マガジンのカバー画像

神様のアルファベット

10
高校生の大翔と陽菜は、ある日偶然から、自宅近くに知らない神社があるのを見つけた。 ほとんど存在を忘れられ荒れ放題になったその神社には、一風変わった身なりと権能の神様がいた・・・。
運営しているクリエイター

記事一覧

第10話 情報を活かせるかどうかは工夫次第?

 叔父の豪との電話を終えた後、大翔は筆記用具をカバンに入れ、塵劫神社へ向かった。  家か…

ききゅう
6日前
1

第9話 戦国武将とトランプと暗号と

「え、暗号?」 「おう。RSA暗号、言うてな。インターネットのセキュリティを支える大事な技術…

ききゅう
2週間前
1

第8話 お釈迦さまの手の上で計算していたという話

「陽菜、俺とつき合うてくれ!!」  大翔は、清水の舞台から飛びおりる覚悟で頭を下げた。す…

ききゅう
3週間前
3

第7話 問題を出したからには答えられなきゃウソだよね? 後編

「ヨシザカエ様って、イヌ派ですか、ネコ派ですか?」 「はあ? なんえ、いきなり?」  大…

ききゅう
1か月前
2

第6話 問題を出したからには答えられなきゃウソだよね? 前編

「回答に答えだけ書くな。必ず解き方を書け。」  中学のころから、数学を担当する教師はみな…

ききゅう
2か月前
3

第5話 仕返し

 夜の9時すぎ。  大翔は自分の部屋で、ベッドの上にうつ伏せになっていた。胸元に引き寄せ…

ききゅう
2か月前
7

第4話 幻覚

「なんや、食べへんのかいな?」  吉栄光比売が大翔に言った。 「いやだから、俺甘いのん苦手なんすよ。果物とか特に。」  彼が手に持っている菓子は、陽菜イチオシの、アテナ製菓のハムスター・フルーツ大福。普通の大福のあんこもだめなのに、中身がフルーツときては、ますます無理である。中にどんなフルーツが入っているかは「食べてみてのお楽しみ」らしいが、食べて何が出てこようが同じである。  対照的に、陽菜は満面の笑顔で大福をほおばっている。 「んー!! いちご! めっちゃ好き!」  ふに

第3話 最初の算額

次の数字を $${11}$$ でわったあまりを求めよ: 「大翔〜。この前の数学の小テスト、何点やっ…

ききゅう
7か月前
16

第2話 算額

 次の数字を $${11}$$ でわったあまりを求めよ: 「え。なんすか、これ?」  大翔は吉栄光…

ききゅう
7か月前
15

第1話 吉栄光比売

五より大なる数はすべて、ソスウ三つの和に表せる、 これは真か偽か? 「この問いに最初に答…

ききゅう
7か月前
24