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トルネードバトル 2

「おい!カイシン!」
「おう!」
エンジンのない気球でどうやって無名の男を追うのか。
「何か隠してやがるな」
「そうさ!」
カイシンが足元のボックスを操作するとバタバタと大きな音が響き、巨大な昆虫の翅が展開した!
「なんだこりゃ…トンボの翅か?」
カイシンは言った。
「ムカシトンボの遺伝子から再現した昆虫の翅だ」
デカい!1枚の翅が10メートルはある。

だが…

「どこ飛んでったかわかんねーだろ?」
火のついた気球の部分を手早く消火し、もはや巨大昆虫と言ったみてくれの飛行物に源一郎も乗り移った。

「探すのか?」
「さあな、アイツの目的がわからねー」

まずは無名の男が飛び去った方角へ発進した。
巨大なトンボはいつのまにか長い腹を伸ばし、大きな眼といかつい顎のついた頭を備えていた。

続く

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