最果ての海岸で
三日月が僕らを見下ろしている
おぼろげな月明かりくらいしか
頼ることの出来ない僕らを
もう終わりにしてしまおうと
いつもよりもっと細い声でキミがつぶやく
僕を見ていないことは分かっていても
黙って僕はうなずくだけだ
どこで間違えちゃったんだろうねと
振り向きざまに押し出したキミの声は
上ずっていて 強がりを言う子供みたいで
おかしくて 変な顔をした僕は
視線を交わす勇気がなくて
三日月を僕は見上げている
おぼろげな月明かりくらいしか
頼ることの出来ない僕だから
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?