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コンビニ化する高規格キャンプ場に1泊して感じた値段という薄っぺらな評価基準の幻想

キャンプ旅でると毎回大きな気づきがある。今回は、山梨県のPICA富士西湖で1泊お世話になった。夏休みシーズンは、トップシーズン料金で高いコテージだと6万円を超える高規格キャンプ場だ。1番安いテントサイトとの値段に開きは、5万円/泊を超える。周辺のキャンプ場よりも圧倒的に料金が高い。

富士西湖と聞くと、どどーんと富士山の眺望を期待する人もいるかもしれないが、このキャンプ場からは富士山は見えない。西湖も見えるポイントが少なく、西湖にいるぞ感が欲しい場合は他のキャンプ場の方がいい。しかし、このキャンプ場の料金は高い。

PICA富士西湖で唯一西湖にアクセスする場所

今回利用したPICA富士西湖のサイトは、キャンピングカーサイト。電源上下水道付きで10m×10mのサイト(10500円)だった。先日訪れた田沢湖のキャンプ場は、5000円程度だったからだいぶ高い。しかし、家から近いのと無料のお風呂があるので、交通費、日帰り温泉代を考えると5人家族にはそれほど高くない。

私たち家族が今回PICA富士西湖を利用した理由は、金額的理由ともう1つ、キャンプ場敷地から釣りができるからだ。結果的に、釣り場は少なく足場も悪いので、1時間ほどでやめてしまった。西湖で釣りをする目的ではこのキャンプ場は選ばない方がいい。

そんなPICA富士西湖で短い時間釣りをしていると、大学生くらいのカップルが記念撮影していたり、赤ワイン入れたワイングラス片手に湖を見にくるご夫婦がいたり、SUPを楽しむ人、遊泳禁止なのに泳ぐ人・・・さまざまな目的でここに来た人たちが、思い思いに楽しんでいる雰囲気を感じた。と同時に違和感も感じた。

投げて巻くだけで楽しいフェーズの娘

その違和感とは、赤ワインを片手に西湖を眺めるご夫婦は、もっと静かに眺めたいだろうし、SUPをやるならもっと足場のいいところから湖に出たいだろうし、湖で泳ぎたい人もそう、私たち釣り人ももっといい環境が欲しいと思った。しかし、みんなこのキャンプ場に集まってきている。なぜだろう。

撤収完了の記念撮影

値段が高い=信用=だから行く。という幻想があることが分かった。これが今回のキャンプ旅の気づきだ。値段が安いところは、自分たちで工夫をしないと楽しめたい。値段が高ければ、施設がいいから楽しめる・・・だろう。という幻想が値段という薄っぺらな評価基準から読み取ることがあると分かった。

私たちにとっては、今回のキャンプ場はコンビニ的に便利という印象であって、自然を満喫するには物足りない印象を受けた。でも、お風呂もタダでバス釣りができる河口湖も近いからまた行くと思う。

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