フォーだけじゃない!ベトナムの麺文化の話(1/2)
VACANCEという会社で、COOをしている野崎です。2024年2月に、ホーチミンに引っ越してきました🇻🇳
このnoteでは、ベトナムでのビジネスの話からプライベートな話まで、色々発信していきます。
今回は、ベトナムの食文化の話です。
ベトナム料理の代表格 フォーの魔力
ベトナム料理と言えばフォーというイメージがありますよね。
そもそもベトナムは農業王国で、一年に三度もの収穫ができる稲作の国です。なんとお米の消費量は日本よりも高く、世界上位5位に入るほど。なので当然主食は米(インディカ米)で、その米をすりつぶして平麺にしたのが「フォー」です。
ちなみに丸い細めんにしたのが「ブン」です。
現地で食べるフォーは、日本で食べるフォーよりもダシが効いていて、繊細な味わいです。
スパイシーなイメージがありますが、味が何層にも重なっていて「この酸味はなんだ?」「このコクはなんだ?」とやっていくうちに魔力に取り憑かれ、どんどん箸が進んでしまう奥深い味わいです。
ベトナムは中国王朝の支配を長く受け、フランスの植民地となっていたこともあるので、ベトナム料理は中国料理とフランス料理の影響を強く受けているそうです。
なるほど、だからこんなに奥深いのか、と納得です。
ちなみにベトナム料理のおいしさの秘密は「五味・五彩・二香」にあるといわれています。
「五味」は、塩気、酸味、辛味、甘味、コク。
「五彩」は、黒、赤、青(緑)、白、黄。
「二香」は、よい香り、香ばしさ。
これらをひと皿の中にできるだけ多く入れることがベトナム料理にとって見た目も美しく、おいしい料理を作る秘訣なんだそうです。
これが、フォーの魔力の正体ですね。
地域によって異なる味付け
ベトナムは南北に長く、地方によって気候が大きく違うので、北部、中部、南部それぞれの食文化があります。
実は、フォーは首都ハノイがある北部生まれです。北部は中国に隣接しているので、中国料理の影響を強く受けています。塩や醤油がベースの味付けでさっぱりしているのが特徴です。
フエなどの世界遺産が集まる中部は、とうがらしなどのスパイスを使った辛い味付けが多い傾向です。酸っぱくてピリッと辛い牛肉めん「ブン ボー フエ」はフエの伝統料理です。
そして私が住むホーチミンがある南部は、甘めの味つけが特徴です。
ホーチミンのお店にはだいたい卓上にチリソースや唐辛子、魚醤、ライムなどが置いてあって、好みの味付けにアレンジできます。
オーダーすると店員さんがもやしと大量の香草(バジルやミント、ノコギリコリアンダー、リモノフィアなど)を持ってきてくれます。
飲食店は基本的に個人商店が多く、お店によって全部味付けが違います。
メインは鶏肉か牛肉(レア状態)で、ダシも鶏ガラや牛骨ですが、背脂が浮いてるフォーや南国感のあるココナッツミルク入りフォーなんかもあって、全然飽きません!
このように、フォーだけでも十分おもしろいのですが、実はベトナムには11種類の麺料理があると言われています!フォーは平たい米粉麺ですが、それ意外にも麺のバリエーションが豊富で、一生麺だけで生活できそう!
ここから先は、次回の記事に持ち越したいと思います!
ということで、もっとフォーについて知りたい!美味しいフォーが食べれるお店を教えて!ガイドに乗っていないリアルな情報も欲しい!という方がいれば、VACANCEにお気軽にお問い合わせください!
ではまた次回!Hẹn gặp lại
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