学生時代頑張った事はポケモンで、総合商社から内定はもらえるか?
こんにちは、Criacaoの中村です。
私は多分、人材業界の中でトップクラスにポケモンが強い。
人材業界のポケモン四天王といっても過言ではないと自負している。
そんなポケモンマスターの私が挑戦してみたいことがある。
総合商社にポケモンのエピソードだけで挑戦してみたい。転職活動だと不可能に近いので、就職活動という前提で勝負してみたい。
という事で、
卓間君を召還することに!!
卓間
中村さん、話ってなんですか?
中村
就職活動だと思ってガチで面接してほしい。総合商社に必要な人材かどうかを卓間君が判断してくれ。
卓間
えっ、いきなりなんですか?? また何かの企画ですか?
中村
人生の迷子になってるだけだよ。もうブログに何を書けばいいのかわからない自分がいるのさ。
卓間
よくわかんないけど、付き合いましょう。
さすが東大生。ものわかりがよい。
これだけの情報量でしっかりと私の意図を理解できるとは...
こいつやりおる。(ただの勘違い)
ポケモンエピソードで総合商社に挑戦してみた
うわーーー面接とか久しぶりだから、めっちゃ緊張する。しかも卓間君相手とか怖すぎる。(心の声)
卓間(面接官)
それでは早速面接をはじめます。
まずは学生時代頑張った事から教えてください。
中村
はい!
(元気がいい感じで返事する)
私が学生時代頑張った事はポケモンです。
失礼ですが、卓間さんはポケモンをプレイしたことはありますか?
卓間
........
(これはいったい何が起きているんだ? 勤務中にこんなふざけた事をしていて本当によいのか?)
えっ、まあ、ポケモンはやったことないですね。
アニメなら多少は.
中村
ありがとうございます。
ポケモンは全世界でシリーズ累計2億以上を売り上げる大ヒット作ですが、直近の作品ですと現在全世界で累計1400万以上が売れており、国内でも292万本が売れています。
つまりポケモンを極めるとは1400万人いるユーザーのトップに立つという事です。野球の競技人口が世界で約3500万人なので、競争の厳しさは数字からもご理解いただけると思います。
私はこの厳しい競争環境の中で、常に世界一を目標として頑張ってきました。具体的にはオンラインのランキングシステムがあり、その中で1位を目指しました。私のようなガチ勢は、ストーリーが終わってからがポケモンのスタートなのです。
ポケモンオンライン対戦には5つの階級が存在し、マスターボール級で1位をとることを目標としてきました。
この目標を掲げる中で私が注力して取り組んだのは、
①仮説に基づくプロトタイプづくり
②プロトタイプを通じた検証実験とマーケティング
②検証実験・マーケティング結果に基づく育成論の確立
になります。
卓間
あっ、そうなんですね...
(もしかして、突っ込んでほしいのか??)
あの、もう少し具体的に取り組んだ内容について聞かせてもらえる?
中村
あっ、突っ込んでもらえなかったらどうしようと思ってたので、掘り下げて頂き感謝です!!まずは先ほどお話させて頂いた、①の仮説に基づくプロトタイプづくりについて説明させて下さい。
オンラインで勝つための絶対な答えはないので、マーケット情報を把握した上で精度の高い仮説を立てられるかが勝負のカギになってきます。現環境ではポケモンが全部で401種類いるわけですが、その中で対戦向きの強いポケモンの選定から私はスタートしました。
ポケモンの強さは、
タイプ・種族値・覚える技・特性の4つでほぼ決まるのですが、その中で優秀なポケモンを401種類から、10%程度の40匹まで絞り込みます。その後は適当にオンライン対戦に入って、現環境でどんなポケモンが主流になっているのか調査をおこないます。そうすると流行りのポケモンがわかってくるので、そのポケモンに対する対策をしっかりと考えた上でチームを構成することがポケモンマスターの役割だと私は考えています。
ここで対策ばかりを考えすぎると机上の空論で終わってしまうので、まずはある程度の仮説ベースでプロトタイプを作成してみる事が重要になります。タマゴの孵化作業という、非常に泥臭いステップがあり、スポーツでいうところの基礎練みたいなものがあります。それでも自分自身の野心と目標のために必要な鍛錬だと信じて地道な作業にも意味づけをして取り組みました。
結果として私はマスターボール級という最高峰のリーグで、一時的ではありますが10位以内に入ることができました。
私はこの経験から我武者羅な努力に意味などないと学びました。
まずはマーケットを把握した上で、自分なりの仮説に基づく行動ができてこそ結果につながると考えます。その結果が失敗であったとしても、失敗から学び、仮説の精度を高めていき、何度も諦めずに行動していく中で勝利があるのだと確信しています。
卓間
....
