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考察:UNDERSTAND

understand という動詞がある。

経験上基本的に、「理解する、解する」と訳されることが多いが、ではそれが実際なぜそのような解釈になるのかを考えてみる。

この「understand」は

前置詞「under(下で)」と自動詞「stand(立つ)」という二つの語から成り立つ語。

つまり

下に立つ、下から見る、下から上を見て理解するということだろう。

物事を理解する流れは、「基本」から「応用」という積み上げが一般的。

いきなり応用の部分から学んでも、身にならない場合の方がおおい。

「understand」は、このいわば守破離のような態度を反映したものではないだろうか?

そういえば

ギリシア語で理解するという単語は、「エピスターマイ」という。これは「上に立って見る」という構成になっていて、英語とは逆の構成になっている。

もしかしたらこれはソクラテスの言う「論理を使って新たな発見ができる」という考えを反映しているのかなぁとも思った

つまり、この世界に生まれるということは、イデア界のような場所での記憶を忘れて生まれてくるということで

学ぶ、理解するというのは、その忘れてしまった記憶、自然界の法則、真理を思い出すことになり

「エピスターマイ(上に立って見る)」を裏付けるにはちょうどいいかんじの考え方かなぁとも思ったが、


まぁこの「エピスターマイ」という単語を、ソクラテスが作ったかどうかは知らないけれども・・・

今日も大学生は考えている。


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参考文献

山口裕之. (2019). 語源から哲学がわかる辞典. 日本実業出版社

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