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始まりは終わりの始まり



ここに来てようやく「花束みたいな恋をした」を見た。

もう、なんていうか、自分を見ているようでダメだった。

恋人と見たら別れるなんて言われている理由もわかるような気もした。
私も真っ先に思い浮かべたのは彼のことで

好きってなんだろうなぁ、とか
ずっと一緒にいたいとか、結婚したいとか、なんだろうなぁって考えた。


“でも、どれだけ趣味が合おうが、どれだけ長い時間一緒に過ごそうが、私は必要以上に彼に踏み込まないようにした。

というか踏み込むのを躊躇していた。


彼もそうだったのか?
お互いが踏み込まなかったから友達でいられたのか?

お互いのことをなんでも知っている
自分のことをなんでも話せる
世間ではそれが友達だと言われているし私もそうだとも思うけれど
自分のことを話すことが心底苦手な私にとっては、たとえ知らないことが多いとしても一緒にいることが居心地がいいと感じれられる関係も友達だと思っていた。”


そんなことを思っている私だから、

私は彼のことを深くは知らない。
彼も私のことを深くは知らない。

彼とのこの先、を考えた。


出会った頃は趣味嗜好がドンピシャで、1つの話題でしてたLINEも気づけば3つくらいに増えて
毎日1日1回のやり取りは不思議と途切れなかった。
既読がついたとか返信が遅いとかそんなことは気にしたことがなかった。
2人でしか出来ないLINEの仕方だったと思う。それが死ぬほど心地良かった。


楽しかったなぁって、過去形。


今やLINEはお互いが気まぐれな回数ラリーして→放置がザラで
どうやってあんなに続いていたのかもわからない。

本当に私たちにそんな時代があったのか?と疑うほど。


お互いの成長と共に大人にならなければいけないし、過ごす時間にすれ違いができることで大切なものを共有できなくなってきている気がする。


朝起きて仕事に行きご飯を作って食べて家のことをして眠る。
同じような毎日を生きるのに精一杯になって
あんなに好きだったモノも好きだったコトよりも優先するべきものが増えていく。

それが大人になるってことなのか、と思っていた。
社会に出るってそういうもんなのか、と思っていた。



あの頃よりも彼は近くにいるはずなのに、遠くに感じるのはなぜだろうか。


過去にみたふたりが眩しくてもう戻れないのかなと悲しくなるのはなぜだろうか。



極め付けには絹ちゃんの「そうやってハードル下げるの?」でやられた。
私は完全に麦くん側にいて"じゃあ"結婚しようなんて言っちゃえる人間なのか、
と思った。


だって私たちも結婚だったらきっとうまくいく。

お互い子供は好きだし、私も料理が好きだし、家事だってできる。
サイコーの奥さんになる想像はつく。
過干渉にならず、お互い自由に暮らせるんじゃないかな。

今の私の最大限の想像上では。


”何度も君に恋をする”なんて歌うUVERworld
"ただありったけの愛を伝えきれなくて 大好きから書けない 終わらないラブレター"と歌うGReeeeN


どれも最上級のラブソング。


なんだかいま分岐点にいるよなぁと、思っている。


私の好きは、愛は、ちゃんと彼に伝わっているのだろうか。


ちゃんと、伝えたいな。


"始まりが終わりの始まり"でも、これで良かったと終われるように。
後悔しないように。


「花束みたいな恋をした」
改めて、いい作品でした。



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