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火星のミステリー : 05 火星起源神話 【前半】

今回もGigi Young(ジジ・ヤング)さんの火星シリーズをご紹介します。前半15:32まで翻訳しました。

火星のミステリー

数年前から私が毎年注目していたことは、主要メディアの多くが古代の宇宙人のような番組を放送していることでした。ガイアテレビやヒストリーチャンネルで放送されているさまざまなシリーズは、どれも同じストーリー、同じ物語を繰り返しているように見えます。この物語は、火星から地球にやってきた高度な人類が、すべての文化の発展、革新、そして人類の創造そのものに関与しているというものでした。これは、火星に生命体がいる可能性があると発表するニュース記事に次ぐニュース記事で、現在火星には人が住んでいるという奇妙な推測さえもありました。

政府の秘密プログラムの内部告発者たちも、火星にあるアヌンナキの存在や、火星に戻ることを目的とした秘密結社、さらには火星から地球を支配することについて語るようになるのです。このような物語が何年もかけて飽和状態になった後、ニューエイジとUFO学のコミュニティは、この起源物語をまるで福音であるかのように取り上げるようになりました。この新しい創造神話を支持する著者や研究者は、人類の真の起源という秘密の真実から社会を意図的に遠ざけている政府の不吉な勢力に対抗して、早くも専門家となったのです。


私はこれを火星起源神話と呼ぶようになりました。


火星起源神話とは?

では、火星起源神話とはどのようなものなのでしょうか。
これにはいくつかのテンプレートがあります。現在の人類は、火星から来た神のような人間の子孫であり、具体的には、人類は直接その産物であるという考えです。

この神話では、超人的な神のような存在とされている種族が、彼らの社会の崩壊後、生き残るために火星から地球へとやってきたとされています。
この火星の難民は、自分たちの世界を破壊し続ける強烈な植民地主義者で、その後、避難所と生存を求めて惑星から惑星へと移動していったのです。そして、破壊された世界の跡を辿りながら、ついに地球にたどり着き、そこで先住民の猿に似たヒト科の動物を発見しました。そして新しい文明を築くために労働力を必要とする彼らは、これらのヒト科の動物を奴隷として連れて行き、現代の人類を作り出したと言うのです。つまりこの神話では、火星人は私たちの親であり、そのおかげでこの惑星に文明的な文化や精神性、技術が存在できていると結論づけているのです。

「 人類は本質的に奴隷民族です。奴隷制度はまさに、私たちのDNAに組みこれた否定し得ない形式的なルーツなのです。私たちの神的なもの、私たちの良いところはすべて、私たちにそれを授けたこの異質な神々によるものです。私たちを獣のような体から解放してくれた異星人の神々。彼らがいなければ、私たちは未だに、彼らが発見した猿のような亜人の状態のままだったかもしれないのです。」

この神話の心理的効果に従えば、私たちはこの隠された宇宙人の支配者にすべてを負わなければならないという二律背反に陥っていることがわかります。そして、「常に従属的である」ということです。私たちは無力であり、創造主である彼らに縛られているのです。そして私たちは神の直接的な創造物ではなく、むしろ欲と支配の産物であるため、霊的にもこれらの存在は私たちと神との間に介入していることになります。火星人は、アヌンナキ、ノルディック、アトランタ、天使、堕天使などと呼ばれています。


彼らの主な目的の1つは、彼らがずっと前に地球上で始めたこの交配計画を継続することのようです。この火星神話によれば、人類は物理的な遺伝子の突然変異とハイブリッド化によって外的に進化する必要があるというのです。

この火星のアヌンナキの物語の奇妙なところは、この物語が代替分野の隅々まで浸透しているということです。古文書はもちろん最近の文書でも、過去500年の間に火星を古代人類や古代人類の祖先がいた場所として明確に述べている文書はほとんど見当たりませんでした。実際、ほとんどの創世記は比喩的で曖昧なので、自分の好きなイデオロギーに合うように解釈するのはとても簡単なのです。

火星起源の神話を発見することはできません。なぜなら古代には存在せず、事実とは異なるからです。そしてこの神話が示す本質は、宇宙における私たちの本当の起源と精神的な進化を遂げる道に反する働きかけをします。


人間の起源

人類の起源と進化は、古代の教えやミステリースクールで詳しく説明されており、長く段階的なプロセスであると記述されています。宇宙が進化するにつれて、人間の姿もさまざまに変化していくのです。

