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それは放課後の教室の


青春はいつでしたかと 聞かれていつも困るんだ
それが何を意味するか わからないもんだから
恋愛はぼくから程遠く 反抗期も目立たない
するっとぼくは学生時代を過ごしてしまった

ただ放課後の机に刺した音が
いつまで経っても耳から離れない

風にふくらむカーテン 午後の柔らかい陽射し
ちらちら舞う埃を反射した光
あんなに美しい光景がいつまでも続くって
錯覚していたんです

裏切りのように卒業させられて
無理やり大人にさせられて
まだ ぼくはぼくの心を
取り戻しちゃいない

あの光景に出会うには 大きくなりすぎた体
そんなのってないよ
あの音はいつも耳の中で 反響してるのに

ギターのコードにも乗せてみた
だけど続きを弾けなかった
あの音の続きは放課後の 教室で鳴っているんだろ

無くしてから 無くしてから わかるもの
そんなのってないよ
ぼくは青春を気付かずに 通り過ぎてしまったらしい



するっとぼくは青春を過ごしてしまった
あの音はまだぼくの耳の中 鳴り響いてる



シキウタヨシ

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