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地政学。それはヒトでいうDNA。

最近よく聞くようになった学問「地政学」。自分で進んで触れているのもありますが、書店にも地政学の本が並んでいます。

ここ数年で見かける機会は増えた、と言い切れるのではないでしょうか。それだけ注目されている、関心が向けられていることの証拠です。

地政学とはなんですか?と聞かれたら、

「国がある場所によって、その国にどんな影響があるかを研究する学問」

と僕なら答えます。地理の条件から政治だったり社会の仕組みだったりが決まるんだよ、ってことだと思います。

たとえば、周りになーんにもなくてぽつんと浮いている島国があったとします。周りは海に囲まれているから、そうそう侵入されないし、水産業が活発なので食にもそんなに困らない。
そんな国があれば、防衛にお金とか時間とかを注ぎ込まないでしょうし、水産業をもっと活発にするために気力を注ぐでしょう。

他方、周りを陸で囲まれていて、さらに周囲の土地では作物は育たない国があったとします。いちおう陸続きなので、周囲の他国からいつ攻められるかに怯えながらの生活を余儀なくされます。食料も、海がないから魚はムリ、穀物も土地が荒れているからムリ。常にギリッギリの生活をしている国。
この国は、周囲から攻められないように防衛に力を注ぐだろうし、食糧を確保できないなら、他から奪おうと思うはずです。

国が置かれている場所によって、その国のいろいろなことが自動的に決まります。人間の力で国の場所を好きな場所に移すことはできません。いくら陸地がほんの多少動いていると言っても、たかがしれてる移動距離です。

今日寝て明日目が覚めたら、東京だった場所から京都の場所になってた。そんなことは、万が一にもありえません。

国のある場所を動かすことはできなく、その場所でいろいろな運命が定められています。

これって、なんかヒトのDNAに似ていると思います。生まれた瞬間にいろいろなことがDNAによって決まっています。黒目だとかなにかの味覚にドンカンだとか、それはそれはたくさんあると思います。なお、専門家じゃないので、これらがDNAによって決まっているのか知りませんので、あくまでイメージとして捉えてください。

まだヒトの方が後から任意で変更がききますが、とはいっても限度はあります。生まれもったDNAで生きていかねばなりません。

国は置かれた場所によって、ヒトはDNAによって、すでにいろいろなことが決められている。地政学はヒトでいうDNA、というのはそれほど的外れではないと思います。

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