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「居場所探し」症候群

東京・田町に「港区立男女平等参画センター」、別名「リーブラ」という公共施設があります。

そこにはいわゆる「定年本」や、年金など老後関連の今や絶版になった「私が生まれた頃に出版された老後の本」なんかも揃っています。いかにも公共図書館らしくて、個人的には好きな場所の一つと言えます。

何よりここは、そもそも「男女共同参画」を謳っている公共施設ですから「女性」のための老後、定年関係の書籍が並んでいるのが、他と違う大きな特色の一つです。

言うまでもなく私自身は男性ですので、やはり女性目線で語る「定年バナ」には限界を感じていますが、もしあなたが女性の定年後に特化した情報を探しているなら、ぜひ一度覗いて見ることをお勧めします(もちろん男性も利用大歓迎な施設です)。

そんな「昔の老後の本」をペラペラとめくっていてふと気がついたのが、「今も昔も定年時の悩みと言うものは、全く変わっていない」という事実です。とりわけ、男性にとっての普遍の悩みの一つである、「自分の居場所」問題に至っては、なおさらだったのには、驚きを越して苦笑いまでしてしまいました。

もしもすべてのサラリーパーソンにとって「会社こそが自分の居場所であった」とするならば、今なお現役世代である「あなた」は、今この時からこう考え方を改めておく必要があります。

それは、「会社は自分のものではない」「会社にとってわたしは取り替えの効く一部品に過ぎない」という、分かりきっているけど「ついつい思い違いをしてしまう」これらの事実を、今一度ここで再認識しておくことです……。(づづきは本書↓で)


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