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諏訪づくしの旅―古代を巡る―

諏訪といえば、諏訪大社・御柱祭、諏訪湖、そして御神渡りなどなど。観光資源が数多くある街だ。

前回は諏訪大社・御柱に焦点を絞ったが、今回は諏訪に眠る遺産に焦点を絞ろう。

諏訪の近く、霧ヶ峰高原に黒曜石の産地があったことで、先史・縄文時代の頃から、人々が集い、経済・文化面で発展していたという。

黒曜石は矢じりやナイフといった刃物として、また皮なめしのような加工用の器具として、よく使われていたようだ。

その黒曜石の産地が諏訪のすぐ近くにある意味霧ヶ峰高原の周辺だそうだ。黒曜石はナイフや矢じり、皮なめしの道具など多くの用途に使える便利なものだったらしい。昔も今も便利なものがある場所には人が集まるということか。

諏訪で採れた黒曜石が東北北部でも見つかっている。反対に東北の土器が諏訪で見つかっている。縄文時代の規模の大きさは、私達が歴史の教科書でさら〜りと、そしてちょこっと触れて終わるようなものではなかったようだ。

その他、古墳に城跡、江戸時代の文化、明治以降の産業…はたまた諏訪を愛した「放浪の画家」に焦点を絞った美術館まで。ここまでさまざまなジャンルの歴史にひとところで触れられる場所もなかなかないだろう。

2,3日では回りきれない。た〜っぷりと日数をかけて回るもよし、行くたびにテーマを決めて、何度も通い詰めるもよし。この街はなかなか飽きない。いい街だ。



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