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行動経済学(プロスペクト理論編)

前回に引き続き「サクッとわかるビジネス教養 行動経済学」の内容となります。今回はプロスペクト理論です。
それではさっそく内容に入ります。

価値関数

人は正と負の感情によってそれぞれ感じるインパクトの大きさが異なります。それを表したものが価値関数です。

ここで質問ですが、正と負どちらの感情のインパクトが大きいと思いますか?

結論から言ってしまうと、プラスの感情を1とすると、マイナス感情によるインパクトは2.25です。
何となくイメージできた方もいるかもしれませんが負の感情から受けるインパクトのほうが2倍も大きいのです。興味のある方は'価値関数'でググるとすぐに出てくるのでぜひ調べてみてください。

また人がプラス、マイナスの判断をする基準を参照点と呼びます。
例えば、同じ会社に勤めるAさんとBさんがいるとします。
ある日、会社から臨時ボーナスが出るという話が出ました。
そして支給日、支給された金額は5万円。
これに対してAさんは「たった5万円」とマイナスの感情、一方でBさんは「5万円ももらえた!」とプラスの感情。
この二人の違いこそが参照点です。
同じものを受け取っているにもかかわらず参照点が異なるため、それぞれが受けるインパクトは大きく異なっているわけです。

この参照点は企業の戦略にも多く利用されています。
良ければ事例なども検索してみると面白いと思います。もちろんこの本にも書いてあります。

確率荷重関数

前回のヒューリスティック編でも書きましたが人間は確立を正確にとらえるのがあまり得意ではありません。そしてその人間の確立のとらえ方を表したものが確率荷重関数です。
こちらも図など検索すれば出てくるのでそちらを見ていただければイメージがすぐできるかと思います。
この確率荷重関数の特徴としては、確率が低いものほど過大評価されるというところです。
どういうことかというと
例えば手術の成功確率や宝くじの当選といったものが該当します。
手術の成功確率99%と言われると、1%の失敗が異常に大きいものと感じる。
宝くじの当選確率は限りなく0に近いのにもしかしたら当たるかもと感じる。もちろん個人差はあると思いますが、人間はこのように確立をうまくとらえることができないようです。

まとめ
ヒューリスティック編とプロスペクト理論編の2回に分けて行動経済学についてまとめてきました。行動経済学は心理学+経済学ということで日常生活を振り返ったりしながら確認できるので非常に学びやすいなと感じました。
もちろん企業のマーケティングに利用されることが多いですが、私の場合これをメンタルケアやモチベーションのコントロールに活かせる気がしています。

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