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#9「大会を目指そう」

eスポーツ部の活動をする中で、「大会に出場する」ことは、目標設定にもなりますし、eスポーツをする動機づけになると考えています。この大会を目指すために(勝つために)練習をしよう。eスポーツは、チームワークがとても必要になるので、部の運営をする上で大会に出場することは、「部を成長させる最も簡単な方法」と言えると思います。どんな大会があるのか。出場したことのある大会を紹介します。

1、高校eスポーツ選手権(高e)

高校eスポーツの甲子園と言える大会。eスポーツ支援プログラムを利用している高校はまず目指すべき大会とも言えると思います。JHSEF(全国高校eスポーツ連盟)毎日新聞が主催し、文部科学省オンライン・eスポーツ議員連盟が後援している公的な大会です。タイトルは、第3回までは、「リーグ・オブ・レジェンド」と「ロケットリーグ」。第4回からは「フォートナイト」が追加され3タイトルが採用されています。

出場校は年々増加傾向にある

資料JHSEF大浦理事より提供

第一回が115校第二回が140校、第三回は194校、第四回は368校年々出場校、出場チームが増えています。高校サッカーは全国約3500校なので10分の1くらいの規模ですが、数年後にはもっと増えていると思います。(願望もありますが)


出場条件は同じ高校であること


現在大会は同じ高校であることが条件となっています。ぜひここに高校eスポーツ連盟に加盟していること、高校eスポーツ部(同好会)であることを明記してほしいです。高校eスポーツ部でないと出れない大会はあるべき大会の一つだと考えています。(もちろんそうじゃなくても出れる大会も必要です)*出場資格は全国高校eスポーツ選手権のウェブサイトのルールに表記されておりそちらで詳しいことは確認できます。

高校eスポーツ部でないと出れない大会を作ってほしい

その理由(あくまでも個人的な私見)は、簡単に言うと「高校サッカー」でいう、高校サッカー選手権大会に出場したいと思う選手が、「ユースの道」でなく「高校サッカーを選ぶという選択肢があるのと同じだからです。高校でeスポーツ部をつくらなくても(入らなくても)大会に出ることができるとなるとeスポーツ部での活動意義は低く、eスポーツ部がある高校を選択したいという生徒が増えにくくなると思っています。今は、大会の歴史が浅いこともあり、とにかく出場者を増やしたいという運営側の声も意見もわかるのですが、なるべく早い段階でシフトしていかないと大会の成長はないとさえ思ってしまいます。(本音で言うと、通信の部、全日制の部、その他の部くらいのカテゴリーでやってほしいですが、これは相当難しいと思います。)

島根県は令和3年は高校eスポーツ部元年の年だった

資料JHSEF大浦理事より提供

島根県はこれまでに高校eスポーツ選手権に出場したことがある高校は全部で5校あります。第二回大会に島根県立益田高校が初出場をしています。そして第四回大会は(昨年)4校が出場しました。4校が同時期に創部し、4校が出場したことは全国的にも珍しいことだったそうです。

初出場でいきなりベスト16

本校も「ロケットリーグ」部門に2チーム出場し、初出場ながら全国ベスト16という快挙を達成することができました。

BブロックとFブロックに出場し、Bブロックに出場したAチームは、予選決勝まで進出し、徳島県阿南工業高等専門学校と対戦し、惜敗となりました。大会は、A〜Hまでの8つのブロック別れて大会が開催されたので、ベスト16という結果となりました。(Bブロック準優勝?かなと個人的には思っていたのですが、創部式典の際に、大浦理事よりベスト16です。と伺いましたのでそういうことだそうです。)Fブロックに出場したBチームは、奇しくも同じ県同士の対戦となりました。残念ながら負けてしまいましたが、とてもいい試合でした。

Bブロック決勝は、徳島県阿南工業高等専門学校
Fブロック初戦は同じ県の情報科学高校

今年こそは決勝ラウンドへ

昨年、奇跡のベスト16となり、部の基準は初年度から一気に高まりました。昨年以上の成績を出したい。そんな思いになるのも高校eスポーツ選手権に出場したからだと思います。現実は、メンバーがほぼ総入れ替えなので一からのスタートですが、そうは言うものの昨年も一からのスタートだったので、条件は同じ。昨年より大きく違う点は、ゲーム性を理解していること、何をすべきかを理解していること。未知の大会ではないこと。だと思っています。

「ロケットリーグ」をやらせてほしい

立正大淞南eスポーツ部では、「ロケットリーグ」は必修科目としています。FPSが好きな生徒やパズルゲームが好きな生徒も皆必ずやってもらうようにしています。「ロケットリーグ」は、車を使って3対3もしくは2対2、1対1で対戦します。ルールはシンプルで、ある程度の操作方法を知ると誰でもできます。それ故にチームワークや個人技での差が生まれやすく、練習すれば練習するだけ成長を感じることができるタイトルだと思います。本校が必修にしているのは共通タイトルを作ることで部として練習や交流戦をしたいと思ったからです。このタイトルはできるけど、このタイトルはできない。この生徒はできるけど、この生徒はできない。これもeスポーツの特徴です。なので本校では共通して全員ができるタイトルを設定しました!観て楽しい。やって楽しいのも魅力だと思っています。得意不得意はあるにせよまず初めに導入するタイトルとしてはおすすめです。

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