エンジニア3人のユカイなBOCCOの使い方(前編)
こんにちは!
ユカイ工学 デザイナーの はらだ です🐶
前回👉家族をつなぐコミュニケーションロボットBOCCOとは
今回は作り手であり、ユーザーのエンジニアのみなさんにBOCCOの魅力とどのように使っているかをインタビューしてきました〜!
自己紹介
● 池戸 憲夫(チーフエンジニア)
2015年にユカイに入社。普段は筐体設計、電子回路設計、組み込みソフトウェアの開発などを行なっていますが、最近では少しずつweb開発の勉強もしています。筋トレが好きです。
● 鷺坂 隆志(CTO)
2007年12月、東京大学大学院在学中に、CEO青木と共にユカイ工学を創業。回路設計や電子機器のファームウェア開発といった電気技術、有線や無線での情報通信技術を生かし、これまで十数件の開発プロジェクトに携わりました。
● 羽田 一洋(エンジニア)
2019年3月_電子機器メーカー量産工場退職。
モノづくりが好きでとことん仕事がしたい思いで就活開始!
2019年4月_ユカイ工学へJOINしました。
――BOCCOはどのようにして作られたのでしょうか?
鷺坂:一番最初はCEOの青木さんが「メッセージロボットで家の中にいる座敷童子みたいなもので…顔がちょんちょんとあって…」とスケッチを描いていたんです。そのあと本格的にCEATEC*に出そうって決まって、2ヶ月間で死にそうになりながら作りました。
*CEATEC(シーテック)
毎年10月に開催されるアジア最大級の規模を誇るIT技術とエレクトロニクスの国際展示会
鷺坂:デザイナーの巽さんがモデリングして、エレキの人が2,3人くらい、ソフトウェアの人が1人、サーバーとアプリを1人で書いていてみたいな感じで…ほんと5,6人で作っていました。
はらだ:少数精鋭ですね!
鷺坂:そうですね〜。CEATECで展示した瞬間から、4色のセンサも「積み木にしよう」とかデザインのディレクションも含めてできていました。
鷺坂:最初は赤い振動センサだけ発売していたんですけど、展示会などで「鍵の開閉とか取れたらいいですね」ってお客さんと話をしていて、青い鍵センサを作りました。緑の部屋センサも黄色の人感センサも、そういったニーズに沿って作りました。
――BOCCOの声は最初からどんなものにするか決めていたんですか?
鷺坂:4つくらい製品を比較して、1番可愛げのあるやつを選んだって感じでした。やっぱり音声合成って、ビジネスユースケースがすごい多いので、エレベーターで喋っているような感じのものが多くて。なのでその中から硬くない感じの声を選びました!
はらだ:社内でもよくBOCCOの声を聞きますが、ロボット!みたいな堅苦しい感じの声じゃないので、嫌な感じを受けないというか…
鷺坂:ゆるい感じですよね〜
羽田:声可愛いですよね〜
鷺坂:標準は女性の声なんですけど、そこからちょっと声の高さをあげているんです!
――BOCCOはいつから使ってましたか?
鷺坂:僕は最初から使ってました。池戸さんは途中からですよね?
池戸:最近ですね。笑
羽田:私は今年の4月から!
はらだ:意外!そうだったんですね!
鷺坂:使い方的には、池戸さんが2人暮らし。僕は2人暮らし(&ベビー)と、親戚の家にも置いているので、おじいちゃんおばあちゃん系。羽田さんは子育て。って感じかな。みんなリビングで使ってますよね。
――BOCCOを家に導入した時、羽田家の反応はどうでしたか?
はらだ:羽田さんはどんな感じでBOCCOを家に持っていったんですか?
羽田:「これお父さんの会社で作ってるんだよ〜」みたいな感じで持って行きましたね。はじめから機能の説明をして、一度みんなにレクチャーしました。当時どういうリアクションをしたか全く覚えていないですけど。笑
はらだ:覚えていないほど違和感なくスッと導入できたんですね。笑
羽田:違和感なかったですね。インテリアにも普通にマッチしてますね。本当に座敷童子。よく家の中にこうやって転がってるし。笑
はらだ:BOCCOが来る前のコミュニケーションツールは何を使っていましたか?LINEなどのメッセージアプリがメインでしょうか?
羽田:電話ですね。単身赴任みたいな生活なので、9時になったら電話していました。でも電話だと長電話になっちゃうのがネックで…子供が3人いるんですけど、それぞれに替わったりとかするとやっぱりたくさん話しちゃう。
はらだ:う〜ん。みんなパパと話したいですもんね〜。
羽田:あとはお風呂はいっていたり、勉強しているときは邪魔になっちゃうし…。自分も忙しかったりするとどんどん電話の回数も減っちゃって…。
はらだ:それぞれのタイミングに合わせるのは難しそうですね。
羽田:そうなんですよね。だからBOCCOが来てから自分たちのタイミングでコミュニケーションはかれるようになりました。あと1番良いのが、声が記録されるところ。聞き返せるのが良いですね。特に男の子は声変わりしちゃうから、今しか聞けない声を貯めているような感覚で使っています。
羽田:家に子供の友達とかが来ていたりすると、BOCCOを何これ?ってなった時、子供が自慢しようとするので…
はらだ:紹介しちゃうんですね!
