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【マダミス制作 虎の巻】#9 証拠の作り方と活用術

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 マダミスの制作過程の中に証拠作成があります。この過程はゲームバランスの調整や納得感、どのような体験をさせたいかに大きく影響があるためとても重要です。
 証拠をうまく作ることができなければ、いい作品は作れないと言っても過言ではないでしょう。
 この記事では、証拠の重要性と証拠の作り方について紹介していきます。




◆マダミスにおいて証拠の作り方はなぜ重要?

 証拠は推理導線を作る上で欠かせない要素です。証拠をうまく作れるかどうかで納得感や体験感が大きく変わります。

 証拠が不十分であれば、納得感が得られないシナリオになりますし、証拠の作成がうまくいっていないと作者が意図している体験になりません。
 また、証拠には出し方があります。次の章では、主な型に分けて証拠の出し方にはどんなものがあるかお伝えします。


◆証拠の出し方はどんなものがあるの?

 証拠の出し方は大きく分けると下記の二つに分類できます。

●オープン型
●クローズ型

 最近は新しい形のマダミスも増えてきたので例外もありますが、基本的にはこのどちらかの型に当てはまります。
 一つずつ詳しく紹介します。


■オープン型

 昨今のマダミスに多い型です。オープン型の特徴としては下記が挙げられます。

カードを使う
 オープン型の作品は基本的にカードを使って証拠や情報を取得します。
 カード(情報)を選んで取得するという行為があるものはオープン型に分類されます。

自分の意思で選択できることが多い
 カードを引くというのも一つの自分で選択するという要素ですが、他にも自分の意思で何かアクションや行動をさせるパターンが多いのもオープン型の特徴と言えるでしょう。


■クローズ型

 ヨーロッパでマダミスが誕生した時はこちらの型が主流だったようです。クローズ型の特徴としては下記が挙げられます。

クローズ型
 ヨーロッパでマダミスが誕生した時はこちらの型が主流だったようです。クローズ型の特徴としては下記が挙げられます。

シナリオの枠組が大体決まっていることが多い
 オープン型は、プレイヤーの選択によって物語が分岐することが多いのに対して、クローズ型は物語が作者の手によってある程度、道筋が立てられていることが多いです。

 ここまで主な証拠の出し方について紹介してきましたが、昨今マダミスが多様化しているため、この型に収まらないものも出てきています。

 例えばストーリープレイングと呼ばれるジャンルのものだったり、オープン型の中でもさらに、謎解きや脱出ゲームのようなものが組み合わせられているオープン型+αの作品もあります。

 しかし基本的な型として上記の二つを押さえておけば問題ないでしょう。


◆証拠の出し方ごとの活用方法

 証拠の出し方によって、証拠の活用方法も変わってきます。上記でお伝えした二つの分類に分けて活用方法を紹介します。

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