あっ、そうですか。
でも実際に仕事するとなれば、個ではなくチームワークも大事になってくるかと思いますが、そこらへんはどうなのでしょう?
中村
おっしゃる通りだと思います。
私はポケモンを通じて圧倒的な個の力を追究してきたので、チームワークに対する意識や経験値は他の学生と比較して低いです。
しかしプロ集団において本当に大切なのはチームワークファーストではなく、まずは個が自分の責任を果たす事だと私は考えます。チームワークとは個が責任と役割を果たした先にあるものだと思っているので、もしご縁があって入社できた際には、個として与えられた役割と責任をしっかりと果たすことからスタートしたいです。その上で、個では超えられない壁もあるかと思いますので、まわりを頼り、相手を尊重し、より大きな人間へと成長していくチャンスが仕事にはあると信じて自分を変革していきます。
これこそポケモンでいうところの、レベルアップではなく進化なんだと私は考えています。
卓間
あっ、なんでもポケモンに繋げるんですね...(苦笑)
まあ、いいけど。
それで、ポケモンを頑張ってきた君がなんで総合商社なの?
任天堂の方がいいんじゃないの?
中村
ご指摘ありがとうございます。
商社を志望しているのは、御社が展開するトレーディング事業に強い関心があるからです。現在はトレーディングから、事業買収へとビジネスドメインの転換期だと認識しております。
それでも私はトレーディングに関わり、商社の本質を学びたい。
ポケモンにもトレードという機能があるのですが、他のプレイヤーとポケモンを交換する事が可能です。オンラインサイトでは様々なプレイヤーが自分の希望するポケモンと、自分が提供できるポケモンを掲示板に書き込んでトレードを成立させています。
そこで私は全体の需要と供給を調べる中で、自分がポケモンを提供しなくても取引相手との交渉・順番を上手く組み合わせる事によって、たくさんのポケモンを手に入れるチャンスがあると考えました。
例えば
Aさんは、ピカチュウがどうしても欲しくて、そのためならカイリューをだせるとします。
Bさんはどうしてもカイリューが欲しくて、そのためならピカチューを3匹だしてもよいと考えている。
この2人の間に入れば、私は無償でピカチュウを2匹ゲットすることができます。現実は個体値・性格・特性・色違いといった要素があり、交渉がもっと複雑になっているのですが、全体の需要と供給を把握して適切に管理していけば、上記のような形で資産が0でも、資産を増やしていく事が可能だということを学びました。
この原理は商社のビジネスとも共通点が多く、私はこのトレーディングを極めていきたいと思ったのが商社を志望しようと思った理由になります。
卓間
....
あっ、そうなのね。
じゃあ、そろそろ時間なので面接は終了とさせて下さい。
(中村さんは一体何をしたいんだろう...)
中村
本日はお忙しい中ありがとうございました。
最後に...
中村
ねえ卓間君、さっきの面接だけどさ実際の就活だったら合格だしてる?
卓間
面接官によっても意見がわかれると思いますが、正直難しいですよ。だってポケモンの話を面接にもってくる時点で常識が大きく欠如しているように感じますし...
あとは人柄がよくわかんなかったです。
自分が掘り下げなかったのもわるいですが。
中村
常識...
人柄...
結論
面接官により見解は異なるかもしれないが、不合格。
残念..
もう少し人柄のアピールや、情熱みたいなのをわかりやすく表現する方が内定率が高まったかもしれないなと反省。
私のくだらない企画に最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
もうそろそろ1年も終わりますね。
今年の年末年始は家でゴロゴロしながらポケモンする事にします。
頂いたサポートで良質な糖分補給をさせて頂きます。ありがとう!!