見出し画像

充実の指導で高みを目指す丨東大ゴルフ部

運動部員の生の声をお届けする「VOICE 東大運動部」。今回はゴルフ部さんです!


主将の田中さんに、東大ゴルフ部の活動内容や魅力についてたっぷりお聞きしました。

(このインタビューは2022年6月に行われたものです。)


入部に迷いはなかった


——ゴルフ部に入部したきっかけを教えて下さい。

父親がゴルフをやっていたので小学生の頃から練習場やコースについていったことがあり、大学ではそのゴルフを本格的にやってみたいと思ったので入部しました。

中学と高校では柔道をしていたのですが、足を手術するなど怪我で苦労したので、ゴルフは怪我のリスクが少ない点がきっかけとして大きかったです。


——柔道など他のスポーツとは迷わなかったですか?

高校2年生ぐらいで東大を受験しようと決めたのですが、その頃東大ゴルフ部の監督に現在の井上さんが就任されて、強い先輩方も在籍されており結構成績を伸ばしていたので、「その環境でゴルフをしてみたいな」と思いました。

そこで東大に合格したらゴルフ部に入ろうと決めていたので、迷いはなかったですね。


個人戦だけではなく団体戦も


——東大ゴルフ部の一年間のスケジュールについて詳しく教えて下さい。

春と秋に学生連盟が主催する団体戦のリーグ戦があります。

また、個人戦も3月から11月ぐらいまであり、その期間がシーズンとなっています。

夏休みには、レギュラーはリーグ戦に向けての練習が主になりますが、レギュラーではない部員むけの合宿もありますし、そういった部員は七帝戦に出場したりもします。

また春休みの2月・3月はシーズンオフではあるんですが、まとまった時間が取れるので2泊3日の合宿を数回行います

合宿をたくさんやることでゴルフ場でプレーする経験を積むことができ、特に1年生はちょうどゴルフを始めて一年ぐらいになってまともにプレーできるようになるので、そこで春のリーグ戦に向けて準備を進めていきます。


プレーマナーを守るためのトレーニング


——普段の練習はいつ、どこで行っていますか?

全体練習は、毎週水曜の朝7時から一時間ほど駒場キャンパスのグラウンドで行っています。ボールを使うことができないので、体力トレーニングが中心です。

少し話が脱線するんですけど、ゴルフではプレーマナーが非常に重視されていて、その中でも一番大切なことの一つに、「プレースピード」があります。

前の組にしっかりついていき後ろの組に追いつかれないようにして、同伴者に迷惑をかけないスピードでまわることが特に学生では重視されているんですけど、そこでゴルフバッグを背負いながら歩いたり走ったりするときにある程度体力が必要なのでトレーニングは大切なんです。

あとは、部員同士が顔を合わせる機会を設けるという点でも駒場で全体トレーニングをやっています。

また個人練習は、部員同士が10人ずつぐらいで集まって各地の練習場で行っています。

各練習場と契約しているので練習形態はそれぞれ異なるのですが、基本は授業前後の朝早くや夜遅くが多いです。

打席を借りて練習させていただいた後に球拾いを行うことで練習代を無料にしていただいたり、また学生ということで優遇してもらい安い値段で練習できることもあります。

基本的には何かしらのお手伝いをして、その分1〜2時間ほど打たせてもらうことが多いです。


監督はプロコーチ


——指導者の井上監督についてさらに詳しくお聞きしたいです。

井上監督はもともとツアーのプロコーチで、現在も女子プロを何人も指導していらっしゃるのですが、横浜に最新の計測機器やスイング解析機を所有されており、もともとプロ向けに使っている設備なんですけどそれをゴルフ部の部員にも貸していただいています。

監督は本業のプロコーチのほうが忙しく、特に今はシーズン中なので、大会のために全国各地を飛び回られておりお会いする機会は少ないのですが、それでも空いている時間に練習場で指導していただいたり、リーグ戦ではスケジュールを合わせて監督として見に来ていただけたりします。


一般会員向けゴルフ講習会について


——東大運動会では毎年ゴルフ部さん協力のもと一般会員向けにゴルフ講習会を開催しているのですが、昨年指導者としてご参加いただいた田中さんに感想などをお聞きしたいです。

八王子カントリーという、僕らでもあまり行けないような(笑)良いゴルフ場で回らせていただきました。

コースだけでなく練習場もしっかりしているので、まずはゴルフ場の方にお話していただいた後に、練習場を使ってまず短い距離の練習から始め、その後は長い距離が打てる練習場に移動して指導を行いました。

マンツーマンで指導したのち夕方にはコースの方に移動して、1時間ほどかけて3ホールを回りました。

ゴルフ場の方には非常に親切にしていただきありがたかったですね。

ゴルフ講習会での一コマ(写真は2019年のものです)


経験者・未経験者のどちらにも魅力的な部活


——田中さんが考える、東大ゴルフ部の魅力について教えて下さい。

他大学のゴルフ部では経験者が多く、未経験者に手厚い指導がしづらいといったこともあるのですが、うちでは未経験者が多いので、僕たち経験者が1,2年生に指導したり各地の練習場での練習も教えられる人が行くようにしていますね。

卒業した後社会に出てもゴルフ部員でしたと胸を張って言えるような技術やマナーを身につけて、未経験者として入っても一人のゴルファーとして成長できるような部活になっていると思います。

また、リーグ戦の同じブロックの他校にはスポーツ推薦で入学した選手がゴロゴロいる中で、東京大学は国立としてトップの位置にいます。

推薦選手を擁する他校とも戦えているので、経験者として入部する人にとっても非常に手応えのある舞台で戦えるのは魅力的かなと思います。

まとめると、未経験者と経験者がそれぞれの立場でゴルフというスポーツを4年間頑張っていけるのはうちの部の魅力です。


目標とメッセージ


——今後の目標は何ですか?

部としての目標はやはりリーグ戦で勝つことです。現在男子はCブロック、女子はEブロックにいるのですが、それぞれ一個上のリーグに上がることを目標として、レギュラーを中心に秋のリーグ戦に向けて頑張っています。

また個人としては、もう4年生になり学生ゴルファーとして戦えるのは残り数ヶ月しか無いので、予選を勝ち抜いてなんとか個人戦の関東大会に行きたいというのが今の目標です。


——最後に、読者の方へのメッセージをお願いします。

ゴルフというスポーツは老若男女が楽しめるのが一番の魅力だと思っています。

そんな一生涯楽しめるスポーツに、社会人よりも時間にゆとりがある大学生の4年間で必死に打ち込めるのは貴重な環境だと感じます。

ゴルフは他のスポーツと比べてメンタルが重視されるので、あまり体が大きくなくても戦えます。僕もそうですけどやってみると虜になるスポーツなので、興味を持ったらぜひゴルフを始めてみてください!



経験者として入部しても高いレベルで他大学と戦うことができ、未経験者として入部してもゴルフを生涯楽しむのに必要な土台を築くことができる、そんなゴルフ部さんはどんな人にもピッタリの部活ではないでしょうか。
主将の田中さん、インタビューへのご協力ありがとうございました。
また、記事内でも紹介した一般運動会員向けのゴルフ講習会は、今年度も開催を予定しております!
開催時期等の最新情報は、決まり次第東大運動会総務部のツイッターでお知らせしますのでぜひフォローをお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?