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火星のミステリー : 05 火星起源神話 【後半】

こちらの記事は、前回の記事「火星のミステリー : 05 火星起源神話【前半】」の続きです。まだご覧になっていない方は、先にそちらをお読みください。 

今回は少々日本語訳しにくい箇所があり不自然な文章も見受けられるかと思いますが、最後までお付き合い頂けますと幸いです。では後半15:33から翻訳していきます。


今回取り上げるのは、「トゥーレ協会」と「ブリル協会」という秘密結社です。
トゥーレ協会は1918年に結成され、シレジアバイエルン周辺にルーツを持っています。この協会は古代の系譜を継ぐ結社でした。

秘密結社は、古くからの系譜に由来し、一時的に表の顔を作り、必要な時に解散することが多いです。このようにして、国民は彼らの信念と目的のほんの一部を見るだけで、彼らは再び影に隠れてしまうのです。

こういった結社を理解するためには、彼らが私たちに知ってほしいことを調べ上げ、理解することが重要です。
トゥーレ協会やブリル協会のような結社は地元の読書会とは違います。議事録も作らず、ニュースレターも発行されず、皆が何をやっているのか調べることもできません。
彼らが大衆の前に姿を現すのは、見られたいからです。そして、それらに関連する情報は、彼らが私たちに知ってほしい情報なのです。

一般人にはこのようなオカルト集団への入会はできません。それは、血統によって支配される世襲会員であり、古代から受け継がれた秘教的な信仰としきたりを持っています。また、メンバーは学会の内情を一切明かさないという厳しい誓いを立てています。一般人が生きている世界とは全く違うのです。

研究者によるとトゥーレ協会の神秘主義思想の系譜は、いくつかのオカルトグループをベースとしています。これらのオカルトグループは、The Brothers of Light 光の同胞団、The Lords of The Black Stone 黒い石の主たる者、Luminous Lodge ルミナス・ロッジ、そして…The Martianites 火星人です。
(烏有: 上記結社名は直訳しただけですので、ネットでお調べになる際は英語表記で検索されることをお勧めします)

トゥーレ協会の創始者であるルドルフ・ファン・セボッテンドルフは、シュメールの古代バビロニア語の文書を発見し、それが彼らの信仰を形成したと言われているので、シュメール人の社会と深いつながりがあると言えます。

(烏有: セボッテンドルフは、スーフィズムの秘教的伝統が智慧の最も純粋な系譜である考え、それが中世の占星術師、薔薇十字団、フリーメイソン(現在の乗っ取られた英メーソンではない)を通してヨーロッパのオカルティズムを形成してきたと主張しています。実際彼は、オリエントの系譜を持つロッジに入会していたそうです)

また彼らは、テンプル騎士団の正統派の系譜であるという信念を持ち、テンプル騎士団の聖杯の儀式形態を頻繁に使用していました。


ブリル協会はトゥーレ協会よりさらに実態が明らかにされておらず、協会の存在を示す確かな証拠はわずかな文書のみです。

今日、私たちが「ブリル協会」と聞くと、宇宙から来た人々と会話する長髪の霊媒師を思い浮かべますが、その最も有名なメンバーはマリア・オルシックです。
というのも、彼女に関する情報はほとんどなく、有名な写真も本当に彼女なのかどうか度々議論されているからです。

トゥーレ協会は、このオカルト集団の中でもより男性的で、先端技術の開発と研究に重点を置いていました。一方、ブリル協会は、直感的で女性的な側面を持っており、トゥーレ協会を発展させるための情報を霊界から得たり、霊的存在と交流する霊媒を専門としていました。
当時にこの2つの結社が台頭していた事実は、火星起源神話の謎を解く上で非常に重要です。

地球は水瓶座の時代へと移行し、その結果、さまざまな激しい社会的変化を経験することになります。この意識の急激な変化により、闇のオカルト集団がこの脆弱な過渡期を利用して権力を固め、来るべき時代を支配する新しい世界秩序を推進し、激しい権力争いが起こることがオカルト社会で理解されていたのです。

暗黒のカルト集団が新しい時代を支配するためには、人類に新しい宗教、新しい時代の宗教を生み出す新しい起源神話を紹介する必要があったのです。現代の宗教を衰退させ、それに代わる、人類の意識がより拡大したレベルの移行する流れを利用した思想推進を務めているのが、この新しい宗教です。


これからスピリチュアリティは教祖崇拝から脱却し、一種の精神科学として誰もがアクセスできるようになるでしょう。水瓶座の時代のもう一つの側面は、人類が宇宙的な記憶や宇宙意識を目覚めさせることです。つまり、地球での過去世だけでなく、別の惑星にも存在していたという現実に目覚め始めるのです。

人類の宇宙意識が拡大したとき、私たちは宇宙の中の大きな生命の一部であることに気づくのです。したがって、この新しい宗教的な物語は、人類が宇宙的な存在であるという事実やその記憶を再び呼び起こし、宇宙人、異次元、他の惑星、そしてそれらと私たちの関係についての詳細を包含したものでなれけばなりません。


実際に、今述べたような人類の自然な進化を願うさまざまなポジティブなオカルト学会の存在を認識するのも重要です。彼らは自分たちが守ってきた本物の教えを自由に公開することで、人類を支配しようとする集団に真っ向から対抗してきました。そしてポジティブなオカルトグループに対抗するかように、ある特定の神秘的な系統の古代グループが台頭してきたのです。

