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48才 歳の数だけプチ事始め #26 グラウンドカバー植物、ヒメキランソウを増やす

2年前に引っ越してきた当初は雑草ひとつ生えておらず、白い小砂利が撒かれていた家の周りの庭スペースだが、今では既に様々な雑草があちこちに生えてきてしまった。はじめのうちは躍起になって雑草取りをしていたが、暑いのときりがないのでだんだんと草取りのペースが落ち、草丈が長くなったものを気が付いた時に抜くくらいになった。近所の方から、芝生に似た雑草を生やして草刈り機で定期的にコントロールすればよいとアドバイスをいただいたこともあり、グラウンドカバー植物を生やす過程にある。

グラウンドカバー植物は色々なものがある中で、近所の方々からのおすすめはセントオーガスチングラスという芝の一種。暑さに強いため沖縄では公園や学校のグラウンドによく利用されている。どこで入手すれば良いか、との問いには、公園に行ってコンクリートにはみ出ている芽をもらってきて培養すれば?とのこと。うーん、気が遠くなりそうだし公園で草ドロボウ?みたいなことをするのは無理。。

そんな心配をよそに、庭にはいつしか芝に似た雑草が生え始め、白い子砂利の中に緑色の斑点を形成していった。何の種類か分からないが、とりあえずこうした雑草が地面を覆うに任せ、背が高くなったり穂を出したりしたものを草刈機で刈り込むことにして、いつの日か満遍なく緑のなんちゃって芝生の庭へと変貌してくれないかと期待している。

しかし。この戦術は開けた平坦な地面には適しているが、幅の狭い傾斜地などには草刈機が使いづらい。芝生のキワを刈るハサミでチョキチョキ手動で切るのも大変だし、専用の電動トリマーを買うのも物が増えて厄介だ。そもそも背丈が伸びないノーメンテなグラウンドカバー植物はないだろうか、と探していると、自分の家の前の道端にピッタリの植物が生えているのを見つけてしまった。

その植物の名はヒメキランソウという。春に紫色の小さな花をつけ、直径4センチほどのロゼッタ状の葉が密集して生える。細いランナーを出して先端に子株ができ、地面に根を張って広がっていく。穂を出したり、花の茎が長くなることもないので刈り込み不要だ。石垣島ではバンナ公園で大きな自生地があり、花のカーペットとして新聞に取り上げられたりしている。我が家の前の自生コロニーはごく小さなものだが、これを広げて、さらに庭の他の場所にも増やせないだろうか。。

そんなわけでヒメキランソウの培養を少しずつ始めることになった。既存コロニーからいくつか株を切り取り、育苗ポットや浅い鉢に植え付けて株を増やしている。1ヶ月ほど前に作った苗は意外としっかり根を張り、庭の隅の斜面に植え付けたところ台風を乗り切って地面に活着したようだ。まだまだ一面を覆うには程遠いが、第二弾、三弾とヒメキランソウ苗を育てて逐次植えていこうと目論んでいる。

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