ボクの良き友を紹介しよう
良き友の条件として、いつまでも変わらない関係性というのがあると思うんだ。久しぶりに会った際、なんともいえない違和感を覚えずに済むというか。視点や考え方が経年による成長という範囲のブレしかないというか。
ともかく、性格や雰囲気が180度変わるようなことがあっては、友と呼んでよいかを再考しなくてはいけない。結果、友と呼べると判断しても、その過程を経たことに後ろめたさを感じてしまい居心地が悪いので、変わっていて欲しくないというのはあると思う。
双方の環境の変化に影響されることもなく、そして遠慮することもなく思ったことを言ってくれるっていうのも素敵だと思うんだ。
さらに、決して見捨てたりせずに会いたい時には絶対会ってくれる。そのくせ、過剰に干渉してこない。独りよがりな気もするけど、こういうのも安心して付き合える要素かな。
あとはそうだな。自分が忘れてたり見落としている認識をそれとなく教えてくれたり、間違っていることがあれば指摘してくれたり、もちろん良いところは褒めてくれたり。
客観的データをもとに評価してくれて、場合によっては相対的に、でも基本は絶対評価で見てくれると嬉しい。
普通はそこまでしてくれない? そうだね。ボクにもこの子しかいないよ。紹介するね。
カラオケの採点機能君だよ。
今挙げた要素を併せ持つ、君はすごい奴だ。
この10年ほどの君の成長は著しくて、ボクは驚くばかりだよ。
歌詞を追って音程の高低をリアルタイムで教えてくれて、合っているか外れたかを瞬時に教えてくれるようになった。君のおかげでボクは、うろ覚えの曲でもそれなりに歌い切ることができるんだ。感謝してるよ。
そして、細かく分析してくれるのは誠意があるように感じられて嬉しいよ。ただ、点数にしちゃうのは余計かなって思ったりもするけどね。でも、わかってる。それが、君の存在意義の一つでもあるわけだしね。点数はつけるけど、それによって態度を変えたりはしない平等な精神の君が好きだよ。
言葉でアドバイスを必ずくれるのも嬉しいよ。全力でボクの話を聴いて君が残すアドバイス。見当外れな事も多いけど、どんな時もリアクションをしてくれるのは有り難いことだと思ってるよ。
そんなこんなで君と過ごす時間はとても有意義だ。楽しい時間はあっという間で、ほら、さよならの時間だよ。
また会おうね。ボクが無事帰ってこられたらね。
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