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いっしゅうき 2021.04①

2021.03.31 WED
113日目です。思うところあって筋トレなるものを始めました。YouTubeに投稿されている映像を参考に、数年ぶりの自主的な運動となったわけですが、ひととおり終えたあと、胃の中になにも入っていないはずなのに吐き気が止まらず難渋しました。衰えすぎでは?

2021.04.01 THU
114日目です。筆者の写真を見た友人の御母堂が、筆者に対して「ごはん食べさせてあげたい……」と仰っていたそうです。なんで?

2021.04.02 FRI
115日目です。夕飯にインスタントのラーメン(塩)を茹で、カット野菜も入れ、卵も入れて、とっても豪華な晩ごはんになったな~とほくほくしていたら不意に指から力が抜け、どんぶりに入っていたすべての内容物がカーペットのうえに落ちました。しばらくラーメンと卵は見たくないです。机まわりのラーメン臭がすごい。

2021.04,03 SAT
116日目です。早稲田松竹へ、ロベール・ブレッソン監督の『少女ムシェット』(1967年、フランス)および『バルタザールどこへ行く』(1966年、フランス・スウェーデン)を観てきました。

少し古い時代の映画だからな、「悲惨」「無慈悲」といっても最近のやつほどじゃあないだろ!と安直な考えで観にいったのですが、筆者が愚かでした。ごめんなさい。許してください。どうしてこんなことをするんですか???

淡々とした俳優たちの演技や、モノトーンの抑えた映像、音の重々しさ等、いくつもの悲惨な生涯の「悲惨さ」がさらに強調されるようなつくりが、映画としてとても美しいなと思いました。主人公(少女たちや家畜)の置かれた立場に付け入る人々に怒りをおぼえたり、そんな主人公たちが報われることなくその物語を終えていく救われないストーリーに虚空を見つめるしかなかったり、抑圧された作品ながら近年の価値観でも十分に楽しめる(※楽しいわけではない)映画だと感じました。いやあ~好きだなあこういうの。たぶん一生忘れられないと思います。こういう作品、わたしもつくりたいな。
9日(金)まで上映されているそうなので、御興味ありましたらぜひ御覧になってみてください。みんなわたしと同じ気持ちになればいいんだよ。

2021.04.04 SUN
117日目です。未だに足元からラーメンのかほりがします。気が狂いそうです。



2021.04.05 MON
118日目です。ほんとうは夕方から出掛けるつもりでいたんですが、なんとなく体調がすぐれず、昼寝でもしようかなと布団に潜り込んだところ気付いたら19時を回っていました。部屋が真っ暗だよ。まあ最近真面目に動き回っていたので、ひさびさにこういう日があってもいいということにしておきたいと思います。もともと自堕落な人間なんだからそもそもこれが通常営業なんだよな。

2021.04.06 TUE
119日目です。神奈川県葉山町にある神奈川県立近代美術館へ、『フランシス・ベーコン バリー・ジュール・コレクションによる』展を見にいってきました。

ずいぶんまえから気になっていた企画展だったのですが、コロナ禍の関係で長らく延期となっており、ようやく3月末から再開したようです。数日前ふとこの展示のことを思い出し、ググった結果会期終了が目前に迫っていたため、近辺で行きたいところもいくつかあったので、勢いのまま訪れてみました。

恥ずかしながら筆者はベーコン氏について「なんかすごい色合いでめちゃくちゃ勢いのある教皇の絵を描いたひと」程度の知識しかなく、とりあえずまあすごいひとなんだべな、という予備知識でのこのこ行ってみたわけなのですが、実際に観覧してみると、ベーコン氏についての理解が深まると同時に、彼の芸術家としての姿勢が窺えて非常に勉強になる展示でした。

HP等にも記載はありますが、今回の展示は彼のドローイングや初期作品が中心となっています。展示室には数多くのドローイングが展示されていたわけなのですが、特徴的なのは、ベーコンが「写真」に直接ドローイングをしている点です。ボクシング選手やバレエダンサーの写真、映画のワンシーンの写真、果ては書籍に掲載された著者近影等々、人物の表情や動きが現れているものであればどんなものであろうと、そのうえに直接色や線を描き加えており、その思いきりの良さと観察眼、絵画に対する探究心に驚かされました。
またキャプション等によると、ベーコンはたいそうな読書家であったらしく、数多くの作品を残すために膨大なインプットをしていたようです。大芸術家と評されるベーコンであっても、努力を怠らず、さまざまな媒体からインスピレーションを得ていたと知り、なんだか安心すると同時に自分も頑張らなくちゃなという気持ちになりました。ベーコンさんでさえこんなにいっぱい本読んで映画観て練習してたんだから、凡愚の輩である筆者がさぼっていたらお話にならないですからね。克己心を忘れずにいたいものです。

本展示は4/11(日)までです。事前予約が必要なのでぜひご予約のうえご観覧ください。あとどうやら渋谷・松濤美術館へも巡回予定だそうです。何卒!


すぐ裏に一色海岸があり、とてもいい天気だったのでお散歩してきました。

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海水に少々指を突っ込んでみましたが、ほどほどに温かくて心地よかったです。青い海、青い空、広い砂浜、そしてほどほどの岩場ということで、なんとなくカミュの『異邦人』を思い出しました。友だちの元カノの兄ちゃんが休憩していそうないい岩場でした。海水浴という文化にまったく造詣がないので、これまで「海で泳ぎてぇ~」という気持ちになったことはないのですが、たしかにこの水温ならやぶさかでもねえなと思いました。いやあいいところだ葉山。

近代美術館のすぐ近くに「葉山しおさい公園」という施設があり、その敷地内に「葉山しおさい博物館」なる小さな自然博物館があったのですが、三浦半島(特に葉山町沿岸)に棲息する魚類・鳥類等の標本が充実しており、とてもおもしろかったです。勉強になります。300円で公園・博物館に入場できるのでおすすめですし、こちらの半券を近代美術館で提示すると100円ばかり割引してもらえました。


帰り道、少し足を伸ばして半島を横断し、「横須賀市自然・人文博物館」へも行ってきました。どことなく地元の博物館と似た雰囲気があり、懐かしく思いながら見て回りました。子どもも意外とたくさん来館しており、地域にきちんと浸透しているのだなと感じられる博物館でした。

敷地内に展望台があり、そこからちょっぴりですが海が見えました。時間の問題で港までは降りられなかったのですが、こうして何か所か海を回ってみると、同じ県内でもずいぶんと性質が異なることがわかっておもしろいですね。時勢や時間が許すなら、もっと遠方へ足を伸ばして、泊りがけで博物館・資料館巡りをしたいものです。

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ほんとうにありがとうございます。いただいたものは映画を観たり本を買ったりご飯を食べたりに使わせていただきます。