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引き算の勇気。本当に大切な事はシンプルで少ない

「メインは何?」
提出した資料に対してこんなフィードバックを受けた事があります。手堅くまとまっているものの「目玉」がない。「理解」はするが「共感」はしないとアドバイスをもらいました。
当時の自分に足りない視点は「引き算」でした。

丁寧なつもりが、実は冗長になってしまっている

自分では気づかないものですが、他者のフィードバックをする時に似た事を感じました。本人としては丁寧に伝えようとしてくれたと思うのですが、イントロが「長い」原稿でした。

タイトルから期待する内容になかなか読み進めても始まらない。
前提の共有が続き、読み進める気力が落ちてしまいました。
伝わるかどうか不安だとありったけ情報を足したくなるのかもな、と思った記憶があります。

こちらから提案させてもらい「不要」と思える部分を思い切り削ぎ、構成をスリムにしました。冗長と思える部分も削らせてもらい、テンポが出る展開に編集しました。

このケースでも自分が提案したのは「引き算」だったんですよね。
自分の事だと分からないのに、他者だとよく見えてしまうのは反省です。

本当に大切な事はシンプルで少ない

様々な仕事をしましたが「引き算」の重要性を何度も実感しました。

脚本家の先生には「みんなじゃなくて、1人に向けて書く」
マーケティングの勉強では「セグメントを絞る」
ライターの頃は「何でも出来るは、何にも出来ない」
シンプルにした方がメッセージとしても伝わる
強みを一つ磨き上げた方が市場価値が高い
みんなじゃなくて、たった1人に向けて書いた方が多くの人に届く

何度も言われているのになぜ「足してしまう」のか。結論は不安だからなんですよね。

引き算の勇気を持つ

不安だからアレもコレも過剰にやってしまう。そして、時には本人が疲弊するどころか、かえって逆効果になる場合があるかもしれません。

本当に大切な事は少ないのかもしれない

なんとなくそんな事を考えるようになりました。
そして「本質を見極める」のがはるかに大事なんだろうな、と。

何を引いてはいけないのか?=本質は何か?

本質以外はある意味「捨てる勇気」が必要です。不要な荷物を背負うと動きが鈍くなります。

最近、年齢を積み重ねて服装がシンプルになって来ました。過剰な装飾ではなく、色味は抑えつつも素材にこだわったアイテムが気になっています。
年を取るほど「足していく」のではなく「引いていく」のが大事なのかもしれませんね。そして、その「シンプルさ」が自分にも似合うと言われます。

不安だからアレコレ手掛けるよりも「本質を見極める視点」を大事にしていこうと思います。

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