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3年後に見たい世界。

先日ツイッターで



なんて呟いたところ、

3年後の未来予想図を書いて欲しい、

とコメントをいただけましたので書いてみようと思います。


10年とか先の未来はなんとなく大きく描けてしまうしまうものですが、

3年後ってすぐそこだから、

余計に難しいけれど、

1.アパレルを取り巻く環境

2.縫製工場を取り巻く環境

3.自社がどうなっていたいか


この3つについて書いてみようと思います。


1.アパレルを取り巻く環境

世界的には大きな動き、

日本はまだ動かない。


そんな予想です。

2023年からフランスでは新品衣類の廃棄を法律で禁止になります、

2018年には中国で埋め立てゴミの受け入れが禁止になったり、

2020年末までに中国で使い捨てプラスチックの生産が禁止になります。

こんな風に世界は大きく環境問題に対して動きます。


それを受けて日本の民間企業も環境問題にチャレンジしている「風」に見せるんじゃないかと考えています。

なぜ「風」かというと、

日本は世界のトレンドを受けてそれを「商売」にすることにこだわりまくってます。

例えば衣類の廃棄問題がフランスで起きた際、

そこらじゅうのアパレルメーカーや会社が「古着回収します」って店頭に箱を置いて、

「当店では古着をアフリカの恵まれない子供達に送ってます」

的なことを乱立しました。

これは廃棄問題を根本的に解決させたいからではなく、マーケティングとして

「うちは環境に優しいブランドだ」というイメージ戦略です。

(もちろん全ての会社ではないですよ!)


ただ、

現地のアフリカでは古着により地元産業を潰しているだとか、

本当に貧困の人たちに渡っているのは一部で、それ以外は結局転売されていたり、

いろんな問題も起きています。

本当に世界を変えたい!!!

というのであれば少なくとも自社の廃棄問題をなんとかすべきであって、

根本的な解決を「する気がない」と言わざるを得ません。

アパレルメーカーが「受注生産を始めます!」とか、

作りすぎません!

みたいな動きはここ3年以内に出てくると思いますが、

大きく舵を切るのはまだ無理じゃないかと思います。



だけどもちろんこの状況を「ラッキー」と思って世界を変えるアパレルメーカーや企業は出てくると思います。

そんなアパレルや企業が頭角を現して、世界を変え始める。

そして既に生まれ始めている、そんな人たちと舵を切れない人たちの「差」が明確に見えるのが3年後くらいじゃないかと思っています。



2.縫製業を取り巻く環境

大きく動き、新しい芽が出てくる。

これは自分が縫製業に関わっていて、業界を変えようとしているから。

という部分もあるかもしれませんが、

「あれ?日本の縫製業って儲かるんじゃね?」って感じている人たちがどんどん参入してくると思います。

そして同時に今爆発寸前の「海外研修生問題」が解決に向けて動き出す時代でもあると思います。

例えば民間でしっかりとした海外研修生ビジネスで儲けながら、適切なマッチングができるようになったり。

日本の中で「海外研修生が縫っている」という状況がより表に出てきて、

それがなんとなく「悪」だと思われていた部分が逆に「多様性」や、「少子高齢化への対策」などとブランド化され始めるんじゃないかと思っています。

(実際自分が今やろうとも思っています)


この動きにより日本の洋服を日本で作ろう!

日本でお金を落とそう!

という仕組みがいろんな地域で動き始めると思います。


これから日本の工場はより「小さく」「自由に」「多様化し」「若く」なっていくと思います。

わかりやすくいえば専門職である「縫製業」ではなく

「ノマドクリエイター」のようなイメージに変わっていくと思います。


3.3年後自社をどうしたいか

世界で一番自由な縫製工場になっていると思います。


少し抽象的な言葉ですが、

3つの観点から「自由」と思っています。

1.多様化が進む工場

例えば現在子育て中のママや、介護中などのスタッフが全体の50%を超えています。

そしてこれからも増えていくと予想しています。

弊社はこれから「子連れ出勤制度」や「自由シフト制」などを導入し少しでも優秀な人材が働きやすい会社に進化させていこうと考えています。

また高齢になるスタッフにはリスクが少ないお仕事をお願いできるように新しい仕事を作っていこうと動き始めています、

また数年以内に新たな自社工場の設立と海外研修生の受け入れ、

それに付随して受け入れ寮の運営なども開始しようと思っています。

より多様性が認められる縫製工場へ進化していきます。



2.場所の自由

自社で構築している生産管理システムを利用して3年以内にリモートワークを認めようと考えています。

完全リモートはもう少し先かもしれませんが、

好きな地域で働ける環境を作るべく、3年以内に数名のスタッフをリモート化させます。


また、来年度以降に某国でのサービス開始を視野に入れて動き始めています。

人によっては日本という場所にとらわれず、好きな場所でファッションの仕事を存分に楽しめる環境を作っていこうと思っています。


3.小ロットで「世界の環境問題に挑戦」

弊社の仕組みは「小ロットで作れる」というのが一番の強みです。

その部分をより強化し、

高品質な商品を一着から生産できる仕組みをより強化し、

どれだけ若い子達でも、海外の子達でも、気軽に服づくりができる仕組みをさらに強化します。


また、大手メーカーともアライアンスを組み、

生産ラインの解体、小ロット化をサポートする仕組みを構築し、

世界の環境問題に挑戦しようと思っています。

作りすぎることや、廃棄問題を本気で解決させるべく「売り切れ御免」をより強化していきたいと思っています。




ヴァレイの3年後なんて誰も興味ないだろうな。

そんなことを思いながら、

自分に対してのリマインドにもなるかな?と思いながら書きました。


どちらにしても、

合同会社ヴァレイは世界のファッション業界を「現場から」変えていく、

世界の環境問題をガチで解決させる。

そんな熱い会社です。

だから多分3年なんてあっという間ですが、めちゃくちゃ面白いことになっていくと思います。



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