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私について②/移住を決める

前回のつづき

そんなこんなで研修先の農園を継ぐか悩む。
当初は1月くらいには決めると言ったのだが、農業大学に行ったわけでもない、営農中の農地を引き継ぐ、それも果樹。(埼玉県の新規就農の補助や道のりは野菜農家を想定して作られていた)
ということもあり、市や県の担当者が言っていることがバラバラ。
とりあえず集まって一度面談しましょう。となったが年度末にあたってかなり時間がかかる。

なんてことをやってグダグダになっているうちにいつの間にか4月。
そんなある日、一件の連絡が入る。それは伊豆に5年前くらいに格安の空き家を買って移住した友人から、レコーディングスタジオを作るから一回見に来てアドバイスをくれ。
という内容であった。

5月に初めて伊豆を訪れる。
いろんな話をしているうちにこっちで農業を始めるのもありだな。と思い立つ。

で、最初は軽い気持ちでその地域の農業委員会や地区の農林事務所に電話で問い合わせ。
結果、それぐらいの研修実績であれば土地さえ見つかればすぐに就農できるということであった。
結構この辺のハードルの高さは県や市町村によって変わるのもなんだなと思った。

で、埼玉で研修先の農家を継ぐか、伊豆で一から始めるかを天秤にかけることになる。

☆研修先の農家を継ぐメリット
・最初からある程度安定した収入がある。(しかし家族で暮らすには少ない)
・資材、農機などが無料で手に入る。
・東京など大都市圏に近い。
☆デメリット
・就農までにあと1、2年かかる。
・今ある梨、ブドウの管理だけで作業量が手一杯。
・収入を増やすために梨、ブドウを一部転換することを考えたが就農担当者から当面NGを出された。

正直なかなかないくらいの好条件であったとも感じるが、当面(5年くらい)は「やりたいことがやれない」というのが最もネックであった。

☆移住するメリット
・1からやりたいことができる。
・すぐに就農できる。
・氷点下になることがほとんどない暖地なので、やりたいと考えていたこととの相性が良かった。(ハウスなしで育てられるものが増える。)
☆デメリット
・農機などをそろえなくてはいけない。
・基本的に土地から探さなくてはならない。

という感じ。
で、結果的に移住して就農するという道を選ぶ。
一番の決め手は、農業を始めたいと思ったきっかけと梨、ブドウ農家になるという未来にギャップがありすぎたためだ。

研修先の農家さんにも断りとお礼を伝え(その後も移住するまで手伝いに通った。)移住の準備。

カエルon梨の枝

12月までは仕事をしつつ、空き家バンクを利用して家探し。
農業委員会とも連絡を取りながら就農の準備。

2024年、元日婚をキメ、1月3日に移住。

とてもかけ足で書いたがこんな経緯である。
今はようやく農地も見つかり、農家としてのスタートを切ることができた。

笹薮vs我

ここまで来るのに、空き家バンクや農地探しでもいくつかのトラブルもあった。
こちらに住む友人がかなり精力的に家や農地探しを手伝ってくれたことと、伊豆が元々移住者が多い地域であることで比較的すんなり進んだものの、移住って大変だなと正直思った。

空き家バンクや農地探しの実際などは気力があればいつかnoteに書こうと思う。

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