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青春時代を中途半端に過ごした人間は30代になるとフリーランスになりたがる

青春時代は10代で過ごさないとエネルギーが遅れてやってくる

いきなりですが、みなさんの「青春」って何歳ですか?
私は割とこれまで拗らせてきた人間なので、青春という実感があまりないまま中高を過ごし、大学でちょっと羽目を外すことを覚えたけど親の目を気にしすぎるが故に終電逃しやオールができないような人間でした。(いやそれが良いかどうかは別として)

なので社会人になり酒を飲み日々べろべろになりながら一人暮らしの家にタクシーで帰宅する生活は私にとっては初めての青春だったのかもしれません。
さらに私は、その楽しさから抜け出せず母親になった今も自分がかわいい人間です。
そしてそんな自分が嫌いじゃなかったりする。
だけど世の中には子どもを1番に考えている親もたくさんいて、そんな人たちと自分を比べて、子どもがかわいそうかもしれない…って不安にもなったりします。

途端に襲ってくるフリーランスとか一日一時間で月収30万の誘惑

30代母親になると途端に「30代・在宅ワークで叶える自由に働こう!」みたいなちょっといい感じのオシャレなSNS広告がわんさか出てくるようになりました。
それに触発されたわけではないですが、やはり自由に好きなように働くというのはなんとも憧れてしまいますよね。

そして自分で言うのもなんですが、前職でも現職でも評価をされてしまうんですよ。
真面目に生きてきたからこそですね。
そうすると生まれるんですよ。
「自分はフリーになったほうが稼げるのでは?」という幻想が。

現実問題そんなことはなく、経費だってかかるし、替えだって効かない。
会社だったら急に子供の熱が出てもちょっとお迎え行きます、でみんな気にしてなかった。

でもどこかで「自分の力でどれだけ稼げるのかやってみたい」という欲望を捨てきれなかった。
一回ぐらい社会の「真面目にコツコツ頑張れば億万長者にはなれないけど失敗しない」というレールからはずれてみたかった。
これが青春時代を満喫できなかった人間の末路です。

失敗するなら早いうちに一回やってみるかと思い立つ

今の会社からそれなりに評価され、来期はマネジメントのほうへ…という美味しい話もある中、なんかおもんないなーと急に「スンッ」ってなっちゃう…。
そして捨てきれない「自分の力でやってみる」という憧れ。
挑戦するなら30代の今かなという特になんの区切りもないぼんやりした括りで「これから半年を目処に独立してみるかー」と思い立ちました。

そして、会社のメンバーとの飲み会で、独立しようと思っている話を伝えようとした矢先、信頼していた別部署のマネージャーから「辞めて一緒に仕事せん?」と声をかけられました。

こっちが伝える前に言われてしまった。

「独立して、フリーランスになろうかなと思ってて、今日言おうと思ってたんですよ…」
と言ったらあれよあれよと話が進みました。

フリーランスになるどころか会社を作ることになっちゃったよ…。

今はまだ現職で頑張っているところですが、社長にも伝え、もろもろ準備を始めています。
自分がどこまでできるか、不安でいっぱいだけど、この流れに身を任せてみたいなと思っています。
と言うのも、私の中でこんなにすんなりと自分の思いが思いがけない形で膨らむ実感があったのが初めてだったからです。

「キャリアのドアにはドアノブがついていない」

私は新卒で入社した前会社での入社式で社長に言われた言葉をずっと覚えています。
その社長の言葉ももともとは新聞で見た言葉と言っていて、調べたら内田樹先生の言葉でした。
記事を見つけたのでこちらで引用します。

仕事の能力については自己評価よりも外部評価の方がだいたい正確です。頼まれたということは外部から「できる」と判断されたということであり、その判断の方が自己評価よりも当てになる。
「キャリアのドアにはドアノブがついていない」というのが僕の持論です。
キャリアのドアは自分で開けるものではありません。向こうから開くのを待つものです。そして、ドアが開いたら、ためらわずそこの踏み込む。

内田樹の研究室「仕事力について」

私はずっとこのマインドを自分の人生において片隅に置いていて、「こうなりたい」とか「私はこうあるべき」と思うよりも「『私と仕事をしたい』と言ってくれる人をたくさん作っていこう」と考えて、それがきっと次の自分につながると思っていました。

そして今回思わぬ形で、でもすごく嬉しい形となって舞い込んできたのかな、これまで頑張ってきてよかったな。そんな風に考えています。

内田先生のキャリア論について書かれているnoteを見つけたのでそのリンクも貼らせていただきます。

長くなりましたが、今絶賛起業準備中です。
とはいえ現職もバリバリ忙しい。
ただ、この感覚を今後思い返したいと思う日がくるだろうなと思い、必要に応じてnoteに綴っていこうかなと考えています。

自己満の日記ですが、いつか同じように遅ればせて青春を謳歌したくなっちゃう人がいたら、少しでも参考になったらいいなと思います。

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