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はじめての、その先へ #10 石垣島のヤギ肉食

昨年12月に東京に帰省した際のはじめてチャレンジ#10は生ラムを食べたことだったが、石垣島のソウルフードとも言えるヤギ肉は、いまだに食べることができずにいる。

ヤギと言えばアルプスの少女ハイジに出てくるヤギのミルクやチーズを思い浮かべてしまうが、島では昔からヤギは肉を食べるために家畜として飼われている。今でも、肉食用だけでなくペット、草刈り要員、ヤギミルクなど目的は様々に、島の郊外でヤギを飼うことは珍しくはないようだ。そして、冗談か本気か分からないが、「ここで飼ってたヤギ、見かけないけど食べちゃったのかな」などという会話も割とよく聞く。

家でヤギを飼っていなくとも、ヤギ肉を島で食べることはできる。石垣島ではヤギ汁という料理で食べられることが多く、昔ながらのレシピではヤギの肉、臓物、果ては脳みそまで入れていたという。現代のお店で出されるものはさすがにそこまでしないのか、あるいは秘伝のレシピが継承されているのかは私は怖くて知らない。市街地からバンナ岳を上がっていく道路沿いにあるヤギ汁の名店「一休食堂」は常に賑わっているので、ヤギ汁が今も島民に愛されていることは間違いなさそうだ。

それでもやはりチャレンジできないのは、噂に聞く独特の臭み、というのがどうにも私には無理そうと感じてしまうからだ。牛のモツなどを煮込んだ牛汁、骨汁くらいは美味しく頂けるのだが、ヤギとなると尻込みしてしまう。いつの日かヤギ汁を食することができたら、ようやくシマンチュになれたと言えるのかもしれない。

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