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ガンになりたくなければコンビニ食をやめろ!/自由診療を続ける意味①

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■『白い巨塔』のような過酷な世界は現実に存在していた!?


数年前、人材派遣企業主導によって兵庫県の淡路島に最新鋭の設備を搭載した総合病院が設立された。だが勤務を希望する医師は極小数だった。

かつての医局制度では医大の教授が人事の権利を握っており、大学を卒業したばかりの若い医師を、医師が不足している地方の病院に配属させるのが恒例となっていた。

その場合数年後に個人病院を開業するだけの資金が稼げるという条件付きではあったが、地方に配属された若い医師の勤務環境は非常に厳しいものだった。小説『白い巨塔』の世界は現実に存在していたのだ。



■ミスをしても責任を問われない医療保険制度に守られた医師たち


ブラック労働や労働基準法の概念が浸透するにつれ、あるいは医局による支配力が弱体化したことにより、医師たちの間には収入は少なくても利便性が高い都市部の病院に勤務したいという理念が定着した。その結果、地方への配属を希望する医師が減少したのだ。

淡路島の病院側は報酬を2000万円台に設定して芦屋市内に所在する高級住宅を与えてヘリコプターで病院まで送り届けるといった破格の待遇を設けたが、それでも希望者は少なかったそうだ。

基本的に医師となる人物は高い社会的地位と安定した収入を求めて勉強を行い続けた経緯をもっており、自身の立場や仕事に対して保守的な傾向が存在する。

美容外科やインプラント治療を除き、吉野さんのように一般的な医療で医療保険を使用しない自由診療を行う医師、及び歯科医はごく僅かだ。

医療保険の適用下で治療を行えば医療ミスで患者が死亡しても医師側が全面的に罪に問われることはない。何故なら医療保険ぬ基づいた治療をマニュアル通りに行えばミスは不可抗力と見做されるからである。

それに対して吉野さんが行っているような一部の再生外科手術などでは、自由診療の場合は医師賠償責任保険が適用されない例すら存在し、治療における全ての責任は医師側に存在する。

(続く)

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