【レポート】デザインリサーチのイベントに参加してきましたpart3
デザインリサーチのイベントレポートpart3です。
前回までのレポートがday1でここからday2のレポートになります。まず、驚いたのが、day1の時と比べて微妙に席が代わっている事。
プロジェクタに映されている画面を見ると、前回同じグループだった人とは別のグループになるよう、促されます。より多くの人と交流が促進されるような仕組みのようですね。
今回のテーマは「インサイト&アイディア創出」。
どのようなイベントだったかをご紹介したいと思います。
そもそもインサイトとは?
事実を基に新しい解釈をしたもの=創造力が必要
インサイトには様々な定義があるようですが、今回のイベントではこのような説明がなされていました。ポイントは「事実」を基にしている、という部分。
解釈は個人の自由ですが、土台となる部分は客観的な事実を基にします。
単なる事実の羅列ではなく、人間の「解釈」が必要であり、そこから導き出される「ある視点を加えた解釈」がインサイトになります。
新しい解釈の助けになる視点
1,極端な視点
エクストリームユーザーと呼ばれる方に話を伺う手法です。極端なユーザーから導き出されるアイディアは「普通」の考えでは生まれない概念の発見に役立ちます。
2,多様な視点
異なるバックグラウンドを持つチームを構成するのはこのためです。年代,性別を意図的にバラし1つの事実でも多様な解釈が生まれるような設計にします。
また、同じ現象を見ても着眼点は本当に様々だ、とこの後のワークで気付きを得ました。
3,メタフォリカルな視点
メタファーやアナロジーの力を用い、「似ている」概念に捉えなおします。そこから新しいコンセプトを生み出す手法になります。
「観察と解釈」のワークショップ
基本的な考え方を自分の身体,頭にインストールした後、実際のワークに入ります。まず、参加者全員「とある生活者」のインタビュー動画を見ます。
その後、そこから得た事実をそれぞれ付箋に書き出します。事実を書き終わった後に、その中からユニークだと思う事実を2つ選びます。ユニークだと思う部分は自分の主観で構わないそうです。
そして、自分の選んだ事実から推測される「解釈」を別の色の付箋に書きます。書いた付箋をチーム内で共有し、グルーピング関係性を俯瞰的に捉え、現象の構造を把握します。
そしてメタファーとしてその現象を「~のような」と、たとえることで新しいアイディアを生みます。
ワークショップに参加してみて分かった事
当然ですが、着眼点は人によって多種多様です。自分の場合、同じチームにデザインリサーチャーの方がいたのですが、観察眼の細やかさ、鋭さに驚きました。
具体的に何が違うか、は別の機会に書こうと思いますが、いかに自分が「現実」を見えていないか、痛感した出来事でした。
まとめ
インサイトとは事実の羅列・凝縮ではなく新しい解釈を加えたものである。
3つの視点が新しい解釈の助けになる
データの切片化が新し気付きを生む
ユーザーゴールに焦点を当てて解釈をする
最後まで読んでいただきありがとうございました! いただいたサポートは今後のnoteに活かすために使いたいと思います。 他のクリエイターさんへの支援や、書籍の購入に使い優しい世界を広めて行きたいです。