【イベントレポート】見えない価値や想いを可視化するデザインvol1,見えない価値の言語化とデザイン
概念の言語化についてのMtgが時々あります。ネーミング、ビジョン作成など。自分たちが考えている事をどのように表現すれば一番伝わる形になるのか。
そのヒントを見つけにこちらのイベントに参加してきました。
テーマは「見えない価値の言語化とデザイン」
思想・ビジョン→言葉・デザイン→理解・共感
サービス名、ロゴ、ビジョンを伝え共感を得るためには、造形のみではなく「なぜこうなったのか?」背景やコンテキストを含めて伝える必要があるそうです。
裏側にある思想や物語をデザイン、言葉に落とし込みストーリー性を踏まえ伝えなくては共感は得られません。
経営者の言葉と世の中で理解される言葉は異なるため、翻訳者が必要だともおっしゃっていました。
具体事例1AOIフォーラム
プロジェクトのフローとしては下記のように進行していきます。
立ち上げ背景としては「名称」と「実行」のみ決まっていて具体的な事はあまり決まっていなかったそうです。
リサーチフェーズ
期間としては1か月~1か月半体制としては3名。
作り始める前にまずは、情報を集めて深く理解する事が大事。
情報を頭で理解する、というよりも「腹に落す」イメージ。
体に染み込むまで考える。
ビジネスモデルキャンバス
9つの要素に分解し、情報整理と共有の意味で使用。
最初のキャンバス段階では、解像度が荒いがそれでもOK。
何が埋まっていて、何が埋められていないのかを理解するのが大事。
ここから、関係者と一緒に作り上げ、解像度を上げていく。
プロトタイピング
何を作るべきか?
1,テキストとビジュアルの両方の要素がある
2,一覧できるくらいの定形である
3,最小限のものである
→リーフレットの作成に取り組む
コミュニケーションツール
プロトタイプとして作成したリーフレットを拡張し、webサイトなどに反映させていく。
Q&A
・リサーチにキリがなくなるのでは?
1,スケジュールで区切る
2,腹落ちしたな、というタイミング
・インプットに時間をどれぐらい割くのか?
日頃から意識して、上手く使っていくのか分からなくなる。
・ビジネスモデルキャンバスの活用の注意点は?
ターゲット、ニーズ、何を提供出来るのかの順番で考えていく。
フレームを頭に入れながらインタビューする事で、埋まっていく
関係するステークホルダーと一緒に作るのが大事。
・確認のタイミングが難しいのでは?
決済者も含めて一緒に作るのが大事。
・リサーチの重要性をどのように納得してもらうのか?
基本的には4名体制で1PRJ単位。
PRJ毎に千差万別である。顧客の理解が前提にあるので、そこは恵まれている。役職としてコンサルはいないが、ディレクターが半分実施している。
色々な顔を持ち、組み合わせながら実行していく
・プロトタイプはどのぐらいで見せるのか?
関係性による部分もある。
信頼関係があれば、ラフな段階で持っていく。
承認者をいかに作らない。
クライアントも含めたチームになると大きい。
具体例2:ビジョンクライミング
ロゴ・ビジョンを経営者と一緒にビジュアルにまで落とし込むまでのheyのデザイナーさんの経験談です。
1.探索:クエスティングでビジョンの解像度を上げる
2,登山:対話のベースキャンプを作る
3,下山:ストーリーのトレイルをつくる
探索フェーズ
ヒアリングからクエスティングで、ビジョンの解像度を上げるそうです。
経営者が使用する言葉をそのまま使用しても、受け手には伝わらない。視点を横から上に。世の中という地図を広げ様々な文脈から「意味」を探索するとおっしゃっていました。
クエスチョンと意味を見つける事で、対話プロセスの土台となる。
自分たちがやろうとしている事を意味づけしていく
登山フェーズ
対話のベースキャンプを作り、相互理解をしながら、対話で信頼関係を作る事が必要。
オンライン×オフラインのリアルタイムフィードバック
はじめから、完璧を目指さない
プロセスに余白を残す。
下山フェーズ
ビジョンやビジュアルはみんなの自分ごとにならないと意味がありません。
ビジュアルは記号で、その先にストーリーをいかに展開するかが重要だそうです。
ストーリーマップを用いて世界観を構築する
ストーリーを解像度が高い人間が語り続ける。
→企業文化の道になる。
Q&A
・BtoBのプロトタイプはどうすればいいのか?
→形にする前に言葉にしてストーリーを書く。動くコードを書く
・やり過ぎて2~3周して見失うのでは?立ち戻り方は?
→documentで基軸に残しておく。迷子になっても返って来れる場所を作る。議事録、エビデンスを残す。
・ストーリーテリングを進めていく中で、ビジョンを理解していないと意味がないのでは?
→対面で話して伝え続けている。解像度が高い人が書くのがいちばんいい
代表が書くのがベスト。
最後まで読んでいただきありがとうございました! いただいたサポートは今後のnoteに活かすために使いたいと思います。 他のクリエイターさんへの支援や、書籍の購入に使い優しい世界を広めて行きたいです。