人間は宇宙の直接的な表現であり、擬人化された存在です。高次の存在に似せて作られるという概念は、人間の太陽系力や進化する宇宙そのものに似せて作られるということです。

つまり、私たちは神の直接的なフラクタルであり、神が進化するように私たちも進化するのです。ですから重要なのは、高次の領域からこの世界に浸透してくるさまざまな新しい宇宙線やエネルギーを取り込みながら自然に変化し、移り変わるということなのです。これは、私たちが乳児から幼児、ティーンエイジャー、大人になるのと同じことです。幼児が幼児になるために、子供とハイブリッドになる必要はないのです。人間の成長過程は、基本的に、より高次の宇宙的な力が働いた結果なのです。私たちの進化の原動力として外部の力を必要とするという考えは間違っているだけでなく、私たちの主権や個人の主体性を奪うものであり危険なものです。それ以前の時代には、人間の姿の変化や進化は、高次の人間によって導かれていました。

これらの人間は、金星や水星と関連していることが多く、高位のイニシエーターは人間のDNAに物理的に手を加えることはありませんでした。彼らは実際に人間のエーテル体やアストラル体に働きかけ、それが肉体に影響を及ぼし、人類が発展する過程で私たちが主権を保持することを可能にしたのです。このように、すべての進化は、個人の成長能力に依存していたのです。
人類に発展を強いることはなく、単に特定の高次のエネルギーにさらされ、適応する機会を与えられただけだったのです。人類に行われた物理的な突然変異や混血は、人類の創造物ではありません。そして、それを行った存在は創造主である神ではありません。
それは、地球上にすでに存在する人間の生命の流れに突然変異を起こしたに過ぎないのです。すでに存在する人間の意思に反して変異させることは創造ではありません。


猿の種族や猿のような人々がいたことが混乱の元になっているようですが、彼らは人類の初期の時代に起こった退化の結果の存在なのです。これは、一部の人間の魂が、初期の進化サイクルの中で低次の性質から抜け出すことができなかったためです。

その結果、彼らはより獣に近い、あるいは動物的な形態を生み出し、その形態がアヌンナキ・マルティアンに操られることになったのです。しかし、地球上にはすでに人間の流れが発達しており、ガイアの地球の意識の直接的な具現化である人間の形態が地球から湧き出ていました。彼らは宇宙人によって作られたのではありません。このアヌンナキのハイブリッド奴隷シナリオは、実は全く別の、人類の自然な進化過程とはかけ離れた考えを示しているのです。このことは、今後もこのシリーズで探求していきます。

さてここであなたは、この火星起源創造神話がいかなる霊的文書にも描かれておらず、人類の真の起源を表していないとしたら、この神話はどこから発生したのだろうかと疑問をお持ちかもしれません。

この神話の起源は?


この神話の起源を探るには、ほんの100年ほど前のドイツの秘密結社に遡る必要があります。世紀末になると、世界は変化し、産業は我々の生活様式を変え、銀行は中央集権化し、各政党の中枢には文化を推進する秘密結社が存在しました。政治的な集団が生まれると、そのほとんどが隠れた集団に根ざしていたのです。このハンドサインは、一般に明らかにすることなく社会を前進させることを象徴的に示した「隠された手」と呼ばれるサインです。

このように、社会は思想の自然な発展や創造的な共同作業によってではなく、さまざまな集団の隠れた取引によって急進的に発展していたのです。これらの集団の核となるのは、深い精神的な信念であり、その多くは古代のもので、一般の人々が共有する単純な宗教の概念を超えています。そして、彼らの寺院やロッジには、俗人が見ることのできない文献や芸術品の隠し場所があり、これらの集団によって維持されてきた高次の文化における知識の並流に、入門者だけがアクセスすることができます。

文学や様々な教えを入手することで優位に立ち、人類と協調するのではなく、独裁するエリート社会が並存していたのです。「もしこのグループの目的がこの知識を共有することであったなら」という希望は、彼らがこの種の秘密が他人を啓発するのではなく、人々を支配し、自分たちを豊かにするために使えると気づいた時に失われました。
そしてさらに火星起源神話を理解するためには、人類の新たな起源、新たな宗教を創造することに関心を寄せる秘密のオカルト集団に目を向けなければなりません。

前半 15:32 

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