シナリオ初稿へのコメント「ちょっと綺麗すぎる」 にはっとした話──ショートフィルム「ふれる」座談会
こんにちは、UUUM noteです。企業様のプロモーション施策として、UUUMでは、映像制作を含めたプランも提供しています。今回はそういったお取り組みのひとつ、モビリティリゾートもてぎ様の25周年記念ショートフィルム「ふれる」について、クライアントご担当者様をまじえた座談会をお届けします。
ファミリー層に向けた訴求が大きな課題でした
──「ふれる」についてはUUUMからリリースも出させていただきましたが、あらためて概要を教えてください
(UUUM営業 あらき)
今年の3月、ホンダモビリティランドさんへと社名変更されたんですが、施設名も「ツインリンクもてぎ」から「モビリティリゾートもてぎ」に変更されました。リブランディングと新しい施設名の認知アップに向けて、昨年から、ご相談をいただいておりました。
(ホンダモビリティランド 金子くるみさん)
前施設名は、ふたつのコースがあるという意味で、レース色がとても強かったんです。一方で、ここ数年はグランピング施設拡張などもあって、レース関心層だけでなく、ファミリー層に向けた訴求が大きな課題となっていました。
(営業 あらき)
第一弾のお取り組みとして、4月に実施したフィッシャーズによるリアル宝探し施策で、宝探しキットを作らせていただきました。施設を回遊しながら楽しんでいただくという企画です。
UUUMにはプロダクション部門があります
──宝探し施策と並行して、25周年映像制作も動き始めたということですね?
(ホンダモビリティランド 上野一郎さん)
社内的に、昨年夏頃から25周年の何らかの映像を作りたいという話が浮上して、映像を依頼する制作会社さんについても昨年の段階で検討が進んでいたんです。
でも、お話ししていく中で、UUUMさんにお願いしようと考えが変わってきました。
──当初UUUMは、映像制作会社としての候補ではなかったんですね?
(ホンダモビリティランド 上野さん)
はい、UUUMさんとはそれまでもタイアップ施策でお付き合いがありましたが、映像制作をお願いする企業さんではないという思い込みはありましたね。
(営業 あらき)
宝探し施策の件が中心のオリエンの際についでのような形で、25周年記念映像の話も聞かせていただいて「UUUMでやらせてください、プロダクション部門があります!」と。
初稿に「ちょっと綺麗すぎる」とコメントいただいて はっとした
──それで、まえはたP、ナガシマPを連れていったというわけですね?
(営業 あらき)
企業色を全面に出す普通のPVではなく、ひとつの作品として施設の魅力が伝わるような「映像作品を撮影した場所が もてぎでした」ぐらいがいいというオーダーを頂戴したんです。
──そこでプロデュースチームとしてはどうしようと考えたんですか?
(UUUM まえはたP)
まず、ナガシマ君が先にもてぎに伺って「シナハン」(シナリオハンティング)をして、物語の大枠を提案させていただきました。
そこから「こういう二つの家族の物語にしよう」というところまで肉づけして、じゃあ映画監督に入っていただいて一緒に作りましょうと。
今回受けていただいた綾部真弥監督(ドラマ・劇場版「おいしい給食」などで注目の映画監督)とは、私も前職でご縁がありましたし、ナガシマ君も前職時代ご縁があったんですね。
上野さんに「施設紹介ではなく、作品として心に刺さるものを作ってほしい」と言っていただいていたので、振り切って主人公の家族の気持ちとか、家族のそれぞれの変化といった中身に注力させていただきました。
(UUUM ナガシマP)
シナリオ初稿に対して「ちょっと綺麗すぎる」というようなコメントをいただいたんですよね。僕らにもどこか「PVだから綺麗にしなきゃ」「整えなきゃ」みたいな意識があったんです。それにはっと気付かされました。プロモーションとしての作品に、そういう深い理解をしていただける企業さん、担当者さんというのはありがたいですよね。
──もてぎの施設の風景の美しさは映ってはいるけど、施設の説明をしている部分はほとんどないですもんね
(まえはたP)
はい、人間ドラマの部分に焦点を当てた作り方ができたんじゃないかなと思います。
「あ、私もやってみたい」という気持ちになってもらいたい
──モビリティリゾートもてぎさんとして、あえて「映っているだけ」にとどまることを選んだということですよね
