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80代九州男児が語る男の定義「サッカーとは」

九州男子が語る男について。

「サッカーちや、しぇんそうばい。」
(サッカーっていうのは、戦争と同じなんだ。)

以前、私はサッカーも野球もラグビーもボクシングも、同じように興味がなく、ルールもわからなかった。

その時に父が言っていたのが上の言葉だ。

もちろん意味がわからず、まるでピンと来なかった。
父は、表情も変えずに続ける。

男は勝たにゃならん。
競争ぞ!男は本能で競争ばすっとぞ。勝ちたか。打ち負かしたか。
戦わなならん!!
平和は大事!
ばってん男の本能は、競争じゃもん。
スペインやイタリアのラテンのもんは、試合が終わってもサポーターはケンカすっじゃろ。戦いたかとたい。勝ちたか。そいけんサッカーばしとっとじゃもん。

お前がいつか結婚したら、おやじ(夫の意)には競争さしぇろ。勝たせてやらなん。
応援しちやれ。しごつでんなんでんよか、競争して勝って男は大きくなる。応援してやるとぞ!!

父の言葉にはいつも力がある。
けど、男の人の知らない面を知ったような気がして、言葉がでなかった。

私の夫はスポーツが好きで、サッカーや野球をいつもチェックしている。サッカーと野球の試合が重なると同時に2つ見てる時もあり、謎だった。私には、なにがしたいのかわからなかった。

ある日、父の言った言葉を伝えると、

表情も変えずに、そうだと思うと言った。

私は半分は笑い話のつもりでモノマネ全開で話したので、100%本気で受け取られて肩透かしをくらった。
「お義父さん、男の子が欲しかったんだろうね。」
私は3姉妹だ。父が教えたかった男のロマンを、誰も受け取れなかったのかも知れない。誰にも受け継げなかった男のロマンを、もっと聞いておけばよかった。

ワールドカップで、日本人の男を心から応援しようと思う。フレー!!!!フレー!!!日本を背負った勇姿を全力で見届けます。

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