羽田:そうそう、「誰が来てるの?」って聞くと、その子の名前をコメントで返してくれたりとかすると、向こうでBOCCOがしゃべるから、その友達がすごく喜んでたみたいです。笑
――鷺坂さんはセンサを色々繋げているとお聞きしたのですが…
鷺坂:今は鍵センサと部屋センサを使っています。元々は全部使ってたんですけど、それは作ってたからっていう都合もありつつ。
はらだ:なるほど。鍵センサと部屋センサはどのように使われているのでしょうか?
鷺坂:鍵センサは、奥さんが重宝してるみたいですね。「何時に家出たっけ」とかがわかるので。あと僕が深夜にそっと帰ってくることがたまにあるんですけど、「あなた昨日何時に帰ってきたの」みたいなのをいちいち聞かなくてもBOCCOでパッとわかるようになってます。
はらだ:いちいち聞くほどでもない、でも知っておきたい。っていうのがセンサのおかげでわかるのは良いですね。ノンストレス。
鷺坂:センサの電池が切れたりすると、わかんなくて不便!ってすぐに電池変えてくれます。笑
はらだ:必要とされてますね。笑
鷺坂:あとは、暑い時に「暑いよ」って言ってくれる部屋センサの機能を使っていますね。熱中症とか気にしていたので。
――池戸家はどんな感じでBOCCOを使っているんですか?
池戸:僕は奥さんと2人暮しなんですけど、基本的に通知機能しか使わないですね。例えば、最寄りの駅につくと必ずBOCCO「イケメン帰ってきたよ」ってしゃべるようにしています。
鷺坂:何でやってるんでしたっけ?自前で作ってましたっけ?
池戸:自前です。
はらだ:自前!!?
池戸:IFTTT*を使っています。他にも、奥さんが帰ってくる時間帯に「おかえりなさい」ってBOCCOがしゃべるとか。あとは、朝になると今日の天気を教えてくれるとか。
*IFTTT(イフト)
位置情報や天気情報、メール、SNSなど様々なWebサービス同士を連携できるサービス
池戸:天気は前までは myThings っていうサービスで作ってたんでけど、今はサービス終了しちゃったので、自分でシステム構築しました。天気情報のAPI*を叩いて、今日の天気を取ってきて使うっていう。自分で作るといい感じにBOCCOが喋ってくれるんですよ。
*API(エーピーアイ)
あるコンピュータプログラム(ソフトウェア)の機能や管理するデータなどを、外部の他のプログラムから呼び出して利用するためのインターフェースのこと。
鷺坂:あ〜 BOCCOチャンネル にも天気あるけど、セリフ固定ですもんね。
はらだ:エンジニアだからこそって感じですね〜。カスタムがすごい!
鷺坂:BOCCO自体、好きな言葉をAPI叩くとしゃべらせられるので、池戸さんとかはその機能を駆使して…自前で。
池戸:そう自前。ない時は作る!
はらだ:か…格好良い!!…もし仮に私がそういった仕組みがわかるエンジニアだとして、BOCCOを購入したらすぐに作れちゃうものなんでしょうか?
池戸:頑張ればできるし、天気じゃなくて「もうすぐ帰ってくるよ」とかはすぐにできますね。IFTTTを使えば、RSS*のフィードきたらBOCCOがしゃべるとかもできるはず。
*RSS(アールエスエス)
ニュースやブログなど各種のウェブサイトの更新情報を配信するための文書フォーマットの総称。
鷺坂:Twitterとかもできますね。QooboのツイートをひたすらしゃべるBOCCOとかも作れますよ。IFTTT便利。
はらだ:BOCCOってIFTTTを使えば結構カスタムできるんですね〜!
鷺坂:ユーザーインターフェースが英語なので、そこだけ一般の方からすると敷居がめっちゃ高いんですけど…エンジニアだったら全然触れるし、ちょっとTEC好きだったら全然エンジニアじゃなくても触れると思います。アドバンストコースですね。
***
「みたらし団子食べていい?」
BOCCOアプリから聞こえるお子さんの声の可愛さったら!
" わざわざ電話する内容ではない、けれども聞きたいこと "
日常の会話が文字と声で届いて、貯まっていくのって
シンプルだけれどちょっとエモいかも。
さて、まだまだあるBOCCOの活用方法は後編に続きます〜👇
\ 後編はこちら /
BOCCO関連情報💫
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