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フォーだけじゃない!ベトナムの麺文化の話(2/2)


VACANCEという会社で、COOをしている野崎です。2024年2月に、ホーチミンに引っ越してきました🇻🇳
このnoteでは、ベトナムでのビジネスの話からプライベートな話まで、色々発信していきます。

今回は、前回に引き続き、ベトナムの食文化の話です。
前回の記事はこちら。


フォーだけじゃない!11種類のベトナム麺料理

前回はフォーの美味しさの秘訣や、地域によって異なる味付けなどを解説しました。フォーだけでも十分に奥深いのですが、麺大国ベトナムには実は11種類の麺料理があると言われています。
私がまだ食べていない料理も含めて、解説していきます!

1.フォー

まずはご存知、フォーです。鶏ガラや牛骨からだしをとったスープに、米粉でできた平たい麺、具もやはり鶏肉や牛肉です。
そこに、店員さんが持ってきてくれるもやしと大量の香草(バジルやミント、ノコギリコリアンダー、リモノフィアなど)をトッピングしていただきます!

2.ブンチャー

ヌクマム(魚醤)をベースにした甘めのタレに、ブンという米粉麺をつけて食べるのがブンチャーです。ハノイ発祥のつけ麺です。
炭火で焼いた豚肉のつくねと、大根や人参のピクルス、香草を一緒に食べます。

3.ブンリュウ

トマトを使った麺料理。トマトを使っているので見た目は赤いですが、辛味は一切ありません。酸味があってさっぱりしており、暑い夏にぴったり!
蟹のすり身を団子状にしたものが具として入っており、これがまた旨味ぎっしりで美味しい!

4. ブンボーフエ

「フエ」という名前がついているように中部フエが発祥の麺料理。米粉麺であるブンに、牛肉をたっぷりとのせて食べます。スープはレモングラスと、辛めの味付けである調味料サテ、ヌクマムを使っていてピリッと絡め。そして爽やかさの中にもコクがあります。具は玉ねぎや魚肉の練り団子、レバーのような血の塊を一緒に食べます。

5. ミエン

ミエンは日本で言うところの春雨麺です。透明で細い麺。緑豆から作られているものが多いみたいです。
ミエンを使った料理はいくつかありますが、代表的なものはミエンガー。だしをとったスープに鶏肉をのせ、玉ねぎやねぎと一緒に食べるあっさり系麺料理です。

6. フーティウ

フーティウは、南部名物とされる米粉麺です。フーティウに使われる麺は細いですがコシがあり、チュルっとした食感。豚骨からとった出汁はコクがあります。少し脂っこい感じもありますが、甘辛いので日本人の口に合う味付けです。
豚ひき肉、卵、海老に生野菜をたっぷり入れて食べます。
ニンニクもたっぷり効いていてパンチのある味です。

7. バインカンクア

米粉ではなく、タピオカを使った麺であるバインカン。
バインカンクアは、とろみのあるスープに、蟹のすり身やうずらの卵を入れて麺と絡ませて食べる麺料理です。蟹うどんのようなイメージですが、うどんと違って麺がもちもちプルプル食感なのが特徴。
揚げパンを浸して食べると美味!
蟹がたくさん入っても一杯100円程度で食べられるリーズナブルな料理です。

8. ミーサオ

ミーサオは、ベトナム版焼きそばです。
インスタントラーメンのような細麺を、海鮮、肉、野菜とともに炒め、塩や醤油で味付けしています。程よく塩辛く、日本人の好みにマッチする味付け
。ストリートフードとして屋台でもよく売っていますし、お酒を飲んでいるときにもよく食べる、国民食的なものです。インスタントも多く発売されています。
基本的に醤油は別で付いていて、お好みでかけるスタイルなので味の調節がしやすいのも嬉しいところ。

9. ブンカー

中部ダナンやニャチャンの名物とされる麺料理。米粉麺に魚のすり身を揚げたさつま揚げのようなものを一緒に食べます。
スープはあっさりめで非常に食べやすく、海辺の町で食べられることが多いからか、コリッとしたクラゲや魚のすり身団子を具に入れたものが多いようです。

10. ミークアン

ダナン名物の麺料理。こちらは米粉ではなく小麦から作られた麺。平たく横に広い麺で、日本のきしめんのようなイメージです。
少ししょっぱい感じの汁なし麺で、お肉、エビ、砕いたピーナッツなどを一緒に食べます。パリパリの大きい煎餅のようなライスペーパーがついてくるので、それを砕いて麺に入れ、ふやかしながら食べるのがおすすめです。ボリューム満点で、一杯でもかなりお腹いっぱいになります。
具のエビは大きくしっかりと味が染み込んでいることが多く、このエビが食べたくてミークアンを食べていると言っても過言ではありません。

11. ブンティットヌン

ブンティットヌンは、米粉麺を使用した汁なし混ぜそばのような麺料理。特徴は、炭火で焼いた焼肉がのっていること。ブン、大量の野菜(大抵は刻んだキャベツともやし)、炭火焼肉に、ヌクマムをベースに少し辛めに味付けをしたヌクチャムというタレをかけて混ぜながら食べます。炭火焼肉も甘辛く味付けされていることが多く、食べやすいです。
ブンティットヌンは基本的に豚肉が乗っていますが、揚げ春巻きやつくねがのっている場合もあり、それもとても美味しいです。


以上、11種類の麺料理の紹介でした。
さすが麺大国ベトナムですね。毎日麺を食べても飽きなそうです。現に私は全然飽きません!
こういった食文化からみても、日本人向けの味付けが多く、日本人が生活しやすい要因の一つになっていると思います。

ということで、ベトナムで生活してみたい、ビジネスがしてみたい、美味しいお店も含めて現地視察をコーディネートしてほしい!という方がいれば、VACANCEにお気軽にお問い合わせください!
ではまた次回!Hẹn gặp lại


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