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三人目の出産記録③一日たって赤ちゃんと妻に会う、助産院で産む豊かさと危ない橋

この記録は①からご覧いただけると嬉しいです。我が家がお産という大自然と向き合う普通とは少しだけ違う様子をご覧いただけます。

出産予定日だった今日

産まれたというメールベースでの事実しか目の当たりにしていない。


上の子どもたちの為に、立ち会い出産を断念したからだ。

そして出産予定日の今日、はじめての面会に病院に訪れた。

体温を脇の下で測り熱がないことを確認して入室。

出産直後に2Lも出血した妻はまだ本調子ではないから、個室でも母子同室ではない。上の子2人を完全母乳で育て妻はそれが面白くないようだ。

たまたま面会に訪れた時、ちょうど母乳をあげていたので私は何とも思わなかったが、はい連れていきまーす。には確か認識違和感を感じた。

初対面

②の画像では、少し上の子2人とは違う顔付きかなっと思ったが、実際見てみると見たことある顔だ。

男の子をだというけれど、顔を見ただけじゃわからないから、あれが付いているか確認。男の子だった。

ただあれの形が少し変。赤ちゃんなのに包茎ではないのだが、先天性の障害かただ降りて来ていないのか。どちらにせよ赤ちゃんの生育には関係なしだから現段階ではオッケー。

抱っこした率直な感想は「懐かしい」

1人目のとにはもちろん分娩に立ち会い、実際生まれるのを見ていてすぐに抱っこしたけれど、何だろうこれはっという感覚が正直あった。

でも3人目にもなると、すぐ我が子と認識しかわいいと感じるから不思議。

前日に2L出血したのに母乳が出る

ヘロヘロのはずの妻のおっぱいは出産直後から母乳がでていたという。いつもながらに自然派妻の生命の強さを感じる。

面会しているとき、助産師さんがママが疲れるといけないからと、ミルクを持ってきてパパである私に渡して来た。

が、キョトンとしてしまった。

赤ちゃんを2人育てたが、家に哺乳瓶はないのだ。

助産師さんに「飲ませたことないんですけど」と言うと、少し驚いた感じで「じゃあママだね」と、ママに哺乳瓶を渡す。が、ママも「飲ませたことないんですけど・・・」と言うと、助産師さんは絶句した後こう言った。

助産師さん「え!ミルク、飲ませたことないの?」

「はい、ありません」

助産師さん「え!完全母乳?いつ頃まで飲ませたの?

妻と私「2才とか3才くらい、本人があきるまでだよね

この後助産師さんからの返答は途絶えたがどう感じたのだろう・・・

じゃあ・・・と哺乳瓶でのミルクの飲ませ方を今さら学ぶベテランママとパパ(笑)

このミルク事件は、私たち夫婦の常識が非常識ということを思い知った事件だった。

母乳がたくさんでるんだから、当たり前に完全母乳でしょ!え!違うの??

どうやら違うらしい。

妻と出産を振り返る

助産院と病院の出産の違いを至る所で感じたいという。
中でも印象的なことは、助産院で産んだときは股が切れなかったのに今回は切れたということ。

これは、お世話になっている助産院の助産師さんが特別うまい介助ということもあるだろうが、優しくなるべく傷つかずをモットーに40年以上の経験を積んだ介助が神がかっていることを思い知った。

あと、分娩台が眩しいと言っていたのも印象的。

助産院での出産は、暖房を高めの設定にして薄暗い中で行う。そうすると生まれてくる赤ちゃんは泣かない。

元気な泣き声ねーはウソだそうで、あれはただ単に驚いているだけで本当は泣かなくていいらしい。

確かにうちの子も泣かなかった。

優しくなるべく傷つかず

優しくなるべく傷つかずは、誰もが目指す事には間違いない。でもそこには自分にも優しく傷つかずというバイアスがあるように思える。

真の意味での優しくなるべく傷つかずは、全ては当事者、ママと赤ちゃんのために100%考えるということのはず。

その表れの一つが生まれてきた赤ちゃんは泣かない。産むときに股はなるべく切れない。聞く人が聞けばどうでもいいようなことかもしれないが、こう言ったことこそ大切にする必要があるのではないかと実体験から感じる。

無事に生まれてきてくれさえすれば良い?

よく、無事に生まれてきてくれさえすれば良いというが、本当だろうか。

もちろん無事は大事。でも生命を誕生させるという人間がもつスペックをフルに発揮して向き合う命懸けのお産。

無事だけではなくて、優しさ、豊かさを細部にまで行き届いたお産をたくさんの人に知ってほしいと妻は言う。

そんななか満足行くお産だった

とはいえ、血圧が160で緊急出産、普通であれば帝王切開だ。でも予定日前日に助産院からの転院。それなりに大きな病院だが女性院長が直々に立ちあい、陣痛促進剤を使い子宮口が開いたら無理やりお産。途中210まで血圧があがるも続行。実質4時間くらいで産んでしまったから、胎盤が出てくるとき血管が切れて多量出血、危なく意識損失。

でも、お産の前からミルクが出るほどの妻の生命力はそう簡単に尽きることはなく乗り切った。

感謝でしかない。これが我が家の普通。

つづく

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