僕たちには、とにかく時間がない。
何を生き急いでいるのだ、目の前のことを楽しもう。
そんなことを言われそうなタイトルではあるが僕たち30代はとにかく時間がない。
今日はコンビニのお弁当の温め時間30秒がもったいなく感じたくらいだ。
それほどまでにせっかちなのか?と言われると、庭で育てた野菜をしっかりと楽しめる程度にせっかちではないと思っているが「時間がない」という感性だけは持っているしこれからも必要だと思う。
自分のペースで歩くな。
時間の重要性なんてここで書かなくても過去から多く語られている。
大富豪の老人は1億円払ってでも20代に戻りたいだろう、だから20代のみんなはポケットに1億円を持っていると思って生きなさい
そんな言葉は語り尽くされてきたし本当にそうだと思う。
以前twitterなんかでも書いたのだけれど、人は1日1歩ずつでの着実に歩けば目標に辿り着くと勝手に思っているがそうではない。
例えば難しい夢を持った時「大丈夫、一歩ずつでも自分のペースで歩けばいいよ」とアドバイスする人が多いが本当だろうか。
例えば富士山の歩行距離約14kmのルートで1日1歩歩いたとする。
大人の平均70cmの歩幅で歩くと54年と289日かかる。
富士山の山頂に着くのに約55年かかるのだ。
その人が30歳だったら下手したら登頂する前にその命を終えることになるかもしれない、なのにアドバイスは「大丈夫、自分のペースで。。。」なのだ。
だから「自分のペース」と「夢」を繋げるべきではない。
まずは夢があって、それと現在地点の距離を考えて、そこに辿り着くまでのスピードで歩くからこそ夢に辿り着ける。
つまり「自分のペース」というのは「自分で徹底的に考えたペース」もしくは「(間に合わないかもしれないけど)自分のペースで」という意味なのだ。
特に夢を語り、人を巻き込む場合は僕は絶対にその言葉を使わない。
「できるだけ急ごう」と常に言うだろう。
一人だったら別に目的地につかなくても歩いている間に楽しいことも美しい景色も美味しい空気も色々あるだろうから問題ない。
ただ自分が人を巻き込んだり、応援してくれている人がいるのであれば少なくとも「自分のペース」なんて無責任なことは言ってられない。
とにかく周りの人たちが納得するまで全力で走り続けるのだ。
19歳で人生は折り返している
ジャネーの法則というものがある。
実際の時間ではなく体感時間をもとにした法則だ。
0歳から1歳までの1年間は人生のうちの1/1だからとても長く感じるが80歳だと1年は人生の1/80だから非常に短く感じる。
小学生の夏休みの40日間はとにかく長く感じ、歳をとるごとに1年が短く感じていくのは体感時間が短くなっているからだ。
ジャネーの法則だと19歳で人生の半分は終わってしまうことになる。
つまり30代の僕たちは人生の半分以上を体感時間上では終えている。
小学生の夏休みの時に感じた40日を取り戻すにはその何倍もの時間が必要なのだ。
逆に捉えると体感時間はどんどん早くなっているのだから、その時間に行動を起こす時間を伴わせなければやれることはどんどんと少なくなってしまう。
昔は1日悩んでできたことが、今では3-4日悩んでしまうことになる。
だから僕たちは常に時間を意識しながら生きていかなくてはいけない。
走りながら考える
LinkedInの創業者 リード・ホフマンの名言の1つに、
スタートアップとは、崖の上からから飛び降りながら、飛行機をつくるようなものだ
というものがある、人生において「立ち止まる時間」というのは確かに必要かもしれない。どこかで休まないと走り続けられないのも事実である。
でも同時に僕は疲れて立ち止まる前に、立ち止まらない体力をつけようと考えている。
何よりも今日は人生で1番若い、明日にはまた歳をとる、だから今が1番体力があるし休んでいる時間なんてない。
しかも僕たちが相手しているのは「疲れたから休もう」と言える友達ではなく、日々変化する社会課題なのだ。
疲れたから休むことも「自分のペース」かもしれないが、可能な限り走る続けることが必要だと思っている。
具体的な行動について
時間のことを書くと「じゃあ動けばいいのね」と思われそうだけれどそれは本質を捉えていないと思う。
僕は思ったらすぐに大胆に行動するタイプだが、尊敬する経営者さんでしっかりと考えてから慎重に行動するタイプの人もいる。
だけど面白いのは結果が出るまでの時間は大体同じくらいなのだ。
僕は「行動→課題が出てくる→解決させる→目標達成」
こんなプロセスだけれど先輩の起業家さんは
「課題を考える→解決策を用意→行動→目標達成」になっていると思う。
つまり必要な要素は同じで行動が先か、考えるのが先かだけなのだ。
だけれどどちらも共通しているのは「行動、思考以外の何もない時間がない」ということである。
つまり脳を動かしているか足を動かしているかの差しかなくて、常に何かしているのだ。
だから結果が出るまでの時間はあまり変わらない。
ただ「脳を動かしておくタイプ」は非常に高度な計算能力や危険察知能力、事前情報、テクニックが必要で正直いうとそれができる人は非常に稀だと思っている。
つまりほとんどのタイプは「やってみなきゃわからない」タイプであるわけだ。
だからまずは足か手を動かしてみて、課題が出たら解決させていくしかない。
しかしなぜだか多くの人は「僕は慎重だから」と手も足も動かさず、臆病を「慎重」という言葉に置き換えて行動しない。
臆病であればあるほどまず飛び込んで行動して、大きなことになる前に課題を炙り出さなくてはいけないのだ。
僕みたいに賢くない人間が唯一できることは「何もない時間」をできる限り0にして即行動を起こすことなのだ。
休むではなく「回復の時間」
じゃあ少しも休んじゃダメなのか?と言われるとそれは無理な話だ。
だから休むときはきちんと休む、僕の場合は「絶対に何もしない日」を作っているし、自堕落する日は事前に決めて徹底的に休む。
休むということも「回復させる時間」と捉えているし、どれくらい休んだら自分はまた動けるのかを理解しているつもりだから無理のないように計画を立てている。
とにかく僕らは時間がない
時間はみんなに平等だ。
だけどその濃度だけは自分たちで変えられる。
僕は若いデザイナーと会うことも多い、そんな皆さんにはいつもとにかく濃く生きてほしいと思っている。
誰よりも絵を描いて、誰よりもファッションを学び、綺麗なものも汚いものの山ほど見てほしい。
僕たちの人生において「何もない時間」は必要ない。
ぼーっとするのであれば全力でぼーっとすると決めてぼーっとしてほしい。
とにかく行動、とにかく実行するのだ。
いつ僕たちは死ぬかわからない。大切な人を守りたいなら、叶えたい夢があるなら。
僕たちにはとにかく時間がない。
急ごう。
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