見出し画像

ツール観戦中の雑な感想

毎週1回はブログを書くようにしているが、いい感じのネタが枯渇してきた。

最近読んだ本の感想でもまとめようか、なんて思いつつツール・ド・フランスを観戦していたら、急にネタができた。

集団走行中の選手に観客の腕(スマホで撮影していた?)が接触し、多くの選手が落車したのだ。

同じような光景は2021年第1ステージにもあった。また、大規模な落車に繋がらないものであれば、幾度となく見てきた光景である。見たくはない光景だが、また繰り返されてしまった。

この光景に対して、実況者が以下の趣旨の発言をしたのだ。

―スマホ撮影ばかりしていないで、目に焼き付けようよ。撮影した写真を案外見ないでしょう?―

ごもっとも。自分自身で振り返ったときも、旅であろうと、何かを見ているときに撮影したものであっても、撮影後に再び見ることがあまりない。それどころか、本来保存しておきたいものに限って、誤削除してしまうありさまでもある。何のために撮影したのやら…

以前読んだ本で、先の実況者と同じような話が書かれていたことがあった。確か五木寛之だったと思うが、どの本だったか覚えていない。

どんなに素晴らしい光景であっても、その光景を撮影することに意識が向いてしまい、自らの眼で見ようとしていなかった、自らの眼がカメラの一部と化していた、という話だったと思う。

素晴らしい写真が撮れたとしても、その時の体験に勝るものはない。たまには、スマホすら持たずに旅をしてみようか。そうすれば、カメラで撮影しよう、なんてことにはならないだろうから。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?