(ホンダモビリティランド 金子さん)
以前もてぎを舞台に撮影された、あるミュージックビデオがありまして。その際、撮影地の名前は一切出ていないにも関わらず、そのアーティストさんのファンの方々がもてぎだと突き止めて、来場してくださったんです。
UUUMのクリエイターさんたちにも、もてぎを楽しんでいただいて、その動画を見てファンの方々が来ていただいていますし、施設を前面に出すより、映像を見て「あ、私もやってみたい」という気持ちになってもらいたいと考えました。
(ホンダモビリティランド 金子さん)
この数年のコロナの影響もあって、家族旅行の回数が減少している中で、その限られた家族旅行の行き先については、お母さんが選択のカギを握る傾向があると捉えています。従来のもてぎへの関心層はレーサーファンが中心でしたので「子どもたちが体験できる場所」ということを知っていただくために、映像作品の主人公をお母さんにしてほしいという要望も出させていただきました。
(まえはたP)
ちなみに、制作現場の話になりますが撮影時期が6月ということで雨も多いし、風の関係で気球を飛ばせるのかとか、とんでもなくスケジュール変更が発生したんです。そんな日々改訂版スケジュールが出る中で、金子さんに施設内各所の撮影許諾、環境づくりを、きめ細かくご対応いただき、すごくありがたかったんです。
(ホンダモビリティランド 金子さん)
過去、テレビ撮影などの経験上、時間が押すのは当たり前、みたいなことも多かったんですが、時間内できちっと終わらせていただくなど、UUUMさんの制作のクオリティの強さ、高さが伺えたのでこちらも助かりました。
UUUMならではのインフルエンサー起用
──主人公の夫役として、ゆめまるさん(東海オンエア)というキャスティングも絶妙でしたね
(営業 あらき)
UUUMにご依頼いただくメリットのひとつには、映像制作に加えて、インフルエンサー活用ももちろんあるわけです。そういう意味で、メインキャストのひとりに、エンゲージメントの高いクリエイター・インフルエンサーを起用したいと考えました。その中で、ゆめまるさんにぜひやってほしいと思ったんですね。役柄としてもぴったりだと思いました。
──ゆめまるさんも演技に関心あったんですね?
(まえはたP)
ゆめまるさんとは、今年前半に「グレーゾーン・アイランド」でご一緒していたんですが、芝居がとっても自然なんですよね。そして、グレーゾーンの経験から、ドラマを作る大変さを知っていただいていたということも、今回の現場でとてもありがたかったです。
(営業 あらき)
演技への興味が高まっていたタイミングだったのかもしれないですね。撮影終了後に「すごくいい経験ができた」と言ってくれました。
(ナガシマP)
そうですね「ひとつのものをじっくりとみんなで作るっていいな」とも言ってもらえましたね。
──今回のお取り組みの一環として、劇中楽曲もUUUMクリエイターさんが担当しているんですよね
(営業 あらき)
はい、やはりインフルエンサー活用という趣旨で、劇伴とタイアップ動画も含め、竹渕慶さんにオファーしました。
コメント欄にとても温かい反響が
──本編公開から1か月(お話をきいたのは8月上旬)、反響はいかがでしょうか
(ホンダモビリティランド 金子さん)
「ふれる」本編は「モビリティリゾートもてぎ」チャンネルでの公開だったんですが、チャンネル登録者数も多くはないですし、それまではレースの生放送を流すのがメインのチャンネルでした。そのチャンネルだと、正直、再生数はどうなのかな?と思っていたのですが、ゆめまるさん、竹渕さんに発信していただいた結果、30万以上の再生という(8月31日時点では37万回)予想を上回る反響があり、成功と捉えています。
(まえはたP)
嬉しいですね!本編動画のコメント欄にすごく温かいコメントがたくさん寄せられていて、それもとてもよかったと思っています。
(ホンダモビリティランド 金子さん)
感染者数が落ち着いたらもてぎに行こう!と思ってくださっている方がたくさんいらっしゃるのかなと期待しているところです。
(ナガシマP)
撮影クルーのみんなも、ほんと楽しかったープライベートで家族で絶対行く!と言ってましたし。
(ホンダモビリティランド 金子さん)
その言葉、うれしいですね!
本日はここまでです。読んでいただきありがとうございました。そしていつものお願いです。フォロー&スキ(ハート)をぜひー!