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健やかに毎日を過ごすために〜仏教のススメ〜

こんにちは、今週より北海道に移動してソロキャンプ生活を楽しもうと画策中の住所不定のクリエイターNaoです。

コロナ渦の大変な状況の中、みなさまはメンタル面の健康を保つためにどのようなケアをされているでしょうか?

昨年、グアテマラにてロックダウンをくらって身動きが取れなくなった時に、現地のマヤの家庭にホームステイをして、最終的に5ヶ月を過ごすことになるわけですが、彼らはキリスト教を深く信仰しており、「イエス様がコロナから我々を守ってくれる」とおっしゃっていつも通り元気に毎日を過ごしているのが印象的でした。

何かすがるものがある(彼らにとってキリスト教)ということは、この激動の世で、非常に羨ましく、また世の中が混乱している時に、宗教が台頭するのは歴史の教えですが、それがよくわかります。

そこで、僕はここ一年ほど仏教の勉強をしているのですが、これが非常に興味深く、今の大変な時期を健やかに過ごすために有益な示唆に富んでいます。

今回の記事では、そんな仏教のエッセンスをおすすめの資料と共に紹介したいと思います。

※以下の内容は、あくまでも僕が資料を読んだり聞いたりして、自分なりに解釈した内容なので、専門家から見れば誤っている箇所があると思いますが、大目に見てもらえると幸いです

仏教は、自分と向き合って、自分の精神をいかに安定させるかを目指す哲学的なもの

一神教であるキリスト教やユダヤ教、そしてイスラム教では、唯一神を信仰し、教義はこの世界の創造主である神を中心に展開されます。

しかし、多神教である仏教は、我々日本人が馴染みのある神道と同じように様々な神を包含し、そこに重きを置きません。

仏教の創始者である釈迦(ゴータマ・シッダールタ)は、この世の中のあらゆる苦しみから逃れる方法を追い求め出家し(元々は釈迦族の王子だった)、あらゆる苦行を行った後に、苦しみを超越し精神を安定させる方法を悟り、ブッダ(ブッダとは「悟りを開いた人」という意味)になったと言われています。

そして、その考え方を他者に伝え、仏教となりました。

仏教の究極的理想は、悟りの境地である涅槃に至ることであり、自分と向き合って、自分の精神をいかに安定させるか悟ることを目指します。

根本的な考え方は「執着をしない」

釈迦は、人間を苦しめているものは「執着」だと断じています。

新しいmac book proが欲しい、あの高級レストランで食事がしたい、タワーマンションに住みたい、海外旅行がしたい、美人/美男子の恋人が欲しい、出世がしたい、お金が欲しい・・・

そうしたものが手に入らないから辛いのであり、これらの欲望は全て執着から生まれているものであるから、その根源である執着さえなければ欲望もなくなるため、心安らかにいれるはずだと考えます。

一方で釈迦は、極端に走るのもよくない(最近よく見るベットも所有せずに床に寝ている自称ミニマリストなど)と説いており、大切なのはバランスであり、中庸である(ちょうど良い)ことだと言っているのも興味深い。

世の中に永遠に続くものは何もないという「無常観」

もう一つ、仏教の基本的なエッセンスとして大切になってくるのが「無常」の考え方です。

読んで字の如く、世の中に永遠に続くものは何もないという意味ですが、先の執着ともリンクしてくる重要な概念です。

例えば、お金を「持っている」という状態も、釈迦からすると、そもそもお金を「持っている」ということが勘違いであり、今この瞬間にそうなのであって、(所有者が死ぬなりして)それが永遠に続くわけではないと看破します。

従って、持っているお金がなくなることを心配するのは、実態のないものに執着している状態であり、無駄に心を痛めつけていると解釈します。

よって、世界に常なるものは一つもなく、全部が流れている無常であるということを認識し、その中で何にも執着しないという精神を保つことができれば、世の中の苦しみを大分なくすことができるとします。


以下、仏教のエッセンスを学ぶためにおすすめの教材を紹介します。

1. モンク思考―自分に集中する技術

気軽に読めて、日常生活に応用しやすいティップスが記述されています。

2. 反応しない練習

モンク思考同様に読みやすいです。

3. 唯識の思想

仏教思想の中の唯識を説明する本ですが、内容は興味深いですが大分難しいです。

4. 手塚治「ブッダ」

釈迦の生涯を漫画でなぞると共に、仏教のエッセンスをざっくり学べる良書です。

5. ポッドキャスト「a scope episode 13~15」

現役の僧侶の方が、論理的にわかりやすく仏教を説明してくれます。

6. ポッドキャスト「コテンラジオ 最澄と空海」

https://bit.ly/3DzhYR6

歴史の教科書で聞いたことがある人も多いであろう最澄と空海の生涯を通じて、仏教のエッセンスを学ぶことができます。

7. ポッドキャスト「コテンラジオ 三蔵法師玄奘」

ドラムやアニメのコミカルなイメージが強いですが、そのモデルとなった三蔵法師玄奘(三蔵法師は固有名詞ではなく、役職名です)の生涯を通じて、仏教について学ぶことができます。

まずは、毎日1分の瞑想から始める

自分に向き合って精神を安定させる始めの一歩として、瞑想が最適です。

瞑想により、自分の呼吸に集中し、次第に自我が薄れていき、最終的に執着からの開放が可能となるのです(もちろんその領域に行くには修行が必要ですが)。

まずは、手始めに起床後または就寝前の一分間の瞑想から始めてみてはいかがでしょうか?


そんな国内外をフラフラする筆者の日常はこちら(YouTubeチャンネル)になりますので、よかったら御覧ください。

vagabundo

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