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自己実現の鍵:内発的動機付け


はじめに

内発的動機付けって、自分から進んで問題や活動に取り組む時のバックグラウンドにある心理です。今回は内発的動機付けの意味、重要性、そしてそれをどう引き出すかを掘り下げてみます。自分を成長させる、もちろん組織を伸ばしたりするのに、このプロセスは大事です。

内発的動機付けって何?

内発的動機付けというのは、外部からの報酬や罰に左右されずに、個人の内面的な動機に基づいて行動を起こすことを指します。
この動機付けの根源は、自分自身の興味や好奇心、達成・成長したときの喜びや満足感です。たとえば、好きな趣味に没頭する時や、自分にとって意味のあるプロジェクトに取り組んでいるときに感じるやる気や情熱がこれにあたります。

外発的動機付けとの違いは、動機付けの起源にあります。外発的動機付けは、昇進昇格、賞金、賞賛、評価など、外部の報酬を目的(モチベーション)として行動します。これに対して、内発的動機付けは自分自身の内部から湧き出る動機です。自分で自分の行動を選択し、その行動を通じて得られる個人的な満足や楽しさによって動かされるのです。そのため、行動すること自体が楽しく、そのプロセスを通じて自己実現や個人的な成長を感じることができます。
このように内発的動機付けは、個人の内部にある価値や興味に根差しているため、より持続的で自発的な行動を促す力があります。
内発的動機付けは、報酬や罰関係なく、自分自身の興味、趣味や達成感から行動を起こすこと。外発的動機付けとは違って、自分で自分の行動を選び、その過程自体から楽しさや満足感を得るんです。

内発的動機付けが重要な理由(会社から見た場合)

会社や組織内で内発的動機付けがうまく機能すると、多くのプラス効果が期待できます。このタイプの動機付けが活発な職場では、社員が自ら進んで課題に取り組み、必要なスキルを習得するための努力を惜しまないため、生産性が向上し、職場全体の満足度も高まります。

具体的には、社員が自分自身の内面から湧き出る動機—つまり自分の興味や情熱に基づいて—行動を選択するため、単なる義務感ではなく本当の意味で仕事に取り組むことができます。自分自身で設定した目標や、自分にとって意味のある目標に対して取り組むことで、自然と創造力が刺激され、問題解決能力も高まります。例えば、新しいプロジェクトに挑戦することで新しいアイデアが生まれたり、困難な課題を乗り越えた結果、新しい解決策が見つかることもあります。

さらに、社員が自主的にスキルアップを図ることで、個々の能力だけでなく、課や部のチーム全体の能力の底上げにもつながります。これは、社員が自分のキャリアに対して積極的な姿勢を持ち、継続的に学び成長しようとする姿勢から生まれるものです。その結果、組織全体としてもより柔軟で、変化に強い体制を築くことができ、市場や業界の変動に迅速に対応できるようになります。

このように、内発的動機付けは単に個人のモチベーションを高めるだけでなく、組織全体の生産性を向上させ、社員一人ひとりが満足感を持って働ける職場環境を作り出すために非常に重要な要素です。

自分の内発的動機付けを引き出すコツ(やる気スイッチ)

内発的動機付けを自ら引き出すためには、自己認識と環境が鍵となります。以下に、自分自身の内発的動機付けを高めるための具体的なコツの例を示します。

  1. 自分の情熱を見つける
    自分が本当に情熱を感じるもの、夢中になれる活動を見つけ出すことが最初のステップです。趣味や過去の経験から、何に最も興奮や喜びを感じたかを思い返し、それを日常の活動に取り入れることが重要です。

  2. 目標を細分化する
    大きな目標を小さなステップに分け、それぞれの小目標達成ごとに自分を褒めるようにします(自分へのご褒美もあり)。これが自己効力感を高め、進行中のタスクに対するモチベーションを維持します。小さなステップとは仕事と一緒でタスクを分けるイメージです。

  3. 学びの楽しさを見出す
    新しい知識やスキルを学ぶこと自体に楽しさを見出すことが、内発的動機付けを強化します。ネット、書籍、ワークショップなどを通じて、自分の興味のある分野について学び続けることが重要です。

  4. リフレクション(振り返り)の習慣を持つ
    リフレクションの時間を持つことで、自己と向き合い、自分の内面的な動機や感情の理解が深まります。この自己理解が、動機付けを内発的にするための基盤を作ります。就寝前にすると寝れなくなるので気を付けてください。

  5. ブログ(日記)をつける
    日々の小さな成功や進歩を記録することで、自分自身の成長を可視化します。この記録が自信を与え、挑戦へのモチベーションを引き出します。非公開で自分自身用で十分です。

  6. 周りの人に支援をお願いする
    友人や家族、同僚との関係を深め、フィードバックやサポートを得ることも、内発的動機付けを強化する手助けとなります。他人とのつながりから新たな視点を得たり、励ましを受けたりすることが、動機付けを維持する助けになります。

これらのコツを日常生活に取り入れることで、内発的動機付けを自ら引き出し、個人的な成長や目標達成に繋げることができると思います。

まとめ

内発的動機付けは、個人の成長はもちろんのこと、組織全体の生産性を高める大きな力となります。持続可能なモチベーションを保つためにも、自分自身の内発的スイッチを見つけることが大切です。自分自身の成長や幸せのために、積極的にその力を引き出すことが大事です!


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