Ruimeme さんと仲良しになりました。
僕と一緒に服づくりさせてくれませんか?
少し前にこんなnoteを書きました。
この時に僕は大きな違和感を感じていました。
僕たちは確かに服づくりの現場にいて、
服づくりを支えている。
それは間違い無いのだけれど、
お客様が服づくりを支えていることも間違いない。
そしてALL YOURSの木村さんが「消費は投票だ」とおっしゃっているのを見て、
心の中に大きな確信ができました。
消費選挙に立候補したい。
自分たちで作ったものを売りたい。
そして、縫製業を"変えている感"ではなく、実際に変えて行きたい。
そう決めました。
そしてそのためには自分たちで作ったものをお客様に届けるしか無いのです。
消費は投票だとすると、僕たちは立候補もできていないじゃ無いか。
僕たちを応援しようと思ってくれるお客様は、どうやって僕たちを応援すればいいかわからないじゃ無いか!
そう思ったんです。
そして僕は自分たちの服づくりをスタートさせました。
1つはValley Kazoku-Ya です。
こちらは弊社の職人が主役のブランド、デザイン性はもちろんだけれど、
ストーリーを紡ぎながら少しずつ皆さんと繋がって行きたい、そんなブランドです。
ブランドのスタートからたくさんの方に予約してもらい、4/1より販売を開始します。(現在予約受付中)
だけど、
このブランドだけではまだまだ足りませんでした、
どうしてかというとあくまでも自分たちでできる範囲でしか挑戦していないと感じたから。
僕たちはもっと、デザインや、素材について学ばなければいけない、
そしてお客様とのコミュニケーションについて学ばなくてはいけない、
そして何よりも「作る人」を学ばなくてはいけない、
そう思い、
誰か僕たちと服づくりしませんか?
と問いかけました。
すると本当に数十人の方からご応募いただきました。
1人ではできない服づくり。
その中でまだまだ検討中のブランドさんもあるのですが、
まず第一にRuimemeさんと握手をしました。
いや、
コロナの影響があり握手はしていません。笑
4月中に新会社を設立し、僕が社長に、デザイナーの伊東さんは取締役トップデザイナーに就任します。
そしてRuimemeはデザイナーの伊東さんと僕のブランドになります。
(このブランド事業は合同会社ヴァレイの事業ではなく、僕は個人的に出資しているため合同会社ヴァレイの事業ではありません)
3つの事業意図
この事業の意図は3つあります、
1.デザイナーは本気を出せているか?を試したい。
2."売れる"の再現性を確認したい
3.本気の裏方がやりたい
1.デザイナー本気を出せているか?を試した。
事業の一番大切なものは"集中と選択"です、
つまり何をやって何をやらないかを決めること。
そしてデザイナーは本来"デザイン"に集中するべきだと思うのです、
しかし現状ではデザイナーはデザイン、生産管理、小規模であれば縫製、パターンメイキング、経理など数多くのタスクをこなしています。
それで「売れない」と言ってることが多いのです、
本当にそうか?
デザインに集中し、売ることを脳みそがちぎれるくらいまで考えて、
仲間とぶつけ合って、挑戦しているだろうか?
時間がないことを言い訳にしていないだろうか?
そう思いました。
だから本気売れるデザイナーを作るためには生産背景を提供し、
デザインだけに集中することで成功への道を作れるんじゃないか?
そう考えたことがきっかけです、
だから僕はRuimemeの生産管理、縫製、出荷業務、経理周りは全て僕が経営する合同会社ヴァレイで行うことでデザインに集中してもらおうと考えたのです。
そうすることで本気でデザインし、お客様と向き合い、市場と向き合い、初めていいものづくりができるんじゃないか?そう思い、挑戦したいと思いました。
2. "売れる"の再現性を確認したい。
僕は4年間の経営者人生の中で短いながらもマーケティング、ブランディングを学びました、
そして泥臭さの大切さを知り、そして適切な努力をすればきちんと結果は出るということを知りました。
しかしたった1つのビジネスだけでは再現性があるかわかりません。
そして「今のこの業界だからできるんだ」と言われるかもしれません。
僕はこのアパレル業界の超レッドオーシャンの中に飛び込み、結果を出すことで僕のビジネスにおいての成功の再現性を確認し、そしてさらに学びたいと思いました。
そしてそうすることで僕は究極の裏方になれると思ったのです。
3. 本気の裏方がやりたい
僕は昔から引っ込み思案で、思考が他の人とすこし変わっていると言われていました。
いつもキラキラ輝く主役に憧れるものの、
自分が主役ではなく、その主役をいかに輝かせるか。
それを考えてきました。
僕はやはり洋服の主役はデザイナーであり、お客様だと思っています。
もちろん職人も必要です、しかし職人が出ていくことが
お客様とブランドのコミュニケーションを邪魔することにも繋がると思っています。
そんな微妙に保たれているバランスを体感し、実践し、
1.と2.でも書いたことを学び、
自分がこれからさらにたくさんの方を支援することができるようになりたいと思っているのです。
正直自信は80%くらい
正直Ruimemeさんと一緒にブランド運営を行うにあたって自信は80%くらいです。
経営は運ではありません。
しっかりやり方を学び、試し、修正し、
その繰り返しを行えば大概のことはそれなりの形になります。
しかし今の自分はあまりにも実際の販売に関しては無知です。
だから絶対にうまくいくとは考えていません、
だから80%くらいです。
当初は合同会社ヴァレイで出資を行おうかとも考えました。
しかしそこには多くの人々が関わっていますし、
新しい挑戦により合同会社ヴァレイに迷惑をかけることになってはいけません。
そのために僕が個人で出資する形にしました。
なぜRuimemeなのか?
どうしてRuimeme(ルイメーム)だったのか、
決め手はもちろんいくつかあるのですが、
圧倒的な理由は1つだけです。
これはデザイナーの伊東さんの人間性です。
「素直である」
このたった1点です。
言ったことをすぐにやる、
修正する、
疑問に思った自分の意見を投げてくる。
この基本的に僕が必要だと思っている対話と修正ができ、そしてスピードがある。
だからです。
もちろんデザインや、ブランド立ち上げを行ってからの経緯など、
たくさんヒアリングをして感じたたくさんの良い所はありますが、
やっぱり"素直"は最強ですね。
これからのRuimemeについて
先ほども書いた通り4月には新しい会社ができて、
デザイナーの伊東さんと共に"Ruimeme "が動き始めます。
僕たちが挑戦したいことたくさんあります。
そのどれもがお客様にどう喜んでいただけるのか?
どうやったら環境にいいことができるか、
そんな話をしています。
例えば予約とセールに関して、
ずっとRuimemeの洋服が欲しいと思って予約していただいたお客様と、
シーズンアウトになってセールで買うお客様、
どちらも大切なお客様ですが、やっぱり前者にお得に購入してもらいたいと思っています。
そういう仕組みの構築であったり、
お客様とブランドとの信頼関係を作る作業を時間をかけてやっていこうと思います。
あとは、
コロナが少し落ち着いたら、
リアルイベントをたくさんやりたいと思っています。
僕も一緒に売り場に立って、服づくりについてお客様から学んで、
そして少しでもお伝えできたらいいな。
そんな風に思っています。
僕たちの服づくり、
これからも楽しみにしてくださいね。
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