見出し画像

日本で人気の豆乳vs北米で人気な植物性ミルク(Plant Milk)の変遷

ビーガン・ベジタリアンは、乳製品OKのベジタリアンでも牛乳を飲まない人が多く、代わりに植物性ミルク(Plant Milk, Milk Substitute)を飲みます。

日本や中国で人気なのはSoy Milkこと豆乳。でも豆乳は、SOY大豆を歴史的にあまり食べない欧米人、西洋系には人気がありません。理由はまず、大豆臭いから。大豆を食べなれてないので、匂いが鼻につくようですね。

さらに大豆は一時、健康フードとして欧米でブームになりましたが、ブームになりすぎて化学物質・添加物てんこ盛りのソイパテなどがビーガンハンバーガーに使われた。その結果「ソイアレルギー」(実際は化学物質アレルギーも多い)のひとが増えて、大豆のせいばかりではないのに、数年前からソイバッシングが起きています。

とはいえ、他に肉代わりになる安価な植物性の豆が少ないので、ソイ・大豆はいまだにこっそりあらゆる肉代わりに使われてるんですけどね。

しかし、ソイミルクこと豆乳は、欧米ではまったく人気がでません。豆乳を飲むのは豆腐文化がある日本人、中国人がメインかな。では欧米人のビーガン・ベジタリアンはなにをミルク代わりに飲むのか?

ずばり、ナッツミルクです。

ナッツミルクとは、ナッツを3−5倍の水に一晩漬けて吸水、柔らかくして、Vitamixなどの強力なミキサーでがーっと砕き、さらしのようなチーズクロスやナッツ袋でこした液体。つまりナッツジュース、ですね。

このナッツミルクも、ビーガン・ベジタリアンの間で流行の変遷があります。

ナッツミルクが流行り始めたのは13、4年ほど前。まずでてきたのは

1、アーモンドミルク。

手作りするのがビーガン・ベジタリアンの間でブームになりました。市販品もわりと前からあるのですが、化学物質の保存剤や口当たりをよくする化学油などがたっぷりはいっているので、ノンケミカルの自然派アーモンドミルクを自分で作るが人気になったよう。次に出てきたのが、

2、ココナッツミルク。

これ自体は以前から缶詰であったのですが、ビーガンのアイスクリームとお菓子作りには必須ということで、やはり10年ほど前から人気がでてきたと思います。ココナッツの実を割ったら自作もできますが、実は殻が非常に固くて特別の包丁、ナタのようなものと力が必要。だから、ココナッツミルクを手作りするのは、南アジア方面の人くらいのよう。一般人は缶詰利用が多いです。

3、カシューミルク。

アーモンドとココナッツミルクに飽きてきた時に、新しいグルメナッツミルクとしてでてきたのが、カシューミルク。カシューナッツは高価だけど、ねっとりとコクがあるナッツなので、ナッツバターやミルクにしてもリッチです。なので、あっさりとした野菜の物足りなさを補えるグルメナッツとして、カシューミルクやバターがはやっています。

これもアーモンドミルク同様に自作できますが、カシューナッツは高いのと健康メリットがあまりない。アーモンドミルクはビタミンEが豊富とか、ココナッツミルクは熱帯地方の伝統的食材だとか、なんか健康メリットやイメージがあるんですよね。そういうのがカシューにはない、あまり食べすぎない方がいいグルメナッツです。

4、オーツミルク。

そして最近、流行ってるなと思うのがオーツミルク。これもロールドオーツから手作りできますけど、手作りはまずい。オーツの臭いが、アジア人には鼻につきます。

でも北米人に人気になってる理由は、彼らがオーツを使ったオートミールを子供の頃から食べなれていて、繊維が多くて健康的、というイメージがあるからでしょう。ミルクにすると、搾りかすをとって繊維もなくなるから、そんなに健康的ではないんですけどね。

缶詰もないから、いいメーカーが自然派のオーツミルク作ってくれないかな?と思ったら、やっとみつけました。こちらのブランド↓

画像1

+成分表示をみると、みごとにオーツと水分、天然の保存剤代わり?のヒマラヤソルトの3つだけ、という潔さ。
だけど欠点は、
ーまともに買うと高い。(8−9ドルくらい?)
ー保存料が入ってないので、あまり日持ちしない。開けたら1週間ー10日以内には飲んだ方がいい

オーツミルクがもっとはやれば、値下がりするんでしょうけどね。私はやはり日本人DNAが豆乳の味の方を好みますが、ソイは豆腐としても食べ過ぎ。食べすぎるとアレルギーや不耐性がでたりするので、面倒。なので、リスク分散のために、ナッツミルクもわりあい飲むようになりました。

バンクーバーや北米に住んでらっしゃる方には、このブランドはおすすめです。豆乳も、Superior  Tofuという会社が唯一、オーガニックの自然派のケミカルフリーな、濃い豆乳をだしています。

この有機豆乳はT&Tや大阪屋で。
このオーツミルクは、西洋系のグローサリーやスーパーでも
みかけるようになってきました。どっちも無添加で美味なので、お試しあれ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?