適応障害の闘病記録⑤(休職まで)

こんにちは、ワーママちゃんです。

前回の記事では、
「初診」について記しましたが、
今回は、「初診後~休職まで」について
お伝えできればと思います。

当初のビジョン

薬を服用し、症状が緩和している間に
職場環境を改善すれば、
休職せずとも病気から回復した事例が
あると、医者から聞いたので、
私もこの事例を踏襲するような形で
回復を試みることにしました。

①薬の服用

まずは薬を服用。

腹痛のように
症状の有無がわかりよい病気ではないので、
「なんとなく気持ちが安定しているかも」
くらいでした。

効果が非常にわかりやすいものであると、
依存してしまうかもしれない、、、という
不安があったので、
少しほっとした気持ちもありました。

副作用としては、不正出血がありました。

②健康相談窓口からの初診フォロー

まずは健康相談窓口の方から
受診後のフォローの電話がありました。

「診断書をもらうくらいの病気であれば、
 上司に伝えて、休職するか、
 職場環境の改善をしてもらった方がよい」

と言われました。

正直、上司に相談したところで、
職場環境は改善されないのでは…
と心のどこかで思っていて、
上司にどのように、どのタイミングで
報告しようかと悩んでいましたが、

健康相談窓口の方からの電話を受けて、
背中を押され、
できるだけすぐに報告してしまい、
抱える悩みは少なくしたい、と思いました。

(上司に報告・相談しないと、
 健康相談窓口の人からまたフォローされる…
 という、良いプレッシャーも有効に働きました)

が、自分で現状の情報を秘匿し、
自力での解決を試みた結果、
失敗した(=症状悪化)
となると、その失敗は私個人の責任になり、
会社に急に迷惑がかかると思ったので、
職場環境の改善に当たっては
上司を介在させることにしましました。

(今思うと、
 自力でできる職場改善は、ほぼゼロなので、
 上司報告は必須であった、
 と思います。)

③上司への相談

上司のスケジュールを確保し、
以下をまず報告しました。

・症状(集中力低下、ネガティブ思考、私生活にも影響あり)
・病名(適応障害)
・現状(家族に勧められ受診。
    休職の診断書ももらったが、まずは薬の服用で対処したい)
・原因(スキルに対する業務量過多、
    パワハラ系同僚により仕事がスムーズにいかない)

上記に対する上司の回答は以下。

・業務量は、他に受け手がないので、減らせない
・スキルの補填(アドバイザ)を1名つけるので、
 メールのCCに入れるようにして欲しい
・上司とも、1on1ミーティングを毎週月曜にいれること
・パワハラ系同僚とのメールは、CCに上司をいれること

私が上司であったとしても、
チームの現状・環境を踏まえると、
同じような対処をしたかなと思います。

そのため、上司の対処は納得感があるものの、
結局、自力で何とかしないといけないな、
という気がしました。

③私史上、最悪の判断

上司と相談し、今後の対応方針について
合意をしたのですが、
その後、私史上最悪の判断をしました。

独断で、その対策を途中で辞めてました。

まず、アドバイザの方をメールCC入れるのを
さぼりました。

アドバイザのメールBOXを荒らす申し訳なさと、
メールCCに入れることによる効果を感じなかった、
という2点から、
途中でメールCCにアドバイザを入れる事を
辞めてしまいました。

この自己判断は誤っていたと思いました。

組織判断である以上、
辞める時も組織判断であるべきで、
自己判断で辞めるというのは禁忌であり、
組織が個人を救済する機会を奪った、、
という最悪なものであると思います。

次に、上司との1on1ミーティングも、
スケジューリングするのを辞めました。

1on1ミーティング以外にも
頻繁に打合せは行っているので、
現状は知ってもらえていると思った事、
1on1ミーティングの時に
かなり嫌そうな態度だった事、
から辞めてしまいました。

これも、1会社人として、
最悪な事をしたと思います。

まったく、周りが見えていませんでしたし、
余裕もありませんでした。

私が上司からの信頼・期待を得られないのも
無理ありません。最悪です。
こんな部下、私も嫌です。
あぁぁ最悪だ。。。。。。。。。。。。。。

正直、手間がかかりすぎて、面倒でした。
でも、これから、適応障害にかかわっていく方に
以下を強くお伝えしたい。
(超当たり前の社会人の基本でありますが、
 当事者からするとかなりハードル高いです。
 頑張ってください。)

