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「光」が見えない時に「光」が生まれる。

これは、2022年4月13日に書いたもの



採用人事に異動して2週間。
それまではリクルートで3年間、採用広告営業を駆け抜けてきた。

福岡から東京へ。
営業から人事へ。
事業部からコーポレートへ。

大きく環境が変わり、文字通り、右も左も上も下も、よく分からず、
とにかく大量のインプットと目の前のメンターに必死について行こうとしていた。

営業にいた時と大きく異なるのが、「正解がわからない」こと。

営業はある意味、受注して顧客の採用成功ができれば「正解」だが、
人事は単純じゃなかった。

関わるステークホルダーの複雑さ、それぞれが持つ異なる課題、曖昧なボール、責任の所在、ゴールがない状態でゴールを作ること、自ら課題を創り出すこと。

すべてが営業と「逆」だった。

正直、わけわからんかった。

当時、まだ段ボールだらけの上野1R賃貸に積み上げられた100冊以上の本をひたすらインプットした。リクルートの歴史とは。人事とは何か。人とは何か。。

そして朝7時。眠い目をこすり、心は戦闘モードになりながらオフィス一番乗りでサウスタワー41階の電気をつける。広めの会議室を予約して、ヨーグルトとバナナとコーヒーを飲みながらひたすらホワイトボードにアウトプット。

そんな最初の2週間だった。

そんな時に読んだ、師匠のブログの言葉。

心に沁みた。

一見、

混乱としか思えない状況の中でこそ、

生まれ出づる

ものがある。

激流に呑み込まれながらも

その中に動かぬ静かな「光」がある。

それは、

残念ながら「激流」の中でしか生まれない。

だからこそ、私達は

わざと激流に身を投げることがある。

激流は我を失う。

わけがわからなくなる。

諦めそうになる。

そして

諦めるとか

諦めないとか

それすらもわからなくなった

「その時」に、

それは生まれる。

その光を見ると、とても静かになる。

その光を両掌でそっと掬い上げる。

そして激流の中で涙する。

そして、私達は生まれ変わるのだ。

光は、すぐ目の前にあるんだよ。

「激流の中で」より 


私達は必死になっている時、激流に呑み込まれた時に、「覚悟を決めた時」に光が観えるもの。

これを信じて、「よし、信じて頑張るぞ」と思いながらまたホワイトボードと向き合った。


つづく

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