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48才 歳の数だけプチ事始め #30 種から育てたフルーツパパイヤを食べる

昨年だったか一昨年だったか、近所の方にフルーツパパイヤの実をいただき、その種を採って蒔いたのが立派な木になり、大きな実をいくつもつけた。種はいくつか蒔いて2本だけが苗として成長し、植え付けたうち1本は風で倒れてダメになったが、もう一つは斜めになりながらも無事に生き残って花を咲かせ、実をつけてくれている。フルーツパパイヤの木の下は良い土と日陰になっているからか、我が家のニワトリが好んで砂浴びしているので、木が倒れてしまわないか心配したが、パパイヤの根はしっかり地中に伸びてニワトリの穴掘りにも負けることはなかったようだ。


フルーツパパイヤの木の下で遊ぶニワトリ

沖縄、石垣島ではパパイヤといえば青いパパイヤをサラダやチャンプルー、煮物などにして食べる文化があり、ソフトボール大の青いパパイヤは島のいたるところで見ることができる。自分で種をまいたり苗を買う方はおそらく少数派なのではと思うほど、鳥が運んだ種子が芽を出して道端などに生えている。

一方で、フルーツパパイヤはまた別の植物のような扱いをされているようで、こちらはホームセンターで苗が売られており、お値段も1ポット500円以上となかなかお高い。フルーツパパイヤの育て方は青いパパイヤと何ら変わるものでもないが、私が育てたフルーツパパイヤは木の高さが矮性で、実の大きさもボウリングの球くらい大きくなり、青いパパイヤとは明らかに異なるオーラを放っている。

フルーツパパイヤの食べごろは皮が黄色く色づいてからなのだが、実が大きくなってから数か月間は果皮の色は真緑色で、いつが収穫の適期なのか判別し難い。放置しているうちに目ざといカラスが少し熟した果実をつつき、中身が食べられている実を見つけてしまった。これ以上の被害を防ぐためにも、大きくなった実は青いうちに収穫して家の中で追熟させることにした。

大きなパパイヤを7つ収穫し、待つこと1週間。なかなか変化がないなとやきもきしていたが、ある日を境に急激に果皮が黄色っぽく変化し、表面にゼリー状のツブツブまで吹き出している。半分に実を割ると、オレンジ色の果肉に黒い種がぎっしりの、いかにもフルーツパパイヤという見かけになっている。大量の種をかき出し、皮をむいて食べると、トロリとして柔らかく、爽やかな甘さだった。グアバ、パッションフルーツなどいろいろなトロピカルフルーツの栽培に挑戦しているが、フルーツパパイヤ、ひょっとしたらこれまでで最高の出来なのでは?!

近所の方々にも配り歩いたところ、これがパパイヤ?甘くておいしい!と評判も上々。やはり沖縄ではパパイヤといえば青いパパイヤが主流で、甘いフルーツとしてのパパイヤはちょっと上等な感じで受け取っていただいたようだ。ビギナーズラックかもしれないが、この成功に気を良くして種を採取し、さっそくポットにまいて第二世代を作ろうとしている。


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