さて、ここから最初の話に戻りますが、火星の起源神話について初めて具体的に言及したのは、この時です。人類は火星人の創造物であるという最初の言及は、ドイツの秘密結社を通して始まりました。それがトゥーレ協会とブリル協会でした。

ある日、ブリル協会の霊媒師であるマリア・オルジックが、解読できない奇妙な言語でメッセージを受け取り始めたと言われています。その結果、当時解読されていない言語であった古代シュメール語で書かれた古いテンプラー文字をチャネリングしていることがわかりました。しかしそれだけではありません。
オルシックが他の星から来た古代宇宙人の祖先と実際に霊的にコンタクトしたことも判明しました。彼女を通して、人類の"本当の"物語が流れ始めたのです。

彼女は、技術的に進歩した優れた存在が別の惑星から地球にやってきて、古代シュールを植民地化したと言及し、さらに、地球を植民地化する前は、アルデバラン太陽系にあるSumi - Er スミ・アという惑星に住んでいたとも述べました。アルデバランはケンタウルス座a星に位置する真星です。

アルデバランの文化と土地は衰退し、気候も変化したため人口の一部にネガティブな突然変異が起こったようです。またそこでは原子力エネルギーや原子力技術の悪用もありました。やがて純粋な人間と、ある種の変形を起こした不純な人間とを分けるために、カースト制度が導入されました。太陽系内の他の惑星を植民地化したにもかかわらず、何度も絶滅の道へと突き進み、さらに別の惑星を探さなければなりませんでした。

次に彼らが発見した惑星は太陽系にあり、マルデック、またはフェートンと呼ばれていました。彼らはこの惑星に住むことは出来ましたが、アルデバラン星系で彼らの文化がそうであったように、この惑星も衰退し始めました。その結果、現在マルデックは小惑星帯として知られているように、火星と木星の間で爆発してしまいましたが、それでも彼らはすべてを失ったわけではありませんでした。なぜなら、またさらに他の惑星を自分たちの土地にする計画があったからです。その惑星とは、「火星」です。

こうして彼らは火星に高度な文明を築きましたが、その火星も戦争と破壊の渦の中で失われてしまいました。火星には負の痕跡しか残っていないため当然ながら他の土地に移住しなければならず、ついに地球にやってきてました。そしてブリル協会によれば、彼らはこの惑星のすべての真の進歩と文化を創造したと言うのです。

こうして、この新しい宇宙創世記を説明したチャネリングを通して、アルデバランの宇宙神が自分たちと直接関係があると結論づけ、トゥーレ協会とブリル協会の系譜は権威あるものとなったのです。

ここまでの証言をまとめると、私たち人類は彼らのおかげで優れた人間になり、私たちの直系の祖先が、あらゆる文化だけでなく人間存在の大いなる源であるとし、そして彼らはアルデバランから火星、そして地球へと旅してきた天使の子孫であると言及しました。

つまり火星起源神話とは、第三帝国発祥の秘密結社によって推進されたアルデバランの物語だったのです。
火星起源説は、アルデバラン神話なのです。
公でアルデバラン神話と呼ばれないのは、社会がそれに嫌悪感を抱き、ナチスのプロパガンダとして拒絶するからです。

ナチスとアルデバラン文明

第一次世界大戦の敗戦後、ナチスドイツでは、かつてこの星に栄えた失われた古代文明、つまり海や空を自在に操り、星間航行さえ可能な驚くべき技術を有していたとされる文明の存在を解明しようと、あるオカルト秘密結社が誕生しました。偉大な「失われた」文明であるアトランティスが持っていた原理に基づいて、「代替科学」と「代替技術」を開発しようと決意していました。

(烏有: オルシックを通してアルデバラン文明の技術を得たわけですが、上記記事では「フリーエネルギーの源を再発見し、現代社会に役立てることが彼らの目標になった」という一文があります。実際のところはどうだったんでしょうか)

そのためこのアルデバラン神話は、その神話が持つ本来のルーツを全て切り取られ、アヌンナキが惑星X、ニビル、マルデック、火星から来たという考えに再パッケージ化されました。

このようなプロパガンダを頻繁に目にし、ベストセラー本や講演会、ポッドキャストで、ガイアに住む古代宇宙人が紹介されているのは、100年前にこのプロパガンダを最初に広めた勢力が、対抗勢力に一度も負けたことがなかったからです。

オカルト集団の最高幹部は、ペーパークリップ作戦によって何千人も連れてこられた人物で形成され、アメリカ政府の最も排他的な要素に入り込み、当時ほとんどの市民が持っていなかった特権を、当時ほとんどの市民が夢にも思わなかった特権を享受しました。
もちろん、彼らは政府が企てる計画のうち最もオカルト的な力と影響力を持つ核開発計画と宇宙開発計画の主導者の立場にいました。

火星のリモートビューイングセッションもCIAが発表し、ジョー・マクモニクルが行った、火星難民が地球にやってきて人類を生み出したという、アルデバラン・ナチス起源説を宣伝しているのです。現実は、私たちは全く新しい戦争、異なる種類の戦争 ー 何を信じるか?自分は誰だと思うか?人類の精神はどこから来たか?という意識をめぐるー 戦争の真っ只中にいるのです。

私たちは今、自問しなければなりません。
あなたは本当に、バビロニアの宇宙論を完全に無視して、ナチスのエリート科学者の言及を支持できますか?新しい国に来たからといって、プロパガンダやマインドコントロールをやめるとでも思いますか?そしてもし彼らがアヌンナキに基づいた霊的見解を推進し続けたら、その影響はどのような形で現れますか?

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