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黒ネコのジジと弟

黒ネコのジジについて過去に記事にした時から、2年が経過した。
その間、ジジには新しく弟ができたり、尿路結石で死にかけたりしながらも元気に暮らしている。

新しい弟というのは、去年の春にうちに来た黒ネコのことなのだが、またもや黒ネコである。

黒ネコに纏わるお話で、すぐ頭に浮かぶのは
スタジオジブリの『魔女の宅急便』ではなかろうか。


 娘が小さい頃『魔女の宅急便』のキキに憧れて、紺色ワンピを着ては、竹ボウキにまたがっていた。
誕生日プレゼントも当時はジジのぬいぐるみがいいと言って、数年間はジジグッズが部屋のあちらこちらで幅を利かせていた。

キキとジジが大好きで、日々空を飛ぶ練習に余念がなかったこともすっかり忘れ、だいぶ経ってから、ジジが引き寄せられてきた。2匹も、笑。 

よく、欲望や願いは手放した時に叶うと言われているが、そのような事は結構な頻度で起こる。
手でギュッっと握りしめている時には、なかなか叶わないもの。

あまりに念強く引き寄せてしまうこともあるけど、それが重なると念強い自分に自惚れ、自分自身がその念強い自分にやられてしまう。
なんだって結局は自分の中にある様々なキャラクター、自分自身との関係性に帰結していくように思う。


グレートサムシングとか、大いなる存在或いは神に委ねた時、忘れてしまったとき、執拗に拘るエゴが外れた時に、よい知らせが舞い込んでくることが多い。
マインド強めに願っても運の光の差し込むスキが無いのである。
そういったことも瞑想を取り入れた生活を送っている中で体験的に学んだことのひとつだ。

で、だいぶ話が逸れたんだけど、笑

黒ネコの赤ちゃんは、納屋のダンボールの隅にうずくまっていたのをdanna君が見つけたものだった。母猫が来るかも!と納屋の扉を開けて待っていたが丸一日何にも音沙汰ない。
ヤバい!衰弱してしまうよ。

猫ミルクを与えてはダンボールに返す、を何度かやってみたが、母猫現れず。

赤ちゃん時代のコジと、大きくなったジジ

ジジの弟には小さなジジ、という意味でコジ、と名付けた。


ジジは雄ネコでありながらも、コジをほどよい距離感で見守りながら、甲斐甲斐しくお世話していた。まだ自分で排泄できなかった為、母猫のように尿を全部舐めてあげていたのだ。

ジジはいつもコジのそばにいて、毛繕いをしたり、隠れオニでアクティブに楽しませたり、コジを尻尾にじゃれつかせて遊ばせたりと、ジジの面倒見の良さは母乳も出ちゃうのでは、という程であった。


コジと大好きな鳥のぬいぐるみ

でもね、うちでは2匹も猫飼うの無理だから里親を探そう!とdanna君。
わたしは必死で、子供達といっしょになってイヤだー!と言ってみたけどdanna君に説得されしぶしぶ従うことにした。
それで、周りに声をかけていたらあっさりと決まってしまった。

そう、決まってしまったのだ、涙。
里親決まって嬉しいけど、手放したくない切なさよ。
毎日2〜3時間おきにあげたミルクの時間。
いつもわたしの後を追い、細い脚でテコテコ付いてくる、モヘヤの毛糸玉みたいだったコジ。


ジジも、コジがいなくなってから、しばらく部屋の端っこをクンクンさせながらコジどこ?
って探していた。


そんな弟ロスなジジと、3男ロスのわたしであったが、里親さんから届く幸せそうなコジの動画や成長記録に、本当にいいところにもらっていただいたなぁと感動と感謝の涙に変わる。(わたしはね、笑)

コジは、里親の知り合いにコージさんて方がいて、コジー、コージー、って呼ぶと、その人の顔が浮かぶからと、笑、コンブくんと命名された。


最近、里親さんから写真や動画が送られてきた。
1歳のお誕生日会をしてもらったみたい。
『コンブおめでとう!』
ってプレートの乗った猫用ケーキを食べていた。みんなに愛され、コジも家族が大好きで、夜もお母さんといっしょに寝ているコジ、いやコンブくん。


やっぱり、本質的に親が子に望むのは、ただ元気で愛のなかにいることなんだね。
つい、優秀にとか、ハイスペックさを持ち合わせるように仕込みたがるんだけどね、笑。


ジジは外で野良猫のしま君と出会い、縄張り争いになることもなく、なぜかしま君にとても慕われている。
強さアピールなどできなくて、謙虚で優しいジジなんだけど、キジトラのしま君は、そんな人柄ならぬ猫柄に惹かれたのかな。




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