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地頭を構成する8つの要素について


地頭とはパズルのようなもので、地頭を構成するピース(要素)がいくつも存在する。

図3

自分には地頭がないと思っていた人も、1つ1つピースを確認したら、「あっ、これ得意じゃないかな」と気付けることもあるはずだ。このnoteを通じて読者の皆さんが自分の才能を発見する機会となれば嬉しい。


友達と記事を読みながら他己分析として使ってみると新しい発見があるかもしれない。自分の才能に気づき、何度も使う事で才能は開花する。足りない要素についても対処法を記載しているので是非参考にしてほしい。



まずは地頭というパズルを8ピースで言語化してみました!

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①記憶力

記憶力には「長期メモリ」と「短期メモリ」が存在しているが、ここでは両方含めて記憶力として定義している。PCでいうところの、HDDの容量、メモリの容量といったところだろう。


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記憶力のレベルが高いと
情報を大量に脳へとインプットする力があるのは便利な能力だ。言葉のボキャブラリーが増えることは会話力に繋がるし、専門性を常に脳に維持できれば検索したり、本を常に持ち歩く手間はなくなる。

記憶力のレベルが低い時の対処法
大前提として今はIT時代なのでわからないことがあればGOOGLEに聞けばよい。検索ができないものは、メモをとる癖をつけることで大体のミスは回避できる。出来る限り不要な情報を排除し、本当に自分が必要な領域だけを記憶することに力を入れるのもいいのではないだろうか。



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②繋げる力

異なる2つの性質を繋げることで、新しい何かを創造する。AとBを足して、世の中にはまだ存在していないCを創造する力。(※2つとは限らない)


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繋げる力のレベルが高いと
営業に必要な能力が営業力だけとは考えなくなる。営業とマーケティングを組み合わせて、新しい職業の在り方を創造する人たち。(※スキルに限らず様々な場面でつなげる力が存在する)


繋げる力のレベルが低い時の対処法
大前提として無理に何かを繋げる必要はない。あなたはもしかしたらスペシャリストなのかもしれない。1つの事をとことん突き詰めて考えられるのは才能なので自分にないもので悩まないでほしい。それでも繋げる力を求めるのであれば、繋げる力をもった人と出会う事が手っ取り早い。出会う確率を高めるために自分の専門性について他人と話したり、SNSなどで発信したりすることが必要不可欠だろう。繋げるコツを話すとすれば、「結論」からスタートすると良い。AとBが重なったら何か生まれるのかな?と疑問からスタートではなく、AとBが繋がったら革命が生まれる。なぜなら?とスタートすることである。ここからインスピレーションを膨らませていくのだ。一人で難しい場合は複数人で考えてみると良い。



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③多角的

ある一つの事象に対して、様々な角度から分析する力の事である。例えばサッカーを「スポーツ」という角度から見るだけの人と、「リーダーシップ」「マネジメント」「戦略」「戦術」「経営」「健康」「心理学」「数学」といった様々な視点からサッカーをみることができる人がいる。


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多角的のレベルが高いと
1つの物事を様々な角度から捉えることができる人は、1から10学ぶことができる人間だ。方向性を決めたり、課題を考えたりする際に、アイデアの選択肢が多いほうがいい。選択肢は可能性だ。しかし経験が足りないと多角的レベルが足を引っ張る事もある。選択肢が多い分悩んだり、周りの人が広く物事を考えられない事にフラストレーションを覚える。


多角的のレベルが低い時の対処法
多角的に物事を考えられない事は時に大きな力を発揮することがある。単純・楽観的などと言われることもあるだろうが、だからこそリスクと向き合って挑戦することができる人種である。それは個性であり、強みでもある。だけどこれだけは伝えさせてほしい。あなたはシンプルに物事を考えるからこそ成功を手にすることもあれば、複雑に考える人とぶつかる時もある。そのぶつかりあいに悪が存在しないという事だけ胸に刻んでほしい。



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④深層

深層とは一つの事象に対して深く追求していく力のことである。サッカーを色々な角度から見れることを多角化と定義するなら、サッカーをとことん深堀する力が深層である。


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深層のレベルが高いと
深層のレベルが高いと全体設計を細部まで見ることができる。物事の曖昧さや・抽象的な何かを深堀して具体化していく。具体化することで課題が明確になったり、ネクストアクションを起こしやすくなる。深層は言葉の抽象度を明確にしていく力である。例えば「テレアポが苦手」という課題に対しても、細分化していけば最終的に「受話器をとる」「電話のボタンを押す」というレベルまでかみ砕くことができる。その1つ1つを分析していけば何ができて、何が苦手なのかが明確になるはずだ。


