4年も続いたUI勉強会をガラッと変えてみた話[前編]
こんにちは。UXDCのタカミーです。
今回は私が入社当時チームビルディングのために立ち上げたUI勉強会の運営やそのアップデート、方針転換した事など、3つのフェーズに分けて振り返ってみた内容です。
2人で始めた立ち上げ期
中途採用で入社した後、新製品の要件定義フェーズからUXデザイナーとして、開発者たちと一緒に体験設計を行なってきました。
デザイナーは私一人で、デザイン未経験の方がひとりチームにジョイン。
そこで、デザインの考え方をチームで共有するためにまずデザインの基本や当時利用していたAdobeXDの使い方などを教える勉強会を週イチで始めました。
実施していたことはこのような内容でした。
勉強会実施コンテンツ
画面トレース
cocodaのdaily UI(なくなっちゃったのすごい残念…!)
UI関連の書籍を輪読会
画面インターフェースの名称や役割の定義、有名サイトの画面をトレースし文字サイズやカラーリングのルールを知ることで、実務につながる画面設計をAdobeXDを使いながら半年ほど続けました。
その活動により専門家からの視点を取り入れるため、UXデザインチーム(UXDCの前身)にも参加いただき、デザインの基礎、ツール利用、フィードバック対応を実践的に学べる環境ができてきました。
この時期から参加メンバーの口コミをきっかけに、デザインに興味ある若手メンバーが徐々に集まったことで「UI勉強会」が正式に発足したのが2019年頃になります。
賑やかになった成長期と試行錯誤が続く迷走期
その後、いくつかある事業部から少しずつメンバーが集まり、具体的な活動内容や目的を改めてまとめる必要が出てきました。
そこで用意したのが活動方針を記した趣意書です。
活動方針
評論家は必要とせず、⾃ら試⾏錯誤しアウトプットすること
全ての成果物を受⼊れ前向きな評価をすること
デザインの必要性、⽤途、ビジネス貢献性を伝え、参加者が学ぶことで事業部に還元できること
参加者⾃⾝の能⼒開発に寄与する学びがあること
開催日時:隔週水曜日 17:00〜18:00
参加条件:デザイン全般及び関連のあることに興味があり、積極的に発言・発表ができること
成果物:2週間に1度、ご自身が作成した作例または関心ごとの考察を発表
事業部を跨いて横断的に広がり、当時、手を挙げてくれたメンバーは、UXDC7名、5事業部から9名が参加してくれました。
頻度を隔週に下げて、各自のアウトプットを皆で発表&レビューするより実践的な内容にシフト。
熱意のある初心者と実務経験のあるデザイナーが混在していたので、自分も成果物を作り発表するスタイルで積極的な活動になりました。
自主的な制作から実務に関する相談にも広がり、勉強会は有意義なモノになっていった成長期でしたが、コロナ禍で全てがオンラインに移行したこの2021年くらいから参加者が減り、活動に陰りが出てきました。
環境の変化があったことも大きいですが、自主的な活動をそれぞれが発表するスタイルに対して、非デザイナーの若手社員がハードルを高く感じて参加自体遠ざけている印象もありました。
また、業務時間を厳密に算出している勤怠制度の中、業務時間外(残業)でデザインの勉強をすることも上司に報告しづらいということもアンケートで分かってきました。
共有内容も参加者も固定化され、勉強会というより案件相談会というテイが強く、一度テコ入れしないとなぁと思いつつも通常業務に忙殺される時間が続いた時期でした。
運営メンバーが増え共創する変革期
一人悩み、不安になっていたこの頃、毎週参加してくれていたにしかなと、出向でUXDCに参画してくれたあいぼが新たに運営メンバーに参加してくれることになり、UI勉強会に新しい風が吹き始めたことをよく覚えています。
Figmaマスターでフォント愛に溢れたにしかなは、新入社員への繋がりもあり彼女の技術を見聞きしたいメンバーが多く、新しい参加者は以前よりも増えていきました。
さらにファシリテーションやPRがズバ抜けて明るくハッピーなあいぼは、自主的に発表内容をとりまとめて情報発信してくれ、UI勉強会の雰囲気そのものを一新。ブランディングに大きく貢献してくれました。
ようやくこの頃からnotionでお品書きを事前にとりまとめ、会話したことや紹介したトピックを発信する土台ができたと思います。
まさに新風が巻き起こり、社内の有識者(特にマネージャー職)によるゲストトークや、実案件のプロトタイプライブレビュー、社外からのゲスト参加などこれまでにないコンテンツも生まれました。
参加してみたいという社員は月2人くらいのペースで増え、自主制作や実務でワイヤーを作ってみた方、Figmaを個人で触り始めた方など意欲的に活動するメンバーも増えてきました。
その一方で幽霊部員も多くなっており、熱意を持って参加してくれている方々を大事にするのはどうしたらいいか?運営メンバーで何度か議論を重ね「社内でデザインについて考える文化を作り、勉強会を能力開発目標など評価につながる場とする」ためにコンテンツや運営方法など見直していったのがこの変革期です。
そして、、、ついに名称もリニューアルし新しいUI勉強会が爆誕!するのですが、その裏側は次の記事にて。
新たに参画してくれたデイブとにしかなにバトンタッチしたいと思います!最後まで読んでいただきありがとうございました。後編に続きます!
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