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3大グランツールのフィナーレ~La Vuelta~

ロードレースの3大グランツールの最後、ブエルタ・ア・エスパーニャが始まった。スペインを巡る3週間。山岳の厳しさが特徴だ。今年も厳しい。カテゴリー別に見ると、平坦ステージ8、中級山岳ステージ4、山岳ステージ7、その他個人・チームタイムトライアル各1ステージ。平坦or山岳というメリハリが効いているように見えるのだが、ルート紹介ページには"2 flat stages with high-altitude finales"なんて文言がある。山登りすることの少ない「平坦」ステージであるにもかかわらず、ゴールは「山頂」であり、その山は麓から見ると標高差500m以上もある。明らかに「平坦」ではないだろう…。

それ以外にも勾配が局所的に猛烈に厳しい個所があったり、酷暑に見舞われたり。このグランツールは3大グランツールのトリを飾るにふさわしい「過酷さ」なのである。ロードレースファンもある意味、これを目当てに観戦するというか・・・。

何はともあれ、今年も過激なまでの厳しいレースが始まり、早速最初の山岳ステージで優勝候補同士の駆け引き、意地の張り合いが見られた。今年はどんなレースが見られるのか、そして、誰が優勝するのか。全く予想はつかないが、とにかく楽しもう。

最近スペイン人選手が総合優勝していない。もし全選手中最年少のスペイン人選手Juan Ayuso(フアン・アユソー)あたりが総合優勝したら、どれだけ面白いだろう。最終日は9月11日、Ayusoの20歳の誕生日は9月16日。最年少グランツール勝者の記録を大幅に更新する地元の若手選手。すごいことになるだろうな。なんて、妄想を膨らましつつ、スペインワインでも飲みながら観戦し、見届けよう。そのフィナーレを。


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