深層のレベルが低い時の対処法
深層はMECEというフレームワークを活用してみると良い。まずは難しいことから考えたりせず、海の生き物、動物、家電など比較的イメージしやすく簡単なものからスタートして何度も繰り返しトレーニングすることをおススメします。人に相談したりする時も、相談者のレベルが高ければ対話ではなくホワイトボードなどを活用して図にしながら話を聞いてもらうと良い。




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⑤構造理解

物事がどのようにできているのかの構造を理解することができたり、情報をグループ化するのが得意な人種である。記憶と理解の間には「構造」という領域が存在しているため理解力が高いのも魅力的である。


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頭がよくなるシンプルトレーニング「桃太郎のあらすじ」を図で説明してくださいより https://diamond.jp/articles/-/149833


構造化のレベルが高いと
複雑で困難な何かを構造化することで、いくつかのパーツに分解して適材適所に人材を配置したり、どこに問題があるのかを発見することができるスペシャリストとなれる。


構造化のレベルが低い時の対処法
構造化のレベルが低いと情報が整理できていないため、知識を入れることが理解することではなく暗記になってしまう。情報を整理して保存する手段が脳には必要なのである。構造化を鍛える手段としては、パワーポイントの「smart art」という機能を活用することをおススメします。何か新しい知識を得たときなどはsmart artを使って図にまとめる癖をつけてみよう。

※パワーポイントがない場合や、使いにくい場合はこちらの本を購入してみるとよいです。


普段のメモなども図で整理しながらまとめてみるといいですよ^^




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⑥処理速度

処理速度とは言葉のままだが、ある問題・議論に対する解決策・提案がでてくるまでのスピードの事である。または大量にある課題を高速で処理する能力の事だ。


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処理速度のレベルが高いと
とにかく速い。何事もとにかくやる事からスタートして高速で終わらせる。結論に対して課題が生まれても、とにかく高速で課題を解決してもう一度提案する。地頭要素を複数高いレベルで保有しており、とにかく速い。


処理速度のレベルが低い時の対処法
優れた処理速度は先天的な部分が大きい。一方である一定のレベルまでは意識すれば誰でも向上させることが可能。他の地頭要素レベルを高めながら、経験が伴えば量が質に転換し処理速度も必然的にはやくなる。優れた処理能力との差は「粘り強さ」「忍耐力」で十分カバーできるので心配しなくても大丈夫だ。



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⑦変換力

変換力が高い人は複雑でわかりにくい物事や、人が関心をもたない何かを、比喩や例え話などを使ってわかりやすく説明することが可能だ。相手のレベルに合わせて難易度を調整して話ができたり、ストーリー化して感情に訴えかけることができる。


例えば問題を図にしてわかりやすくする人がいたり...

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https://ddnavi.com/review/450196/a/ から



変換力のレベルが高いと
変換力が高い人は「伝える」と「理解してもらう」ことの間に誤差があることをしっている。その誤差を埋めるために、難易度調整・ストーリー化・比喩・例え話などを使い分けて誰にでもわかりやすく物事を説明してくれる。さらにレベルが高くなると、世界観をつくりだす人もいる。


変換力のレベルが低い時の対処法
まずは身近な「表現が上手な何か」を研究してみましょう。例えばYOUTUBER、漫画、テレビ番組、林先生などがどのように話を構成していて、なぜわかりやすいのかについて考えてみる事からスタートします。あとは個人的にサイモンシネックさんのゴールデンサークルの話が好きだったりします。




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⑧適切

知識には①知っている②理解している③使えるという3つのフェーズがある。適切とは「理解している」と「活用できる」を繋ぐための地頭である。


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適切のレベルが高いと
適切のレベルが高い人は保有している知識・ノウハウを適切に活用する力が高い。どれだけ知識を保有していても活用できなければ意味がないのだ。知識を活用できなければ頭でっかちで終わってしまう。


適切のレベルが低い時の対処法
適切が低くくても経験によって適切を高めることができる。間違いを恐れずに、自分が知っている事を伝えてみることが大事だ。相手から間違いを指摘されたり、こういった知識の方が良いなど指摘をもらうことであなたの経験値は蓄積されていく。



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最後に...

この記事は自分の強みに気づくことだけでなく、今まで見えなかった他人の強みに気付くことが裏目的だったりします。皆さんが他人の強みに気付ける人になれば、もっと深く人と繋がれるはずです^^

#他己分析で人の良いとこ探してみる





最後まで読んで頂きありがとうございました。

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今後は「地頭の要素分解」記事の続編として、行動力、ストレス耐性の要素分解。20代で役に立ったスキルやフレームワークなど、限定記事を10本書きますので楽しみにしていてください♪

考え方、フレームワーク、知識など、自分が20代のうちに知っておいてよかったなと思う事をまとめています。

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