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旅の思い出その9 クローゼットからインド人

カルカッタについた。まず宿を探す事に。

結構安かったので、一人一部屋で

僕は部屋に入り鍵を閉め、内からも鍵をかけて

荷物を置いてベッドに寝転んだ。

その瞬間クローゼットが開き、中からインド人が出て来た。

そのまま走ってきて僕の上に馬乗りになった。

・・・・・・・

・・・・・・・・・????

・・・?????

えっっっっ??


やばい。。

完全に襲われてる。。

やらせろ。

おい日本人。

やらせろ。

まじかよ。終わった。

まさかクローゼットに隠れていたとは

やばい。

なんとか英語が通じたので、説得する事に。

無理矢理やっても良い事はない

俺の知り合いにそういうのが好きな奴がいてる

そいつを紹介するから落ち着け

僕は必死で説明した。

途中日本語がまじったり

英語がめちゃくちゃだったりしてたと思うが、頑張って説明した。

なんとか落ち着いて

椅子に座らせ

友達を連れてくると言い

バックパックをもって逃げようとした。

インド人・・荷物を置いて行け

僕・・それは無理だ

インド人・・逃げる気だろ

僕・・わかった

僕が首に付けていたネックレスを渡し

これは俺の神だ

裏切る事は絶対無い!!

必ず連れて戻る!!

まっててくれ!!

インド人・・これがお前の神か、わかった。

僕は部屋を出て、N君を連れて逃げた。

事情を説明しながら とにかく逃げた

怖かった。

死ぬかと思った。

部屋を探しもう一度チェックイン

クローゼットもチェックし

ダブルベットで2人で寝る事に

お酒を飲み、今日の話をした。

N君・・あのネックレスお前の神やったん??

僕・・嘘に決まってるやん。サイババから神は信じてない。

N君・・あの袋の中身は??

僕が付けてたネックレスはお守り袋みたいなやつで

中にリンゴの種がはいっていた。

印象に残ってる詩の中に「希望」という詩があって

もし世界の終わりが明日だとしても

あなたはリンゴの種をまくことができるか?

と、いう詩を読んでから僕はリンゴの種を

首からぶら下げていたのだ。

とN君に説明した。

N君・・かっこいいやん。希望か・・・。

2人で寝ていると

また俺の上に乗ってる奴がいる

・・・・・

もう勘弁してくれ

・・・・・

次はどこから入って来たんだ??


目を開けると

N君がのっていた。

寝相悪すぎやろ笑

でも良かった。

安心したが、怖くてあまり寝れなかった。

そして、襲われてるとき

一瞬N君を紹介しようとしてた事を

そっと寝ているN君に伝えた。

次の日の朝

N君がリンゴと首からかけれる小さな袋を

必死で探してた事は

言うまでもない。笑

よし

マザーテレサの死を待つ人の家は目の前だ!!

次回マザーテレサの家。

では。

死ぬかと思った僕とリンゴにかじりつくN君の旅は続く。

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