地上波を見ている我が子が、キャンプって今ブームなの?なんで??と聞かれて答えられないパパはその理由を深掘りしてみた。
久々に我が子(7才)がこんな質問をしてきた。
「パパ、今ってキャンプブームなの?」
そう聞かれて、私は「そうだよー」と何気なく返した。すると率直かつストレートな質問が返ってきた。
「なんで?」
それを受けて私は思わず絶句した。スっと返答できなかったのだ。
なんでキャンプがブームなの
そもそもキャンプってなんなのか?そこから深掘りする必要がある。キャンプとは、テントを張ったりコテージに泊まったり、自宅とは違う街とは違う場所で食事や寝泊まりをすること。そう考えると我が子の「キャンプがなぜブームなの?」と疑問に思う意味がわかってきた。
キャンプをして何をするんだろう
我が子の疑問はきっとここにあったに違いない。「キャンプをして何をしているの?」我が子は食物アレルギーがあって、いまだ宿に泊まったことがない。家族旅行はキャンピングカーでのキャンプが当たり前だ。キャンピングカーでキャンプに行くとき、キャンプが目的ではなくて例えば福井に行って恐竜博物館を楽しもう。とか、温泉地に行って温泉を楽しもうとか・・・キャンプはあくまで手段であり目的は他にあるのが我が家のキャンプだ。
あれ?キャンプって楽しいの
我が家は特殊なパターンとして、今、日本でキャンプが流行っている本質はなんなのかと言うことを考えなければならない。コロナ禍で安心オープンエアで密を避けれるから?自然を感じたいから?・・・口で言える理由は様々だろう。しかし、我が家がキャンプ場を利用したときにキャンプをしている人をみると、少し違和感というか疑問を感じる。区画された限られた土地に、キャンプギアをたくさん並べて、焚き火をして自宅から仕込んできた食材を焼いて・・・1泊で帰る。ん、キャンプって楽しいのかな?大変じゃないのかな?率直にそう思ってしまう。キャンプって本当は楽しくないのかもしれない。大変なのかもしれない。きっと疲れて帰るんだろうな。と、いつも思ってしまうのが正直な感想だ。
自然と触れ合いたいは口実
キャンプをする理由によく挙げられるのは「自然と触れ合いたいから」だが、自然ってなに?人も自然なので都会も自然、街も自然そのもの。なのに自然とふれあいたかからキャンプをする。やはりこれってどうしても違和感を覚えるし我が子には説明ができない。自然と触れ合いたいからキャンプをするのであれば、極端な話、自宅で寝泊まりするのもキャンプと言ってもいいことにはならないだろうか。でも自宅ではなくて、キャンプに行く。その本当の理由は、コロナ禍に〝三密にならない〟という大義名分を持ったものへお金をかけ正当な消費をしたいから。こう考えるとすっと気持ちが収まる。なるほど、と。
2020年はキャンプ人口が減少した
ここまで考えたことの実証としてこれまで右肩上がりだったキャンプ人口が、2020年では減少した。キャンプを辞めた人はキャンプをすることを目的にしてしまっていた人が大半だろう。キャンプをサステナブルに楽しむには、我が子が考える「キャンプをしてなにするの?」が最重要であり、キャンプと相性の良いアウトドアや観光を考えていくことも重要だと感じる。
日本文化がキャンプ
日本の自然とは、世界的にみても類も見ないほど豊かと言うことをご存じだろうか。人が手を引けば日本のあらゆる土地は森になる。だから昔の人は手入れをして共存する里山文化を作り上げた。自然を排除するのではなく自然と共存する。もしかすると、キャンプを一度でもやってみたいと思った人は全員この里山文化に触れた、体験したいと思っているのではないか。ご飯を食べた後の食器を自宅の敷地内に流れ込む水路につけると、どことなく鯉が集まってきて残飯を食べる。こんな素敵な里山文化こそ日本人が求めている〝キャンプ〟なのではないかと思う。そう言ったことを我が子と一緒に体験して行けたらいいなと感じる。
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