組織判断は独断で覆してはならない。
辞めたいという思いがあるのなら、
それも正直に言えるような
関係性・オープンマインドを養う良い機会と
思って、ちゃんと上司と相談してください

④症状の悪化

上記のような、対応をとったこともあり、
職場環境の改善策は、実効力なく終わり、
案の定、再発?症状悪化しました。

特に希死念慮が強くなってきて、
家族が寝静まった頃を見計らって、
自分の首にロープを巻いていたり、
ベットの上で自分の首を手で絞めて
窒息するのはどれくらいしんどいのか、を
確認している自分がいました。

ある日、仕事中に頭がパンクした時に、
こんな仕事嫌だ、
こんな仕事のために、死にたくない、
と思いました。

思い立ったかのように、
唐突にアドバイザの方にメールを打ちました。
「メンタルがやばいので、メールCC再開します。
 メールBOXを荒らして申し訳ないですが、
 業務状況をご認識いただけるとありがたいです」

また健康相談窓口にもメールを打ちました。
「メンタルが乱れてきました。
 まだ病院に行こうと思います。
 もし、病院から休職の診断書をもらった場合、
 一般的に休職までに踏むステップを教えてもらえますか」

思い立ってから2通のメール送信完了まで
5分くらいでした。

本当に、プツンと糸が切れて、
その後、病院に予約の電話を入れました。

④再診

初診後1か月は、薬をもらいに
通院はしていたのですが、
薬も診断も、効果がないとわかってからは、
通院を中断していました。

3か月ぶりの診察です。

自分から休職希望を伝え、
休職の診断書と、
念のための薬をもらいました。

医師との会話は、事務的なものばかりで、
この時の診察は3分程で終わりました。

⑤職場に休職希望を伝達

翌日、さっそく上司と健康相談窓口に報告しました。

その日中に、総務担当と上司と3者面談を行い、
休職予定日について合意し、
引継ぎ先の段取りをすると上司に宣言してもらいました。

その後、上司は退席し、
休職中の給与・傷病手当・有休等についての
事務的な処置について、総務担当から説明を受けました。

正直、この時点で頭は正常に働いていなかったので、
まったく総務の話は頭に残りませんでした。
顔にも、理解できていない事が表れていたと思います。

後日、総務担当からメールをいただき、、
面談時に伝達してもらった内容を
文書として送付してもらったので、
大変助かりました。
(目を通せる精神状態になったのは、
 休職してから1週間後でした)

⑥引継ぎ

上司・総務担当・私の3者面談を行った翌日、
上司から引継ぎ先についてメールをもらいました。

引継ぎ内容が最小限になるように、
自分なりに業務の処理スピードを上げて、
対応していました。

引継ぎ書もつくり、
引継ぎの時間も確保し、
なんとか引継ぎしました。

不十分な部分は多々あったと思います。
それでも休職中に対応してくれた皆さんには、
感謝の言葉しかありません。

⑦最終出勤日

最終出勤日には、部長・課長が声掛けに来てくれました。
「休職後も戻ってくるのを待っている」
「適応障害による休職後もバイタリティを持って
 働いている人はいる。気にしなくていい。」
「業務はこちらで何とかするから、
 こちらは気にせず休職中は自分の回復に専念してね」
と、自分にはもったいない程の
大変ありがたい言葉を頂きました。

勤務している会社に対する期待・信頼度が
各段にアップしました。

また、最終出勤日は、
ギリギリまで引継ぎをさせて頂きました。

それでも満足に引継ぎができなかったので、
後任の担当者と、夜の9時頃まで事務所に残りました。

この日は、母に自宅に来てもらっていたので、
急な残業にも対応できました。
でも、寝かしつけ後には母も帰宅をしないといけなかったので、
私も早めに帰宅する必要がありました。

なので、引継ぎの途中で、
「一度帰ります。宿題は、帰宅してから在宅でやります。」
と泣きながら言い残し、会社を泣きながら退社しました。

自分のふがいなさを感じながら、
電車に乗り、帰宅しました。

帰宅するとメールが入っていました。
「宿題対応を不要化できるような
 業務の進め方について上司と相談しました。
 宿題対応は不要です。」

その瞬間、私の肩の荷は一気に降りました。

子供の寝ているベットに向かい、
深い眠りにつきました。

この時は、休職中も「闘病」期間であるとは、
思いもしていませんでした…。

<つづく>


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