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【コミュニティーとビジネスの重なり合い=ギルド】UZUMAKIの新しい働き方への取り組み。

こんにちは。気がついたら2020年も2月。1月どこ行った・・とびっくりしているギルド型組織UZUMAKI代表の工藤(@ToraDady)です。

前回は、新しい人に会うとよく聞かれる、自分の一風変わったキャリアについて記事を書いた。

今回は、同じくよく聞かれることの多いUZUMAKI設立のきっかけや、UZUMAKIでの働き方について書いてみたいと思う。


ギルド的な組織を作ろうと思った理由

昨年、日経新聞の連載「ギグエコノミーの担い手たち」でインタビューを受けたときにも答えたが、「フリーランスだが孤独にならない空間をつくりたかった」というのがギルド型組織を作ろうと思った大きな理由の一つだ。

株式会社UZUMAI代表

フリーランスは、経験とスキルがあれば、ある程度付き合う相手と単価を自分のルールでコントロールすることができる。その事自体はとても素晴らしい。

ただ、自由な働き方も日常になると飽きる。それに、フリーランスは割と孤独である。

専門スキルを強みとしてフリーランスでプロジェクトに参加すると、プロジェクトの方針や運営元の採用状況など、何らかの事情でそのスキルが必要とされなくなることはよくある。その場合プロジェクトメンバーとどんなに良い関係を構築していたとしても、お別れをしなければいけない。

もちろん、自分のスキルに需要があればすぐ次のプロジェクトに出会えるが、またイチから人間関係を構築するところから始めるので、しんどいところもある。

人間関係をリセットされるのは辛いが、さらに辛いのは自分の専門スキルの切り売り感がある点だ。正社員であれば、中期的な学習コストを会社が負担してくれるので、その恩恵で業務の中で学びながら働くことができるが、フリーランスは自分のスキルアップのための学びを業務の中でさせてもらいにくい(例外ももちろんある)のが現状だ。

複数の会社での正社員勤務とフリーランスの両方を経験し、どちらの良し悪しも体感してきた自分は「もっといい、新しい働き方がないだろうか」と考え始めた。

深センで出会った仲間とIoTプロダクトをリリース、ギルド型組織のあり方についてヒントを得た

ちょうど新しい働き方について考え始めた2017年あたりから、「ものづくりのシリコンバレー」と言われる中国の深センの動向にも興味を持ち始めていた。

2017年4月、ニコ技深センコミュニティーに参加して、現地でいろいろなスタートアップ企業や工場見学をした。そこには、新しいもの好きな日本人エンジニアが多く集まっていた。

そうして初めて訪れた深センで奇妙な縁があり、謎のスロバキア人ポールと出会い(※注)、さらに彼の想いに共感した他数名の日本人メンバーが中心となって謎のIoTガジェットプロジェクトが発足した。

謎のIoTガジェットプロジェクト

※注: ポールは、深センのseed studioというメーカー向けのマニュファクチャラーが運営しているx.factoryというメーカースペースのデポジットメンバー

iOSアプリとガジェットのソフトウェアを完全リモートで、日本チームで作り上げIndiegogoに出展したが、大して人気が出ないままプロジェクトは解散した。

一見失敗したようだが、自分にとっては大きな転機となった出来事だった。

コミュニティーの中で、プロジェクトに共感したメンバーが集まり、さらに完全リモートワークでプロジェクトをまわすことは可能であるということがわかったのだ。

このプロジェクト自体は、ほとんどお金にならなかった。でもそれぞれが強みを活かして役割分担しながら楽しんで参加していたし、メンバーがお互いの技術の知見をシェアすることで「お互いに学び合う」場にもなっていた。

プロジェクトにはフリーランスで働いているエンジニアだけでなく、正社員としてWeb業界で働いているエンジニアも参加していたが、価値観やゴールが共有され、お互いが何に対して責務を負っているかを自覚していれば、雇用形態や状況は違えどプロジェクトはきちんと機能していくということにも気付かされた。

その時出会ったメンバー数名は、今のUZUMAKIのコアメンバーにもなってくれている。

UZUMAKIの実践から見るギルド的な働き方の要素

コミュニティーとビジネスの重なり合いのある領域にフォーカスしたい。その領域での組織形態を俺はギルドと考えている。

しかしギルド的といっても、抽象的でなにを言ってるのかがわかりにくい。なので、2018年4月から株式会社UZUMAKIを設立して以来実践している活動を通じて言葉に落とし込んでみた。

例えば下記のようなことが自分の考えるギルドの要素として挙げられる。

1.各々の専門性がある

各々の専門性がある

当該ギルドが存在しなくても、各メンバーは生活に困らないビジネス上の専門スキルをもっている

2.背中を預けられる関係性がある

背中を預けられる関係性がある

ギルドは普段コミュニティーとして機能する。メンバー同士は普段Slackでオンラインでつながって技術やデザインのお悩み相談やおもしろネタの共有、時には人生相談もしていたりする。そうした会話(雑談も多い)の中でお互いのことを理解しあい学び合いながら、メンバー同士の信頼関係を醸成している。

地方在住のメンバーに旅行がてら会いにいく、などの個別の交流も起こっているようだ。

3.プロジェクト単位で仕事をする

プロジェクト単位で仕事をする

ギルドの中でプロジェクトを組み、チームを組んで働く形をとっている。

今のUZUMAKIにも専門性を持つメンバーが揃っており、それぞれが、自分の名前やスキルでも仕事をしていけるメンバーだ。

そんな中でも、一人で仕事をするより、お互いを理解しているメンバーと強み弱みを補い合いながらプロジェクト単位で仕事をするほうが、結果的に生産性は高いとメンバーは感じてくれているようだ。

今現在も、並行して3つのプロジェクトが走っている。


UZUMAKIでCTOをしてくれている今さんが、

「個人で受けれる仕事はUZUMAKIが関与しなくても構わないし必要がない。だけど、プロジェクトごと丸っと仕事で受けるときは、UZUMAKIのようにお互いの人間性と技術力を認識し合ってるメンバーで仕事を受けることに価値がある」

と言ってくれた。

まさに、俺もそうだなあと思う。そしてUZUMAKIの「コミュニティ × ビジネス」というあり方に共感してくれるメンバーを増やし、正社員でもフリーランスでもない、新しい働き方を世の中に広めていきたいと思っている。


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